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眠る要介護の犬
住まい / 生活
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2020.12.09

老犬の介護に必要なものとは?シニア期の暮らしをサポートするグッズ7選

加齢によってさまざまな病気を発症する老犬は、歩くことが難しくなったり、一人でご飯を食べることができなくなったりと日常生活のあらゆる場面で支障が出てくる可能性があります。
そんな時に役に立つのが愛犬の暮らしをサポートする介護グッズです。最近では、人間の介護用品と同じだけのラインナップが揃っているので、症状によって上手に使い分けることができますね。今回は、老犬の介護・暮らしに役立つサポートグッズを厳選してご紹介します。

#介護グッズ

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

老犬の介護・暮らしには工夫が必要

介護が必要なシニア犬・老犬

元気で若かった犬も7~8歳を過ぎる頃から、寝ている時間が増えたり、散歩を嫌がったりと生活のあらゆる場面で加齢による症状が見えてきます。また、若い頃は病気ひとつしたことのなかった犬でも、歳を重ねるごとに病気を発症するリスクも増えてきます。

そして、或る日突然、その日は訪れます。昨日まで元気に歩いていたのに、朝起きたら立つことが出来ない、そんな「突然」の出来事に慌てないように、早いうちから老犬と暮らすための工夫について知っておくことが飼い主には求められます。

愛犬の体調の変化に気が付くことが大切

老犬になると体のあちこちに不具合が出てきます。まず一般的な老化の兆候として見られるのは、筋力の低下や関節の痛みなどから歩きたがらなくなる、視力の低下から聴力の衰えから家具などや物にぶつかるようになる、聴力の衰えから呼んでも反応しなくなる、歯の痛みからご飯を食べたがらなくなることです。

大切なのは、そんな体調の変化に気がついてあげること。そして、少しでも暮らしやすいように工夫をしてあげることも飼い主の役目と言えます。

老犬の介護・暮らしはグッズを活用してサポートしよう

布団の上で静かにフセをする老犬

犬は、7~8歳からシニア期と呼ばれ、徐々に体のさまざまな機能が衰え始めます。「うちの子はまだまだ元気だから大丈夫!」そう思っていても、ある日突然その日はやってくるのです。

筆者も、そんな「ある日」を経験した一人です。そして、さまざまなサポートグッズを活用して、少しでも愛犬が快適に暮らせる工夫をしました。そこで経験をもとに、どんなグッズがどのようなシーンで役に立つのか、シーン別にオススメのサポートグッズをご紹介します。

歩くことが難しくなった時に役立つサポートグッズ

犬は歩かなくなると、あっという間に筋肉が落ちてきます。これは経験からも言えることです。今まで歩いていた距離の半分も歩かない日が続くと、どんなに筋肉が付いている犬でも筋肉が落ち四肢が細くなります。

歩く距離が短くなったからといって、歩くことをやめてしまっては、四肢だけではなく体全体が衰えてしまいます。そこで活躍するのが歩行を補助してくれるサポートグッズです。

1.大型犬の歩行補助に最適なハーネス

肌に当たる部分には、クッション性、通気性に優れ、蒸れないハニカム素材を採用した24時間着用可能なハーネスです。背中ファスナーで着脱が簡単にできるところも使いやすさの特徴です。持ち手は、前後に2箇所あり、歩行補助はもちろん、起き上がり、トイレの補助、階段などの段差補助に役立ちます。

筆者の愛犬2頭もこのハーネスを愛用していました。便利なだけでなく、体に当たる部分が柔らかいことや簡単に洗濯することができることから筆者の愛犬2頭も愛用していました。

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2.小型犬・ダックス用~大型犬用まで豊富なサイズ展開のハーネス

老舗の学生服メーカー「トンボ」が開発した犬の歩行補助ハーネスです。小型犬が歩けないときは、ついつい抱っこしてしまいがちですが、筋力維持のために歩かせることがとても大切です。

この歩行補助ハーネスは、首と胴体をサポートするデザインで、犬の大きさや毛量に応じてボタンでサイズ調整ができる設計です。また持ち手は、標準の長さから肩掛けまでの長さに調節できます。ミニチュアダックス、ウェルシュコーギーなどの胴長体型も考慮されて設計されているところが大きな特徴です。

