magazine

健康管理 / 病気
鉛筆アイコン

2020.12.23

人も犬も冬は寒い!冬の過ごし方と寒さ対策まとめ【獣医師監修】

犬は猫と比べても、寒さに強いイメージがあるかもしれません。確かに、シベリアンハスキーやサモエドなどの極寒の地で誕生した犬や、日本の冬の寒さを気にしない犬もいますが、仔犬の頃から温度や湿度を管理されて育った小型犬などにとって冬の寒さは身体にこたえるものです。
ここでは、犬が寒がっているときのサインや犬の冬の快適な過ごし方についてご紹介します。

監修:葛野 莉奈/獣医師、かどのペットクリニック 院長(文:江野 友紀/認定動物看護士)

犬が寒がっているときのサインと、体調の変化

犬 冬

犬は寒さを感じていると、動作や行動に変化が見られます。寒いときに見られるサインには身体を震わせる、身体を小さく丸める、動きたがらない、飲水量の減少などが挙げられます。寒さが原因となり体調を崩してしまうと、次のような症状が現れることもあります。

下痢

人と同様、犬も身体が冷えると便が緩くなったり下痢になることがあります。また、冬に起こる下痢の原因は寒さだけでなく年末年始の来客や、ペットホテルに預けられるなど生活環境の変化によるストレスが原因になることもあります。

尿石症

秋から冬にかけては飲水量が減り、尿量が減ることで尿が濃縮され、尿結晶ができやすくなりまする傾向があります。そして、尿結晶が集まることで尿石症を引き起こします。尿石症を防ぐには、飲水量を減らさないよう新鮮な水をいつでも飲めるようにしたり、フードをふやかすなどして水分含有量を増やす、結石の原因になるマグネシウムやカルシウムなどのミネラルを調整した食餌を与えることが大切です。

犬の冬の散歩について

犬 冬

散歩は犬にとって、身体を動かしたりストレスを解消するための大切な時間であり、それは冬であっても同じです。寒い時期の散歩を好まない犬もいますが、散歩する時間帯を選んだり防寒具を着用することで犬の負担を減らすことが可能です。

時間帯や気候を選ぶ

あまり風がない日や、天気の良い日はお散歩日和です。冬は日照時間が短くなりますが、暖かい時間帯を選んでお出かけしましょう。

防寒具の着用

寒さが苦手な子には、保温性の高い服を着せると良いでしょう。怪我やしもやけから足を守るために靴を履かせることもおすすめです。ただし、その子によっては防寒具の着用がストレスになる子もいるので、犬の様子をよく観察しながら防寒具を活用しましょう。

濡れたら乾かす

雪が積もった日に遊んだりして濡れたままにしておくと、身体が冷えるだけでなくしもやけになってしまうことがあります。足先や、血管が細い耳はしもやけになりやすいので、散歩から帰ったらタオルでよく拭いて完全に乾かすようにしましょう。

犬が冬を快適に過ごすための寒さ対策

犬 冬

犬が冬でも元気に活動できるような寒さ対策をご紹介します。

エアコンなどの暖房器具の使用

室内で飼育する犬の場合、冬の寒さ対策の基本はエアコンでの温度管理になります。温度計を確認しながらエアコンの温度設定をしますが、犬が過ごす床に近い場所は冷えた空気が溜まりがちです。温度計だけに頼らず犬が寒がっていないか様子を見たり、サーキュレーターなどを併用して空気を循環させましょう。

毛布やフリースを用意

犬が寒さや暑さを感じたときに、自分で体温調節できるよう工夫することも大切です。犬が過ごす場所には毛布やフリースを用意してあげましょう。

服を着せる

犬用の服はおしゃれのために着せることも多いですが、寒さが苦手な犬には防寒効果のある服の着用がおすすめです。服を着慣れない子は初めは嫌がるかもしれませんが、着れば暖かいとわかると受け入れてくれることがあります。外に出る際に震える等やむを得ない場合は少しずつ慣らしてあげましょう。

犬が冬でも快適に過ごせるよう、寒さ対策をしましょう

犬 冬

寒い冬は引きこもりになりがちですが、寒さ対策を万全にすることで毎日の散歩も楽しくなります。身体を動かすことは体力づくりやストレス発散にも繋がるので、暖房器具や防寒具を活用して、愛犬と元気に冬を乗りきりましょう。

  • 更新日:

    2020.12.23

いいなと思ったらシェア
ライター・専門家プロフィール
  • 葛野 莉奈
  • 獣医師、かどのペットクリニック 院長
  • 麻布大学卒。2015年より神奈川県内にてかどのペットクリニックを開業。ながたの皮膚科塾を卒業し、普段の診療でも皮膚科には力を入れております。 私生活では犬8頭と猫2匹と生活しているので、一飼い主として、そして獣医師として飼い主さんと動物たちとの生活がよりよくなることに少しでも貢献できると嬉しいです。