magazine

しつけ

2020.12.25

犬のしつけは目線が重要!言うことを聞かない理由と正しいしつけの順番とは

犬を飼い始めてまず考えないといけない事と言えばしつけですよね。しつけは飼い主との意思疎通や社会性を身につけるために大切で、時には犬自身を危険から守るためにも必要になります。

ですが、いくらしつけても目線が合わない、言う事を聞かない等うまくいかない場合も考えられるでしょう。
今回は、犬が言うことを聞かない理由、しつけで目を合わせる重要性、そして正しいしつけの順番についてお話ししていきます。

監修:葛野 莉奈/獣医師、かどのペットクリニック 院長(文:しろ/フリーライター)

犬が言う事を聞かない!考えられる理由とは?

犬 しつけ 目線

犬が言う事を聞いてくれないと、散歩やお出かけに連れて行った時に困ってしまいますよね。毎日しつけをしているのに目線は合わない、指示を聞いてもらえない等の悩みは、もしかしたら普段からの飼い主の行動に原因があるのかもしれません。

心当たりがある方は、まずは普段の犬への接し方について思い返してみましょう。

甘やかしてわがままになっている

犬を飼う上で大切なのは飼い主との間に正しい信頼関係を築く事です。可愛くおねだりをされると甘やかしたくなるかもしれませんが、しつけにおいてはルールを守らせることも大切になります。

ルールとして、飼い主の言うことは聞かなければならないということを徹底するためにもダメな事にはNOと答える姿勢を見せましょう。

悪い事をした時に叱らない・怒りすぎている

犬が言う事を聞かない時は、悪い事だと分かるようにちゃんと叱る事も必要です。

また、叱っているつもりでも飼い主が感情的に怒りすぎて犬を怖がらせているパターンも考えられます。悪い事をした時は目を合わせて、落ち着いた態度で接してあげましょう。

指示に一貫性がない

指示しても言う事を聞かない場合はしつけの言葉や態度に一貫性がない可能性もあるでしょう。同じ意味の言葉でも言い方が違うと犬は混乱してしまいます。

それ以外にも、同じ行動でも場所や相手によって対応が違う事も原因として考えられるので、しつけにおいては犬が分かりやすいようご家族でいいことと悪いことの基準をそろえるなど一貫性をもって指示する事が大切です。

犬と目を合わせる重要性!アイコンタクトの教え方とは

犬 しつけ 目線

犬のしつけでまず覚えさせるべきなのがアイコンタクトです。

目を合わせて注目させる事は、他のしつけをする上での基本であり犬が危険な目に合わないためにも必要な事です。ここではしつけにおいての目線の大切さとアイコンタクトの教え方について説明していきます。

目を合わせるのは信頼の証

アイコンタクトは犬との信頼関係があるから成り立つ行動で、飼い主を信頼して認めている証です。

そして重要なのは犬と目線を合わせる事ではありません。しつけにおけるアイコンタクトでは飼い主に注目させる事を教えます。この基本の行動を覚えて初めて他のしつけをスタートし、社会性を身に付ける事が出来るのです。

名前を覚えさせる

アイコンタクトを取るためには、まずは名前を覚えさせるところから始めましょう。名前に反応したらご褒美をあげる等して、「名前を呼ばれると良い事がある」という風に教えていきます。
名前を呼んですぐにこちらを見るようになれば、アイコンタクトを教える準備は完了です。

アイコンタクトの教え方

アイコンタクトでは、どんな状況でも名前に反応して目線を合わせられる必要があります。しつけをするためにはご褒美を準備して、様々な状況で名前を呼びながら練習していきましょう。きちんとこちらを見てくれたら、そのタイミングでご褒美を少量だけあげましょう。時間差でご褒美を与えても、犬にとってはなぜご褒美をもらえるのかわからなくなることが多いです。

