magazine

しつけ
鉛筆アイコン

2020.12.30

犬にマテを覚えさせるには?しつけのポイントと失敗しないコツ

犬のマテは、しつけの基本中の基本ともいわれます。マテをしつけておくと、散歩のとき、来客のときなどに使えてとても重宝します。
犬にマテを覚えさせたいけど、なかなか大変なのでは…と考えている方もいるでしょう。そこでなぜマテが必要なのか、失敗しないポイントについてご紹介します。

みなみ愼子/名古屋ECO動物海洋専門学校非常勤講師

犬にマテを覚えさせる必要性とは?

犬が芝生の上でおすわりしながらマテをしている様子

飼い主がおやつやごはんを前において、犬にさせている「マテ」させている光景、よく見ますよね。しかしおやつやごはんを目の前において犬を待たせるのは、正確にいうと「マテ」ではなく「お預け」です。

このように「マテ」と「お預け」は、とても似ているため、飼い主さんさえも間違えていることがあります。では、本来の犬のしつけ「マテ」とは、どんなときにどうさせるものなのでしょうか?

本当のマテとは直前の動作のまま待つこと

犬の「マテ」が意味するのは、動作をやめ「待つ」ことです。マテという指示が解除するまで継続する…これが「マテ」なのです。
たとえば、お座りをして「マテ」をさせた場合、解除の合図がでるまでずっとお座りで待ちます。伏せをして「マテ」といわれたら、解除の合図がでるまで、ずっと伏せをして待ちます。

このようにマテとは、おやつを前に待つだけでなく、直前の動作のまま待つことなのです。
つまり、「マテ」=直前の動作のまま「待て」ということですね。

犬がマテをできるとこんなに良いことがある

犬が玄関でマテをしている様子

「マテ」は、犬だけでなく飼い主さんにとっても重宝するしつけです。ここからは、マテができるとどのよう良いことがあるのかを2つのポイントに分けてご紹介します。

1.危険なことから回避することができる

散歩中の交差点でマテをすることで、車や自転車との衝突をさけることができます。また他の犬とすれ違うときもマテをさせることで、犬同士のトラブルを未然に防ぐことができます。

マテができることで、思いもよらない事故から愛犬の身を守ることができるといっても良いでしょう。しかしマテを覚えておくメリットはこれだけではありません。犬の心の成長にも大きく関係しています。

2.我慢することができるようになる

犬のマテは、興奮しやすい子やせっかちな子にも効果があります。たとえば興奮しやすい子には、テンションがあがる前に「マテ」をさせます。そうすることで、興奮する心を犬自身が抑えることが徐々にできるようになります。

またせっかちで散歩に行く時間になると、そわそわし要求吠えをするような子もマテをすることで、落ち着かせることができます。

このほかにもマテは、人に飛びつくことをやめさせたい、ドアを開けると同時に外に飛び出るといった行動を抑えることができます。

このように犬に「マテ」を覚えてもらうことは、事故やトラブルを回避するだけでなく、犬自身が感情を抑えることができるようになる便利な合図なのです。

犬にマテを教える方法・しつけのポイント

犬が少女の足元の前でマテをして見上げている様子

犬にマテを教えるときは、しっかりと覚えさせることが大切です。そのためには、教える順番を間違えないようにしなければなりません。ここからは、失敗しないための順番についてご紹介します。

まずはサインを決める

言葉だけでなく手のサインと一緒に合図をしましょう。そうすることで、ざわざわした場所でも手のサインで合図をすることができ便利です。
手のひらを犬に見せ「ストップ」のようなサインが一般的です。

お座り(伏せ)をさせる

お座りをさせた状態で、犬に言葉とサインをだします。はじめは1秒でも、じっとすることができたら褒めてあげましょう。
伏せでマテを覚えるには、伏せをさせてから言葉とサインをだします。お座りのマテ同様、1秒からはじめると良いでしょう。

解除の合図も一緒に練習する

マテを覚えさせるときは、解除のサインも一緒に覚えさせましょう。解除の言葉は、「よし」「OK」などが一般的です。またサインは、犬に見せていた手を下げるだけでも構いません。

犬の状態をみてマテの時間を変える

いきなり長い時間、マテといってもおこなうことはできません。1~2秒間からはじめ、徐々に時間をのばしていきましょう。 目標とするのは、お座りのマテなら1~2分、伏せのマテなら15分くらいです。
室内や庭だけでなく、公園や他の犬がいる場所というように環境を変えて練習してみましょう。

犬にマテを教える際の失敗しないコツ

犬が落ち着いた状態でマテをしている

マテが上手にできるコツは、ふたつあります。ひとつめは、犬に失敗させないこと、ふたつめは、犬にとって「マテ」をすることでよいことがあると認識させることです。

失敗をさせないこと

はじめのうちは、1秒もじっとすることが難しい犬もいるでしょう。そんなときは、動く前に解除のサインをだします。そうすることで、「マテ」という合図が、待つことであるとしっかり覚えることができます。

マテのサインを覚えた後なら、犬が動きそうになったとき再度「マテ」と言葉をかけサインをみせましょう。

上手にできたらご褒美をあげる

犬は、飼い主に褒められる、ご褒美をもらえるとうれしくなります。そして「この行動するとご褒美がもらえる」と認識します。自身の行動を認めてもらえたことで飼い主への信頼度もあがります。 うまくできたらたくさん褒めてご褒美をあげましょう。

あせらないことが大切

はじめのうちは、なかなかうまくできないかもしれません。1秒もじっとしていられない犬もいるでしょう。だからといって、あきらめてはいけません。何度も繰り返すことで、すこしずつ覚えることができます。

またできないことを叱ってしまうと、「マテ」が犬にとっては、嫌な合図と認識してしまいます。とっさのときに、合図を無視してしまう可能性があります。あせらず気長におこないましょう。

犬がマテできるまでの過程も楽しもう

犬が落ち着き伏せた状態でマテをしている

マテは、犬のしつけのなかでも基本中の基本といってよいしつけで、覚えておけばいざというときに必ず役に立つ合図です。 マテができるようになると、生活いろいろな場面で使用することができとても重宝です。しっかりと覚えるには、時間がかかりますので、愛犬との信頼関係をしっかり築きながら地道に覚えさせていきましょう。また、自身で教えるのが難しいと思ったら、犬のトレーナーや訓練士など専門家に相談するというのもひとつの方法です。

  • 更新日:

    2020.12.30

いいなと思ったらシェア
ライター・専門家プロフィール
  • みなみ 愼子
  • 名古屋ECO動物海洋専門学校非常勤講師、ホリスティックケア・インストラクター
  • 非常勤講師のほか、ペットマッサージやアロマテラピーの教室を開講しており、犬の保護施設でもペットマッサージのボランティア活動を実施中。一緒に暮らしている犬はロットワイラー、フレンチブルドッグ、MIX犬の3頭で、犬との伸びやかな暮らしを楽しみたいと思っています。