愛犬が生後8週間頃に我が家にやってきた時は、人の手から部屋のものまであらゆるものを噛んでいました。子犬はとにかく遊び好きなだけではなく、歯が生える変わる時期でもあるため、歯茎が痒くて何でもガジガジと噛んでしまいます。また、子犬の歯は小さくて鋭いので、小さな体の割には大きなダメージを及ぼしてしまうことがあります。
愛犬の場合は力が強くてはじめのうちは私の手を噛み、流血することも珍しくありませんでした。部屋のものは次々と破壊していき、まるで4本脚で走るピラニアのようだったことを覚えています。
愛犬が噛んで破壊したものたち
ここでは、我が家で実践して効果的だった対処方法やしつけ方法をご紹介していきます。
子犬の甘噛みのしつけは、噛んではいけないものを取り上げて「犬が噛んでもいいの」と交換するのを繰り返し行っていました。コツコツとこれを続けることで、次第に愛犬は噛んでもいいものと、噛んではいけないものの区別がつくようになり、甘噛みや破壊期を乗り越えることができました。
愛犬をしっかりと監視できない時間は必ずクレートに入れるようにしていました。愛犬は噛んだものを飲み込んでしまうことはほとんどなかったのですが、出かけている際に誤飲をしてしまったら大変です。万が一のために、ハウスの中も噛むと綿が出てくるような犬ベッドは避け、柔らかいブランケットなどを選んで入れていました。
噛むしつけができていない間はこれに限ります。犬に噛んで欲しくないものは片付けておく!子犬は何を噛んではいけないのはわからないので、とにかく色んなものを噛みます。噛んではいけないものを噛んだ時にはおもちゃなどと交換するといいのですが、何回もしていると犬より先に飼い主がくじけてしまいます。
我が家は同じものを何度も愛犬から取り返すのが面倒になって、最終的には愛犬が届く範囲には何も置かないようにしていました。何も届かなければ何も噛まないのでしつけも楽チンになります。
口輪に慣らすしつけは噛み癖があるない関係なく、とても便利なトレーニングだと思います。犬が怪我をして痛みがひどい場合には今まで飼い主に歯を向けたことのない愛犬でも飼い主をついつい噛んでしまう可能性があります。また、人混みを犬と歩く際には口輪をしておくことで事故を防ぐことができるだけではなく、周りの人を安心させ、その結果、犬自身もリラックスさせてあげられます。
ここでは、愛犬を口輪に慣らした方法をご紹介していきます。
口輪を犬に突然着用させると、犬は驚いて嫌がってしまいます。それを避けるため、まずは犬に「口輪=いいもの」と教えるようにしましょう。口輪の中におやつを入れ、犬が口輪に頭を入れておやつを食べるようにします。これを数回繰り返すことで、犬が口輪に頭を突っ込むことに対して感じる抵抗を少し軽減し、口輪を着用する時にストレスを感じてしまうのを防ぐことができますよ。
マズルにおやつを入れなくても、犬がマズルに頭を突っ込めるようにしましょう。おやつをマズルに入れるステップを何度も繰り返しているのであれば、マズルの内側におやつを入れる手振りをすると、犬はおやつが入っているのかと思ってマズルに頭を入れます。犬がマズルに頭を入れたら、おやつでしっかりと褒めてあげましょう。
犬がマズルに頭を入れてからおやつを与えるまでの時間を少しずつ伸ばしていきましょう。犬がマズルに頭を入れている間、頭を撫でてあげたりすると、犬もリラックスできるので,意識するとGoodです。
犬が数十秒間、口輪に頭を入れるのに慣れたら、実際に着用してみましょう。はじめのうちは数秒間で取り外し、おやつでしっかりと褒めてあげます。これを何度も繰り返すことで、犬は徐々に口輪に慣れてくれます。
口輪を着用したまま散歩に行くことで、犬は「口輪をしていると楽しいことがある」と認識してくれるようになります。また、歩いていると、口輪を着用していることから気がそれるので、嫌がらずに着用させられます。
ここでは、愛犬の子犬時代の噛み癖と口輪トレーニングについてご紹介していきました。子犬の頃の噛み癖は好奇心や歯の生え替わりが大きな原因となっているので、噛むのを完全にやめさせるのではなく、噛んでいいものを与えるようにしましょう。また、噛む犬も噛まない犬も口輪のトレーニングをしておくこと様々な場面で安心できますよ!
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