magazine

チェスキー・テリア
犬種図鑑

2020.12.21

チェスキー・テリアってどんな犬種?特徴・性格・育て方の基本|犬種図鑑

フサフサの眉毛と長い顎ひげが魅力的なチェスキー・テリアは、世界一希少な犬種のひとつと言われるほど飼育頭数の少ないテリア犬です。2017年度JKCの犬種別犬籍登録頭数では、たったの2頭しか日本で登録されていないことが分かっています。日本ではほとんど見かける機会がない犬種ですが、テリア種の中でも穏やかでしつけやすく初心者でも育てやすい性格の持ち主。今回は、そんなチェスキー・テリアの歴史から特徴、性格、気をつけたい病気などまとめてご紹介していきます。

Author :関 ゆりな/ドッグライター

チェスキー・テリア誕生の歴史・ルーツ

チェスキー・テリア

チェスキー・テリアは、現在のチェコ共和国であるチェコスロバキア原産の犬種です。ここでは、チェスキー・テリアの誕生の歴史から分類されている犬種グループについて紹介していきます。

活躍の歴史

チェスキー・テリアは、1949年にランティシェク・ホラック氏がシーリハムテリアとスコティッシュテリアを掛け合わせたことで誕生しました。遺伝子学者でありスコティッシュテリアのブリーダーでもあったホラック氏は、ハンティングが趣味だったため、ボヘミアの森で獲物を巣穴に追い込める小さな狩猟犬を求めていました。

1950年にFCIに「ボヘミアンテリア」という名前で登録されましたが、程なくしてチェスキー・テリアに改名されました。1996年にはUKCに、2004年にはAKCに公認されています。元々キツネやネズミなどを狩る狩猟犬として活躍していましたが、現在では愛玩犬として飼育されているのがほとんどです。

分類される犬種グループ

形態や用途、目的などによって分けられたJKCの犬種グループで、チェスキー・テリアは「3G:テリア」に分類されています。
テリアグループは、小型のボディと優れた嗅覚、機敏さや闘争心などを活かして、巣穴に潜り込む獲物を追い立てる勇敢なテリア犬が多くいます。

チェスキー・テリアの外見の特徴

チェスキー・テリア

ここでは、チェスキー・テリアの外見的特徴として、身体のサイズや被毛の特徴・お手入れ方法などについてご紹介していきます。

適正体重・標準体高

チェスキー・テリアのJKCが定める理想体重は6~10kg、理想体高はオスが29cm、メスが27cmとなっています。大きめの小型犬サイズで、小さな巣穴にも容易に潜り込めるよう短い足に長めの胴体なのが特徴的です。

ココがチャームポイント!

チェスキー・テリアのチャームポイントは、まるでダンディなおじさまのような長い顎ひげとフサフサの眉毛です。また、足やお腹の下に垂れ下がるファーニングと呼ばれる飾り毛も魅力のひとつでしょう。

被毛の特徴

チェスキー・テリアのコートタイプや毛色、お手入れ方法などを紹介します。

コートタイプ

チェスキー・テリアのコートは、絹のように柔らかい長毛タイプです。コートには、ウエーブがかかっています。

標準毛色

チェスキー・テリアの毛色は、グレー・ブルー、ライト・コーヒー・ブラウンの2色です。生まれたての子犬は色が暗いため、グレー・ブルーは黒、ライト・コーヒー・ブラウンは、チョコレートブラウンの毛色をしています。
毛色が薄くなるには2~3年ほどかかると言われています。

お手入れ方法

チェスキー・テリアは、抜け毛が少ない犬種ですが、抜けた毛が被毛に絡まり地面に落ちにくく、死毛を取り除くために週1~2回程度のブラッシングが必要です。
また、毛がよく伸びることやチェスキー・テリアのチャームポイントでもあるファーニングを美しく保つために毎月のトリミングが必要になります。

チェスキー・テリアの性格の特徴

チェスキー・テリア

チェスキー・テリアは、テリア種特有の気質があまり見られない性格をしていることで知られています。

愛情深い

チェスキー・テリアは、愛情深く社交的な性格です。見知らぬ人にはややシャイな傾向にありますが、他のテリア種に比べると他の犬や人、子供ともフレンドリーに接することができます。忍耐強いため、小さな子供の遊び相手にも最適です。
陽気で遊び好きな面もあるため、家族のアイドル的存在になってくれるでしょう。

穏やかで従順

テリアというと気が強く頑固で、攻撃的な傾向にあるテリア気質を持った犬種が多く、初心者向きの犬種ではないことで知られています。しかしチェスキー・テリアは、テリア種の中でも攻撃性がほとんどなく、穏やかな性格です。
また、元々狩猟犬ですのでとても賢く飼い主に従順なため、他のテリア種よりしつけも比較的入りやすく初心者向けの犬種とも言われています。

チェスキー・テリアの平均寿命と気をつけたい病気

チェスキー・テリア

チェスキー・テリアの平均寿命や犬種特有の気をつけたい病気について紹介します。

平均寿命

チェスキー・テリアの平均寿命は、12~15歳と言われています。遺伝性疾患が少なく、丈夫な犬種のため、やや長生きの傾向にあります。

気をつけたい病気

チェスキー・テリアは、先述したように遺伝性疾患が少ないことで知られていますが、スコッティクランプという遺伝性疾患を持っている可能性があります。

スコッティクランプとは、四肢の痙攣や過屈曲を引き起こす病気です。セロトニンの欠乏によって起こり、運動後や興奮した後に起こる可能性があります。子犬や若い犬が発症しやすく、通常であれば数分で自然に解消すると言われています。

まとめ

チェスキー・テリアは、テリア種の中でも穏やかで攻撃性がなく育てやすい犬種です。性格だけ見ると初心者向きの犬種ではありますが、世界一希少な犬種のひとつと言われるほど世界的に見ても飼育頭数が少なく、日本ではブリーダーを見つけるはまだまだ大変です。ゆえに同じ犬種の飼い主さんに巡り合って情報交換することも難しいため、犬を初めて飼うという方にはあまりおすすめできません。魅力的な容姿と性格を持ち合わせたチェスキー・テリアが、今後多くの人に親しまれる存在になることを願いましょう。

  • 更新日:

    2020.12.21

この記事をシェアする
ライター・専門家プロフィール
  • 関 ゆりな
  • ドッグライター
  • ビションフリーゼのココメロとのんびり暮らすフリーランスライター。ココメロの健康のため栄養満点の手作り食を作るべく、栄養学について勉強中。 長年犬を飼ってきた経験を元に、愛犬との生活がより充実できるような、愛犬家の皆様のためになる情報発信を目指します。