犬がこちらを見ていない時

家等の落ち着いた環境で、犬の目線が逸れている時、何かに気を取られている時等に突然名前を呼んでみましょう。一度で反応出来たらご褒美をあげて、反応がなかったり目が合わないような場合は何度も呼ばずに仕切り直します。

周りが賑やかな時

次に、散歩中や遊んでいる時、誰かに構ってもらっている時等、外や他の人がいる状況でも名前を呼んで反応を見ましょう。目線が合えばご褒美をあげて、慣れてきたら少しずつご褒美の回数を減らす事で自然にアイコンタクトが身に付いていきます。

子犬から始めるしつけの基本!正しい順番とタイミング

犬 しつけ 目線

アイコンタクトが覚えられたら、生活するために必要な他のしつけも始めましょう。最初は家の中、次は散歩の時等、段階を踏んで少しずつ覚えさせていきます。

しつけは子犬の頃から成長に合わせて正しい順番で教えていくが理想的です。犬の目線を意識して、ストレスを感じさせないよう愛情を持って接していきましょう。

しつけを始めるタイミングと正しい順番

しつけは基本的に生後2~3か月頃から始めます。アイコンタクトとトイレに関しては早めに慣れさせる必要があるので、子犬を家に迎えたらすぐ教えていきましょう。

最初は新しい生活に慣れてもらう事が大切です。犬が混乱しないようしつける順番に優先順位をつけて、焦らず根気強く教えていってください。

【1】トイレ

トイレは犬と飼い主がお互い快適に過ごすためにも早めに教えていきましょう。

家に迎えてすぐは、「名前を覚えさせる」、「目線を合わせる」事で信頼関係を作ります。トイレも初めは上手くいきませんが、失敗しても怒ったりせず繰り返し教えていきましょう トイレトレーニングは生涯学習ともいわれるくらい、完全に覚えてくれるまでは時間を要する可能性が高いです。長い目で見て、焦らずにしっかり教えていきましょう。

【2】犬を落ち着かせるためのしつけ

「マテ」は犬が外に出た時のトラブルなどを防ぐために必要なしつけです。併せて「おすわり」や「ふせ」を覚えられると興奮して吠えだす前に、飼い主のそばで一定の姿勢で待たせて気持ちが落ち着けられる他、次のしつけを教えるための基礎にもなります。

【3】危険を回避するためのしつけ

散歩デビューする前に「まて」や「おいで」を教えておくと、突然道路に走り出したり、他の犬と喧嘩になってしまう等の危険を回避するために役立ちます。また、散歩から帰ってきた時に「お手」が覚えられていると足のお手入れがしやすくなるでしょう。

一度に全部教えようとすると混乱してしまうので、目線を合わせながら一つずつ順番に覚えさせていく事が大切です。

【4】健康管理のためのしつけ

まずはスキンシップの一環として体を触らせることを抵抗なくできるようにしましょう。体を触られる事にも抵抗がなくなってきたら歯磨きやブラッシング等もしていきましょう。日頃から健康管理の習慣として慣れさせておけば病気の予防にもなりますし、トリミングでカットしてもらう時にも役立ちます。

犬のしつけは飼い主との信頼関係から

犬 しつけ 目線

犬にしつけをするならまずは飼い主との間に信頼関係が出来ている事が大切です。そして犬と目線を合わせて飼い主を信頼する事は、しつけを進めて行くために必要な第一ステップとなります。

しつけはすぐには覚えられるものではないので、焦らず犬と向き合って正しい順番で進めていきましょう!

  • 更新日:

    2020.12.25

いいなと思ったらシェア
ライター・専門家プロフィール
  • 葛野 莉奈
  • 獣医師、かどのペットクリニック 院長
  • 麻布大学卒。2015年より神奈川県内にてかどのペットクリニックを開業。ながたの皮膚科塾を卒業し、普段の診療でも皮膚科には力を入れております。 私生活では犬8頭と猫2匹と生活しているので、一飼い主として、そして獣医師として飼い主さんと動物たちとの生活がよりよくなることに少しでも貢献できると嬉しいです。