普段から犬の様子を見ているようでも、なかなか外見ではわかりにくいものですね。皮膚の異常はブラッシングしている時にたまたま見つけました。
いつも通り茶々にオスワリをさせてブラッシングしていると、首の根元あたりの被毛が濡れていたのです。最初はヨダレが垂れたのかな?と感じたのですが、どうやら違ったようです。
濡れている箇所を手で探ってみると、明らかに皮膚から染み出ているような感じでした。透明っぽい滲出液(しんしゅつえき)に混じって血が出ていたのです。
出血していたためウェットティッシュで拭い、毛の上から少し患部を触ってみました。すると少し腫れている感じ…
引っ掻いただけでできる傷ではありません。茶々も少し違和感があるようで、しきりに首周りを気にしている様子でした。
夜遅かったため、とりあえずその日は様子を見ることにし、翌日になって動物病院へ連れて行くことにしました。
平日だったため、動物病院へ行ったのは翌日の夕方でした。患部の毛を剃って検査が行われました。
毛を剃って皮膚が露わになりました。やはり患部の周辺が炎症を起こしているようで少し腫れあがっていました。
「これはデキモノが破れたようですね。腫瘍には良性と悪性があるので、とりあえず組織を取って検査してみますね。」
実は皮膚にできた腫瘍は「悪性リンパ腫」のような悪性のものもありますし、表皮嚢胞のような良性もあります。また乳腺腫瘍のように判断が付きかねるケースもあります。
検査の結果、良性ということが分かりましたので胸を撫で下ろしました。しかし腫瘍の組織がリンパや血管を通って転移する可能性もあるため、投薬しつつ経過を見守るということになりました。
とりあえず家で経過を見ることになりました。茶々自身は特に体調が悪くなることもなく、相変わらず食欲旺盛だったので、普段の様子とあまり変わりなかったように思えます。しかし茶々にとっては少々不自由だったかも知れませんね。
患部を引っ掻いたりしないように、犬用の服を着せたことは言うまでもありません。エリザベスカラーが大嫌いな茶々ですから、患部が隠れるくらいのパーカーがあったのでちょうど良かったですね。
ただ服はお出かけの時くらいしか着ないものですから、部屋の中で着ることに違和感があったのか、茶々は固まりっぱなし。慣れるまでかなり時間がかかりました。
病院に行ってから1週間も経つ頃には腫れも収まり、傷口もかさぶたのように固まっていました。念のためその後の1週間も服を着せたままでしたが、もう傷の違和感はないようでした。
茶々は元々、皮膚が弱いと言われていましたが、腫瘍が再発する恐れもあるため、これからもしっかり観察し、体に触れながら確認していきたいと思います。
ツンデレで柴距離を保ちたがる柴犬・茶々。飼い主が寄っていこうとすると逃げるクセがあります。よくある柴犬あるあるですが、やはり普段から体に触れてあげることが大事だと思います。今回のような皮膚疾患だけでなく、体つきや肥満の具合、または関節の異常の有無など、飼い主にできることはたくさんありますよね。
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