私が車を買うのは人生で2度目。前の車はフォンデュがいない時期に買ったため、完全に自分の好みの2人乗りの車を買いましたが、今回優先すべきはフォンデュ様です。いかにフォンデュが乗りやすく快適に過ごせるかだけを考えて車を選びました。
といっても、メーカーにしても車種にしても多すぎてどれを選べばいいかわかりませんよね。車を買おうと決めたなら、まずは譲れない条件を決めましょう。
愛犬を車に乗せるにあたって私の譲れない条件は、電動スライドドア。最近は普通車でも軽自動車でもスライドドアの車が増えてきましたよね。
いわゆるファミリーカーと呼ばれる車はスライドドアが多く、床も低く設計されているので小さなお子さんでも乗り降りしやすいのが特徴です。以前、レンタカーでスライドドアの車に乗ったことがあり、その便利さに驚いた私は、フォンデュを乗せるなら電動スライドドアの車をと決めていました。
ピラーとは、車の窓の柱のこと。つまりピラーレスというのは、窓の柱がないという意味になります。
ピラーがないと乗り降りするスペースが広くなり、大型犬のフォンデュでもゆったりと乗り降りできるのが魅力。大型犬だけでなく、小型犬や中型犬を抱っこして乗せる際にもピラーレスだと便利です。
スライドドアの車はたくさんありますが、ピラーレスとなるとかなり絞られます。
ホンダの『N-VAN』、ダイハツ『タント』、トヨタの『ポルテ』と『スペイド』などが候補に残りました。
どれにしようか迷った結果、私が選んだのはトヨタのポルテ。最終的な決め手は、見た目のかわいさです。N-VANとタントは四角っぽいデザインで、ポルテとスペイドは丸みのあるフォルム。丸いほうが好みだったので、これで2車種に絞り込みました。
残ったポルテとスペイドは仕様はほぼ同じで、顔が違うだけの兄弟車のような関係です。カッコいいスペイドに対し、かわいいポルテ。私は迷わずポルテをチョイスしました。
車種は決まりました。さて、色はどうしよう?
色で車の印象はガラリと変わりますよね。白や黒の無難な色は、大きな駐車場に停めた時に目立たず埋もれてしまいがち。ここは目立つ色をと『エアグリーンパールクリスタルシャイン』に決めました。パステルカラーの薄い黄緑色という感じです。うん、目立つしかわいい!
さて車も手元に届き、早速フォンデュとドライブへと行きたいところですが、車だけでは犬連れドライブには準備不足。愛犬を車に乗せるにあたって、準備しておくと便利なものをご紹介します。
愛犬を車に乗せると、どうしてもシートは汚れてしまいます。土や砂だけでなく、抜け毛もシートについてしまい、その都度掃除するのは大変。
そんな時に便利なのがシートカバーです。その車種専用のシートカバーなどもありますが、純正品だとどうしてもお値段が高くなってしまうので、私はどの車にもつけられるような汎用品を購入しました。ウエットスーツ素材で防水仕様になっているので、水遊びをした帰り道などにも活躍してくれそうです。
愛犬とドライブに行く際に、膝の上に抱っこの状態で車に乗せている方もいらっしゃるかもしれませんが、それだと万が一の時に危険です。
フォンデュにはシートベルトに固定できるハーネスを用意し、実家の愛犬きなこには、シートベルト+ドライブボックスの中に入れて急ブレーキでも飛び出してしまわないよう対策をします。
愛犬を乗せる準備も整い、早速ドライブへ!ドライブというからには、1時間くらいは走りたいものです。家からの距離を考えて、今回は愛知県にある『新舞子マリンパーク』へ向かいます。
この日は、11月だというのに半袖でもいいようなポカポカ陽気に恵まれました。新舞子マリンパークは、ブルーサンビーチという人工の砂浜や広い芝生広場、ドッグランなどもある広大なレジャー施設。駐車場代の500円を支払うだけで、利用料が無料というのも嬉しいですよね。
夏場には海水浴客でごった返しますが、この時期は狙い目。人もまばらでゆったりと遊べます。
沖縄で育ったフォンデュは、水は全然平気。楽しそうに波と戯れます。でも、8歳という歳からか、波のスピードについていけず逃げ切れません。
最終的に尻もちをついてお尻がビショビショに。このどんくさいところも愛おしい!
一方、水が苦手なきなこはビーチではなく、ドッグランで本領発揮です。
ドッグランにはサルーキ2匹の先客がいて、後から白い狼のようなかっこいいコも入ってきました。3匹が楽しくかけっこをしていると、なんときなこもその輪の中へ!御年11歳の熟女ですが、若いものにはまだまだ負けていません。
普段はドッグランへ行っても飼い主の横で静観しているだけのきなこですが、この日はやる気満々です。世界一走るのが早いとも言われるサルーキと並んで走る姿に飼い主一同ビックリ。想定外すぎて動画を撮る余裕すらありませんでした。
ドライブの途中にランチ用のパンを買いにオシャレなパン屋さんへ立ち寄りました。どれもおいしそうで、それぞれが食べたいパンをトレイに乗せていたら、必要以上の量になってしまいました。パンの魔力、恐るべし。
新舞子マリンパークに着くと木陰に折りたたみチェアを並べ、家から淹れていった熱々のアールグレイとともにいただきます。オープンエアでの食事ってどうしてこんなにおいしいんでしょうね?買いすぎたと思ったパンも気づけば1つも残っていません。
フォンデュは砂浜で、きなこはドッグランで、飼い主たちは芝生でランチを楽しみ、みんながそれぞれ大満足の一日でした。
片道1時間の距離はドライブにはちょうどよく、遊び疲れた愛犬たちは帰り道はずっとスヤスヤと夢の中。シニア期の愛犬たちと一緒に出かけられるのはあと何年かわかりませんが、できる限り楽しい思い出をたくさん作りたいなと思います。愛犬とのドライブ、最高!
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