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柴犬 小説
連載 / ブログ

2020.12.11

アマチュア小説ライターが綴る、犬と暮らした日々のこと|vol.5

豆しば暮らし|初めてのお留守番

メロンは、パパが買ってきたおもちゃに興味を示したようでした。

#柴犬 / #豆しば暮らし

Author :笠井 ゆき/ライター、葬儀司会者

この記事は、アマチュア小説家が「犬と暮らした日々のこと」をもとに綴る創作物語の連載第5話です。

メロンのおもちゃ遊びは野生的?!

「買ってきてくれた人の特権。パパ、遊んであげて」

「やったー! メロン、おもちゃで遊ぼう!」

中でも、引っ張りっこして遊ぶロープが気に入ったようです。
ロープに噛み付くと、メロンは意地でも離しません。何とかしてパパの手からロープを奪い取ろうと、ぐいぐいと引っ張ってみたり、ぶんぶんと振り回してみたり。
こんな小さな体のどこに、これほど強い力があるのだろうかと、びっくりするほどでした。

いよいよ初めてのお留守番

楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、連休は終わってしまいました。いよいよ初めてのお留守番です。
二人とも朝8時前には家を出なければなりませんが、ママはお昼に帰ることができそうでした。

「4時間くらいか。初めてのお留守番にしてはちょっと長いかもしれないけど、何とか大丈夫そうかな」

「ごはんの方は心配ないし、トイレも家を出る時にきれいにすればいいし」

「おもちゃも、準備オッケーだね」

「うん、っていうか、もうかじって遊んでるよ」

「できるだけ早く帰ってあげてね」

「光の速さで帰る! いっぱい遊んで、お留守番をしたら楽しいことがあるんだって憶えてもらうよ」

どうにかこうにか、スタートは順調

家を出る時間が近づいてきました。

「ごく自然に、ささっと出るよ。何でもないことだって思ってもらえるように」

二人はそそくさと家を出ました。
当のメロンは、さほど動揺した様子はありません。後を追いかけることも、鳴くこともしませんでした。

「メロンの方が大人だったね」

「私、泣きそうだったのに。でも、よかった。スタートは順調だよね」

ただいま、メロン! いっぱい遊ぼう!

お昼前にママが帰ると、メロンはケージから出てきました。目をしばしばさせていたので、それまで眠っていたようです。

「ただいま、メロン! おりこうさんにしていてくれてありがとう! さぁ、遊ぼうか?!」

本当は、掃除も洗濯もしなくてはならないけれど。
夕方までに仕上げなければならない仕事もあって、それが終わったら夕食の支度もしなくてはならないけれど。
でも今は、メロンのことだけを考えていよう。

引っ張りっこをして、一緒に走り回って。たくさんしゃべって、お腹を抱えて笑って。

「楽しかったねぇ! さぁ、ごはんの時間だよ」

おいしいごはんができるのを、メロンはぴょんぴょん跳ねながら待っています。

「はい、どうぞ!」

 

お留守番の初日は、どうにか無事に終わりました。明日もさっと家を出て、帰ったらメロンといっぱい遊ぼう。

「お留守番は楽しいなって思ってくれるように、ママはがんばるよ」

明日も明後日も、何事もなくお留守番してくれますように。
おいしそうにごはんを食べるメロンを眺めながら、ママは神様にお願いをしました。

  • 更新日:

    2020.12.11

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ライター・専門家プロフィール
  • 笠井 ゆき
  • ライター、葬儀司会者
  • 年中無休の犬好き、犬バカです。只今、自宅警備員まめお(パピヨン)と同棲中!犬を愛する喜びを、皆さまと分かち合ってゆけたら幸せです。どうぞよろしくお願いいたします。