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保護犬 ブログ
連載 / ブログ

2020.12.31

ブログ|元保護犬おじいわんプゥ|vol.2

しつけは完璧!おりこう保護犬プゥさんの突然の豹変

保護犬は、野犬の子犬以外は成犬になってから保護されることがほとんどです。プゥさんの推定年齢は7~8歳。もちろんこれまでどんな生活をしていたのかは全くわかりません。
それでも、誰にもフレンドリーなプゥさんには何の問題もないように思えました。そんなプゥさんが見せた突然の豹変とは・・。

#ミニチュアダックスフンド / #保護犬おじいわんプゥ

Author :泉 能子/愛犬家、ドッグライター

保護犬らしくないプゥさん

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プゥさんはとても人懐っこい犬で、初対面の私にも走り寄って飛びついてくれるほどでした。保護犬にありがちな人に対しての不信感や恐怖感も全く見られません。

預かりさん家の愛犬のダックスとも、ずっと一緒に暮らしていたように馴染んでいて、2匹が競って保護主さんからおやつを貰う姿などは可愛い愛犬そのものです。

どうしてこの子が保護犬に?という複雑な思いと共に、保護犬らしくないプゥさんを引き取ることを決めたのでした。

完璧なしつけ?

プゥさんは初めて会う家族にも尻尾フリフリの愛想良しで、誰にでもすぐにコロンとお腹を見せました。

「オテ」「オカワリ」「オスワリ」などのコマンドもしっかり入っており、寝る時間になると何も言わなくても自分からサークルに入って寝ます。

何より驚いたのは、室内で排泄を一切しないことでした。大型犬ではよくあることですが、ダックスなどの小型犬で室外だけの排泄というのはあまり聞いたことがありません。

おしっこやウンチがしたくなれば、自分から玄関に行き鳴いて知らせます。長時間のお留守番でも室内では絶対に排泄しません。

我が家の甘々だった先住犬のことを考えても、これだけのことを完璧できるようになるまでに、どれだけ厳格な徹底したしつけがされたのでしょう。

プゥさんの突然の威嚇!

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いつもおりこうなプゥさんでしたが、食事の時に突然豹変しました。

食器を持って近寄っただけで、形相が変わり唸ります。食べている傍を誰かが通るだけでも、威嚇して唸ります。

不用意に食器に触ったりすれば、おそらく本気噛みされることは間違いないと思わせる豹変ぶりでした。

保護主さんからは、食事のときだけは唸ると聞かされてはいましたが、これほどの強い威嚇とは思ってもいませんでした。

威嚇の原因は厳しいしつけ?

プゥさんが食事のときだけに見せる強い威嚇は、厳しいしつけの裏返しのように思えました。

しつけの一環として、何かの指示に従えなかったときに、罰として何度も食事を取り上げられたことがあったのではないでしょうか。

命に直結する食べ物を、どんなことをしても守ろうとするのは犬の本能ですから。

しつけは誰のために?

しつけは誰のためにするのでしょう。しつけが人間の都合のに合わせるためだけに、犬の気持ちを無視して強制されたものなら、いつか大きなしっぺ返しがきます。

もし、元飼い主に小さな子供がいたとしたら・・。小さな子供は予告もなく犬に触ろうとします。それがどんな結果を招くか、誰もが簡単に想像できることです。

プゥさんを手放すことになった原因が、厳格なしつけの結果なのだとしたら、こんなに悲しいことはありません。これはあくまでも私の想像でしかありませんが。

ただ黙って見守る

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幸い我が家には小さな子供がいません。

食器を置いたらすぐに離れる、食べているときは傍に行かない、唸っても威嚇しても相手にしない、離れて黙って見守る。それが我が家のルールとなり、プゥさんの日常の食事風景となりました。

プウさんが食事の時に唸らなくなり、私に手からご飯を食べさせてと甘えるようになったのは、それからずっとずっと後のことです。

保護犬プゥさんの問題は、これからもまだまだ続きます。

  • 更新日:

    2020.12.31

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ライター・専門家プロフィール
  • 泉 能子
  • ドッグライター
  • 動物が大好きで、気づけば隣にはいつも愛犬がいて、愛犬とお互いに助けたり助けられたりの共同生活をしているドッグライターです。 今までにヨークシャーとスムースダックスを育てて看取り、今は保護犬の9歳になるブラックタンのダックスと暮らしています。 人と犬が楽しく幸せに暮らすために役立つ記事を発信していきます。