愛犬が関節炎だと診断されたのは、約2年前です。ある日、愛犬が痛そうにびっこをひきながら歩いていました。安静に過ごしたら少しの間は回復するものの、長い散歩に出かけたり走ったりすると痛みが再発してしまう状況でした。以前にも脚を捻挫することはあり、大抵の場合は安静にしておくと数日間でピンピンに回復していたのですが、残念ながら今回は回復せず、動物病院へ。
△上の写真はレントゲン前のジェイクです。
愛犬ジェイクの関節炎はレントゲンを撮って診断されました。愛犬が肘を痛がっているのを発見した当初は、捻挫の疑いもあったので、痛み止めを飲みながらのケンネルレスト(とにかく安静に過ごす)を数週間することから始めたのですが、その後も痛みは引かない様子だったのでさらに詳しく検査をすることに。
両前足のレントゲンを撮ったところ左前足の肘に関節炎が発症していることが発見されました。レントゲンには関節炎が白いモヤモヤのように写っており、もう一方の肘と比較しても明らかな違いがあったのでびっくりです。
関節炎は完治しない病気なので、痛みを緩和しながら進行を遅らせるのが主な治療となります。ここでは、愛犬の関節炎を悪化させないように心がけていることや私が実践していることをご紹介していきます。
愛犬が関節炎と診断されてからは、1回の散歩の時間を短く、1日の散歩の回数を増やすようにしました。散歩時間の目安としては、「出発時と同じ状態で帰宅できること」です。家を出発した時よりも帰宅した時の方が体が硬くなってしまっている場合は、散歩が長すぎたりその日の調子が悪いということなので、しっかりと休み、ジェイクの体に無理がない散歩時間に調整します。
関節炎は冷えると痛みがひどくなってしまう場合があります。そのため、冬の間はヒートパッドや防寒着で関節を冷やさないように心がけています。また、夏の間のスイミングやシャンプー時にもしっかりと体をタオルで乾かし、濡れたまま放置しないようにしています。
なるべく関節に負担がかからない運動を選びます。走ったりジャンプしたりする運動は避け、歩いたり泳いだりする運動を増やしました。その他にも、嗅覚を使ったゲームや知育玩具を活用して「頭の運動」にしっかりと取り組み、愛犬の余分なエネルギーを発散するように心がています。
体重が重いと関節に負担がかかってしまうので体重管理を徹底しています。運動をせずに体重管理をするのは難しいと思っていましたが、十分に可能です!その秘訣は、やっぱり食事管理。関節炎になってからは運動量が減ってしまったので、それに合わせて低カロリーのフードを選んだり、フードの量を調整したりします。また、おやつにはフードや茹でた胸肉などを使うようにし、カロリーをカットしています。
愛犬が関節炎になったのをきっかけにマッサージの勉強をはじめました。体をしっかりとマッサージしてあげることは血流をよくするだけではなく、スキンシップの時間にもなります。
食事にサプリメント加え、関節をさらにサポートしています。動物病院に勧められたグルコサミンサプリの他にもゴールデンペーストやフィッシュオイルなどを適量入れています。最近はCBDオイルが関節炎の痛み軽減するという研究結果が発表されており、愛犬の食事に足すために勉強中です。
愛犬のジェイクが関節炎と診断されて一番悲しかったのが運動制限でした。ジェイクはまだまだ元気が有り余っており、運動をするのが大好きです。できることなら、思う存分に走らせたげたいのですが、痛みがどんどんと悪化してしまうため、残念ながらできません。そこで、関節になるべく負担をかけずに余分なエネルギーを発散し、楽しむ方法を考えました。ここでは、犬の関節に負担をあまりかけずに楽しむ方法をご紹介しています。
おやつ探しゲームはその名の通り、おやつを隠してそれを愛犬に探させるゲームです。とても簡単で手間がかからないので、一日に一回は何らかの方法で生活に取り入れています。愛犬は嗅覚を使った遊びが大好きなので、尻尾を振りながら楽しそうにおやつを探します。
おやつのサイズを小さくする、隠して探しに行かせるまでの時間を長くする、目では見つけられない草原におやつを隠すなどの工夫をすることで、犬のレベルに合わせて難易度をアップさせることもできますよ。
最近は知育玩具やおやつを詰めるおもちゃを活用しています。パズル系の知育玩具は数回するとすぐにやり方を覚えてあまり長持ちしないのですが、考えながらパズルを解く犬の姿はとてもイキイキしているのでおすすめですよ!また、トイレットペーパーの芯におやつを入れて取り出させるなど、作業しながらごはんを食べられるように様々な工夫をしています。
水中は浮力があるため、関節への負担を軽減してくれます。そのため、愛犬の運動ルーティンにスイミングをたくさん取り入れるようにしています。愛犬自身も泳ぐのが大好きなので、楽しみながら関節をしっかりと動かすことができて一石二鳥です。
ノーズワークは愛犬家の間で話題になっているドッグスポーツです。しかし、他のドッグスポーツと比べて関節への負担が少なく、子犬からシニア犬までどんな犬でも安心して取り組めます。私も最近になってやっとジェイクとのノーズワークに挑戦し始めました。おやつを探すのとはまた違うチャレンジで、とても楽しいです!
ここでは、関節炎の愛犬との生活について少しご紹介しました。愛犬が関節炎と診断されてからの一番の課題は運動制限で、ライフスタイルを大きく変えなければいけませんでした。しかし、様々な工夫を取り入れた今では関節にあまり負担をかけずに生活の質を維持することができています。シニア犬や関節に支障を抱えるコであっても生活にちょっとした工夫を取り入れて楽しい時間を過ごしてくださいね。
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