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寝ている時間が長くなった時に役立つサポートグッズ

7歳を過ぎると平均18~19時間もの間、犬たちは寝ているようになります。つまり、1日のうち8割は寝ていることになるのです。長時間同じ姿勢で寝ていると、血行不良となり、血液なら十分な栄養や酸素を取り入れることができなくなってしまいます。その結果、皮膚の一部が壊死して床ずれが起きやすくなります。

特に床ずれが良くできる場所として、膝、肘、骨盤などが挙げられます。さらに床ずれを放置してしまうと細菌感染を引き起こし発熱や化膿します。重症化すると命に関わることさえあります。床ずれ防止グッズを使用してと擦れ床ずれを起こさないようにすることが大切です。

3.床ずれ予防効果のあるベッド

老犬に床ずれができやすくなるのは、筋力が低下し痩せてくることにあります。特に、病気で食欲が落ちてしまった場合は、骨が突出してしまうこともあります。そんな、痩せてしまった体を優しく包み込むベッドがおすすめです。低反発と高反発の2層構造の体圧分散マットは、身体の周囲に圧力を分散することで、血管の圧迫を減らす上、復元力が速やかで体位を変えてもふわふわのクッション性がそのまま維持できるところが特徴です。

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4.床ずれ予防のグッズを上手に活用して

床ずれは一度できてしまうとなかなか治りません。そのためには、床ずれができないように工夫をしてあげることがとても大切です。床ずれ防止ベッドに変えるのが大変な場合は、まずは、床ずれ防止のグッズを使ってみましょう。

床ずれ防止のグッズは、床ずれができやすいひじやひざ、くるぶしなどに直接当てて使います。パッドやサポーター、頭、腰、肩、足の付け根などに使用出来るドーナッツ型のクッションなど、各メーカーから様々な形状のグッズが販売されています。

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老犬でも美味しく食べられるためのグッズ

老犬がご飯を食べることができない理由は、加齢による筋力の低下から今までと同じようにご飯を食べる体勢がとれなくなった、寝たきりになってしまい起き上がることができなくなった、口腔内のトラブルで食べられなくなってしまうなどさまざまです。どんな理由であるにせよ、ご飯を食べることができないということは、犬にとっても寂しいもの。

そこで、活用したいのが食事をサポートするグッズです。老犬が美味しくご飯を食べてもらうための工夫をしてあげましょう。

5.頭を支えて、食べやすい体制作りを

老犬になると首の筋力が低下し、下を向いてご飯を食べることが辛くなってしまいます。また、寝たままの姿勢では、飲食物を口から食道へ運ぶことができません。そこで、活用したいのが体を起こし伏せの状態を作れるクッションです。
アゴの下にクッションを入れ、頭を支えることができる設計で、誤飲予防にも役立ちます。

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6.手で持ちやすい食器でサポート

寝たきりの時や食事の姿勢が維持できない時に役に立つのが持ち手付きの食器です。片手でしっかり食器を支えることができるので、もう一方の手で頭やあごを支えることができるため、筆者もこの食器を愛用していました。
今まで使っていた食器に比べると小さいように感じますが、ご飯を少しずつ与えたり、水分を与える時にはちょうど良い大きさです。

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7.スプーンは人間の赤ちゃん用を活用

硬いものが上手に食べられない時や、自分の下でうまくすくえない時には、スプーンを活用しましょう。おすすめは、赤ちゃん用のシリコンタイプのスプーンです。口当たりが柔らかく、噛んでしまっても歯が欠けることもありません。また、缶詰やビン入りのフードを最後まできれいにすくえるところも魅力です。

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老犬介護はサポートグッズを活用して効率的に

眠っている介護が必要な犬

老犬という言葉を聞くと、少し悲しい気持ちになりますが、歳を重ねた犬たちはとても穏やかで優しい表情を見せてくれます。そんな老犬に少しでも心地よくまたハッピーに過ごしてもらうために活用したいのがサポートグッズです。
今回は、最低限必要となるサポートグッズをご紹介しましたが、この他にも段差用のステップやスロープ、トイレ用品、ウエアなどさまざまなサポートグッズが販売されています。介護のレベルには個体差があるため、これに限るというものはありません。
是非、生活スタイルやその子の性格に見合ったものを選んで、辛くならない介護を目指してください。

  • 公開日:

    2020.12.06

  • 更新日:

    2020.12.09

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ライター・専門家プロフィール
  • 西村 百合子
  • ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。