「古民家」と言うと、モダンでお洒落に聞こえるかもしれませんが、築100年以上の古い建物は外の気温や湿度をモロに反映してしまい、我が家は、夏は涼しく冬も涼しく梅雨時期はジメジメ。
そんなジメジメの梅雨を迎えると、ふとした瞬間目の前を横切るのは、足が無数に生えた細長いアレ。ムカデです。
クモやヤモリは目の端に捉えながら、ほっとくこともありますが、毒を持っているムカデだけは無視できません。
ある休日の朝、えんちゃんと布団の中でまったりしていたら、突然白い泡をゲホッと吐き出したのです。
慌ててダンナさんに言うと、「朝、ムカデをくわえていたけど、口から出したよ」とのんびり。
「早く言ってよ!ムカデは危険なんだから!」と激昂。
えんちゃんはぐったりしているし、ムカデの危険性をネットで読んだことがあったので、最悪の事態が頭をかすめて、涙が溢れてオロオロするばかり。
ようやく休日に開いている動物病院を見つけて電話するも、ムカデを生きたまま飲み込んでいた場合の危険性とその場合、処置の施しようがない事を伝えられ更にパニックに。
結局、ダンナさんがムカデを飲み込んではいないと言うので、病院での診断は、えんちゃんがムカデを噛んだ拍子に出た体液を飲んで、気持ち悪くて吐いたのでは・・・と言う事で、様子見となりました。
その後、徐々にオヤツも食べ、水も飲み、夕方にはだいぶ元気な様子が見られて、ほっと胸を撫で下ろしましたが、えんちゃんと過ごすようになって一番の大事件でした。
それ以降、床や壁に目を走らせ、しばらくはムカデノイローゼ。
あの時、ムカデに噛まれたり飲み込んだりしていなくて良かったなあと今でも思い出してはひやっとします。
お気に入りの家もこの時ばかりはすぐにでも引っ越したくて、毎日のように物件情報を探していました。
やんちゃで甘えん坊で悪戯っ子だけど、悪戯っ子のまま、元気でいてくれる日常の幸せを実感した出来事です。そして、えんちゃんと安全に快適に過ごせるよう、できる限り生活環境を整えようと思いました。
そう言えば、ムカデからえんちゃんを守ってくれたのはダンナさんだったのに、不安と怒りをぶつけたままだったなあ。ゴメン。
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