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東洋医学の薬膳の世界イメージ
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2020.12.04

君たちは私の太陽 ~海辺でゴールデンレトリバーと暮らす日々~

東洋医学から「薬膳」の世界へ!犬の食生活にも役立つ人間のための資格

犬の東洋医学生活管理士という資格を取得してからというものすっかり東洋医学にハマってしまった私。もしかすると、犬の食生活に役立つのかもしれない!そう感じた私はさらに、薬膳とはどんなものなのか本格的に知りたくなり、薬膳に関する講座を色々調べ始めました。そして、驚くべき事実に気がついたのです。東洋医学と薬膳の世界は奥が深いと知った私が、目指した資格は人間のための資格でした。

#ゴールデンレトリバー / #人生を変えたゴールデン

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

多くの人が勘違いしている東洋医学

東洋医学と薬膳を意識した犬の手作りご飯

東洋医学と聞くと、中国の医療というイメージがありませんか?実は、私も犬の東洋医学生活管理士の資格を取得するまでは、そう思い込んでいたのです。詳しくは「犬に「東洋医学」は有効?注目の東洋医学について知っておこう」の記事で解説していますが、東洋医学は中国から伝来した医療が日本で独自発展したもの。漢方医学とも呼ばれ江戸時代までは、この医学が日本では主流だったのです。明治時代後期から、漢方医学が東洋医学と呼ばれるようになったとされています。

中国語で東洋は日本という意味があることから、東洋医学は日本の医学という意味なのです。つまり、東洋医学は日本古来の伝統的な民族医学なのですね。

薬膳も日本古来のもの?

最近では、体に良さそう、〇〇に効くなどのマスコミ情報から、特に女性の間で話題になることが多い薬膳。実は、薬膳は東洋医学に基づいたものではなく、一般に中医学と呼ばれている中国伝統医学の理論をベースに作られた食事療法のことを指します。

中国では、中医学を専門にする中医師の他に、薬膳を専門とする国際薬膳師という資格があります。この資格は、中国政府が認める公的機関から発行される資格で、この資格を持たずに薬膳の指導を行うことは認められていません。もちろん、薬膳料理などの指導も行うことは認められていないのです。

奥が深い薬膳

薬膳も多くの方が勘違いしている料理の一つ。中華料理お食べに行くと、杏仁豆腐にクコの実が入っていたり、薬っぽい匂いがすると、「これが薬膳ね」などと思いがちですが、実は本来の薬膳は全く違うものです。

薬膳では、どんな食材にもそれぞれ体に役立つ効能があると考えられています。そして、体質やその日の体調、季節に合わせた食材の組み合わせを考えることが基本の考え方なのです。

食材だけじゃない薬膳の考え方

薬膳料理

薬膳では、1日の時間の流れ、季節、自然界に存在している物質、内臓、食材の持つ本来の味などをすべて関連づけて考えていきます。そして、これらの考え方を組み合わせて食材を選び、食材の持つチカラで病気になりにくいカラダ作りをしていこうというのが、薬膳の基本理念なのです。

食材は、人それぞれの体質や体調に合わせて選ばれるので、レストランで薬膳カレーを食べたからといって体調が良くなるわけではありません。

犬の薬膳資格と本来の薬膳資格の違い

最近では、私が取得したような犬のための東洋医学の講座や薬膳の講座などがあちこちで開催されています。薬膳に興味を持ったことから、さまざまな講座を調べてみると、驚くことに講師陣には国際資格を持つ薬膳師がいなかったのです。そこで分かったことが、日本の薬膳は中医学をベースにして発展した薬膳とは全く違うものだということ。

たとえば、本来の薬膳では「証」と言う問診に似たことや舌を見る「舌診」などが行われ、初めてその人に合う食材の組み合わせが決定されます。これは、一種の診断に当たるもので、誰もができるものではありません。中国政府が公認する国際資格があるのもこの診断が適切にできる必要があるからです。

取得したのは人間のための薬膳資格

ディロンは、手作り食で育てていることは、過去のブログを読んでくださっている読者の方にはお分かりだと思います。あらゆる犬のための薬膳講座を調べて分かったことは、ペット用として独自に作られた本来の薬膳とは異なるものだということ。

もちろん、人と犬は体の構造や体質が異なるので、それはそれで大切な知識だとは思いますが、私は少し不安を覚えたのです。同じお金をかけて勉強するのであれば、本来の薬膳をきちんと理解したい、それが私の出した結論でした。

そして、国際中医薬膳師の資格を発行している日本中医学院が認定する薬膳アドバイザーの資格を取得することにしました。

愛犬の手作り食のレシピ作りに役立つ薬膳

ゴールデンレトリーバー・ディロンが光の中で前を向く姿

ディロンが健康診断で脾臓に小さな腫れが認められるが、今の段階では西洋医学では何もできないと言われたことは大きな衝撃でした。対処療法の西洋医学では、症状が出ないと治療はできないのです。でも、薬膳を勉強し資格を取得したことで、ディロンの食生活改善を行うことができました。

また、漢方薬も少しだけ使いましたが、なんと2週間後の検査では腫れが引いていたのです。これには、私もかかりつけの獣医師も驚きでした。

ぜひ愛犬のために薬膳の知識を身につけてみて

今までは手作り食レシピの食材選びを、その日の気分だったり、気温変化といった季節的な観点からしていましたが、ディロンの体調や体質のことを中心にした食材選びをしたことはありませんでした。それが、薬膳の勉強したことから、舌を見てその日の体調や気温などを考慮できるようになったのです。

このことは、私にとって大きな収穫です。皆さんも、愛犬の体調が気になったら是非薬膳の勉強をしてみてください。

  • 更新日:

    2020.12.04

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ライター・専門家プロフィール
  • 西村 百合子
  • ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。