犬が発症しやすい病気をランキング形式で紹介していきます。
ランキングの順位は、ペット保険を取り扱う「アイペット損害保険株式会社」が発表した「保険金請求が多い傷病ランキング」の2020年版を元にしまています。
各病気の症状についても解説していくので、参考にしてみてください。
第5位の腫瘍は、犬の体にしこりができる病気です。腫瘍は良性か悪性かに分けられますが、見た目だけでは獣医師でも判断ができません。腫瘍は体のどこにでも発症する可能性があります。見た目には現れ辛いので、体調不良を見過ごさないことが大切です。
腫瘍の主な症状は以下の通りです。
腫瘍(がん)の主な症状
第4位の下痢は、胃腸の異常によって便が緩くなる症状です。原因はストレスや消化不良などが考えられます。子犬の場合は、寄生虫が原因の場合もあります。
いつもより少し便が緩い程度では問題ありませんが、水下痢が数日続いたり、血便/熱/嘔吐といった症状も併発している場合は、すぐに動物病院へ連れていきましょう。
下痢は様々な病気の症状としても現れます。たかが下痢だからといって放っておいたら、実は病気だったということもありえるので、注意が必要です。
第3位の胃腸炎は、胃の中で炎症がおき、下痢や嘔吐を引き起こす病気です。原因は食事性、ストレス性、感染性など様々ありますが、多くは食事性のものです。
食べたものが原因となる可能性が高い病気なので、消化に悪いものを食べさせないなど、食事に気をつけてあげるようにましょう。散歩中に異物を飲み込んでいないかも、注意して観察しておいてください。
胃腸炎の主な症状はこちらです。
胃腸炎の主な症状
第2位の外耳炎は、耳の穴の外耳の部分で炎症が起き、痒みや痛みを引き起こす病気です。原因は感染性、アトピー性、またはアレルギーによるものです。
犬がよく頭を振っていたり、耳を床にこすり付けたり、首元を掻いていたりした場合は注意が必要です。
ゴールデン・レトリーバーなどの、耳が垂れている犬種の場合は、飼い主でも耳の中の異常には気づき辛いです。定期的に耳の中の健康状態も確認するようにしてあげましょう。
外耳炎の主な症状はこちらです。
外耳炎の主な症状
1位の皮膚炎とは、犬の皮膚に炎症が起き、痒みなどを引き起こす病気です。一言で皮膚炎といっても、細菌や寄生虫による感染性、アトピー性、アレルギー性など、原因は様々です。
犬がよく体を掻いていたり、舐めていたりした場合は注意が必要です。痒そうにしている行動を見かけたら、皮膚の状態を確かめてあげましょう。
皮膚炎の主な症状はこちらです。
皮膚炎の主な症状
犬の種類ごとに発症しやすい病気が変わります。体の大きさや皮膚の弱さ、毛の長さは犬の種類によって違いがあるからです。
例えば、シー・ズーのような毛の長い犬の場合は、目に毛が入りやすく、結膜炎などを引き起こす可能性が高いです。このように、それぞれの種類の特徴によって、発症しやす病気が存在します。
自分の飼っている犬の種類が、どんな病気にかかりやすいのかもチェックしておきましょう。
犬の行動や体調に異変を感じたら、自分で判断せず、必ず専門家に相談するようにしましょう。自己判断で市販の医薬品で治療しようとすると、逆に病状が悪化してしまう恐れがあるからです。
また、早期発見の段階でしか治療できない病気なども存在します。犬に異常が見られた場合は、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
時間の都合で動物病院が開いていないという場合は、電話相談サービスを活用しましょう。
電話相談サービスとは、電話を使って、いつでも獣医にペットの健康相談ができるというサービスです。24時間365日対応している場合が多く、都合に合わせた時間に相談をすることができます。
月額制のサービスの場合は、事前に会員登録しておく必要があるので、注意しておきましょう。保険会社が運営している場合は、保険加入者は無料で利用できるといった場合もあるので、チェックしてみてください。
犬の病気に役立つ本を一冊持っておくと安心です。犬がどんな病気にかかるのを知っておくことで、少しの異変にも気づきやすくなるからです。
おすすめの本は、サクラBooksの「いちばんわかりやすい!犬の病気事典」です。イラストが多めで読みやすく、体の異変がどんな病気の可能性を持っているのかということが分かりやすくまとめられています。
飼い主が病気の知識を持つことで、犬を守ることにも繋がります。ぜひ、お気に入りの本を探してみてください。
犬の病気は、症状の発見が早ければ早いほど完治する可能性も高まります。犬が発症しやすい病気の初期症状だけでも知っておきましょう。
また、自分の飼っている犬の種類が発症しやすい病気についても調べておくと安心です。このサイト内の記事や本を活用して、知識を取り入れてみてください。
初期症状を発見しても、自己判断で治療するのは危険です。必ず動物病院へ連れて行きましょう。時間がないという方は、電話相談サービスを活用してみてください。
普段から愛情を持って接することで、ちょっとした異変にも気づきやすくなります。犬を守れるのは飼い主だけだということを理解して、病気に恐れない生活を目指しましょう。