magazine

健康管理 / 病気

2020.11.10

【獣医師監修】犬の白内障をサプリメントと食べ物で予防!目薬はちょっと待った!

大切な愛犬が白内障になってしまうのを、飼い主は出来る限り予防してあげたいですよね。「でもどんな予防法があるのかわからない」という方のために、日常でできる白内障の予防法を紹介していきます。

また、どれだけ白内障の予防をしても、遺伝によって発症を防げない場合もあります。白内障を発症しやすい犬種や、予防法における注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

Author :監修:葛野 莉奈/獣医師、かどのペットクリニック 院長(文:後藤 俊/ライター)

すぐにできる犬の白内障予防を4つ紹介

犬 白内障 予防

犬の白内障には予防薬がありません。しかし、病気の進行状況によっては日常の食事や行動に気を遣うことによって、発症を抑えたり、進行を遅らせる効果は期待できます。すでに発症してしまっている場合は、動物病院での診察が必要となるので注意してください。

サプリメントや食べ物で白内障を予防する

白内障は酸化ストレスが原因になる場合があるため、抗酸化作用のある栄養素を含んだ食べ物やサプリメントを食事に取り入れましょう。

抗酸化作用のある栄養素の例は以下の通りです。

・ビタミンA
・ビタミンC
・ビタミンE
・アントシアニン
・β-カロテン
・アスタキサンチン

ペットフードやサプリメントを選ぶ際の参考にしてみてください。抗酸化作用のある栄養素を含んだ食べ物やサプリメントは老化の予防にもなるので、老犬の場合には特におすすめです。

ブルーベリーは白内障予防になる?

ブルーベリーに含まれる「アントシアニン」が、水晶体の酸化を抑えてくれると言われています。しかし、科学的なデータは揃っておらず、あくまで民間療法としての効果しか望めません。

白内障の予防としてブルーベリーを食べさせてもいいですが、ブルーベリーには食物繊維が多く含まれおり、多く食べさせ過ぎると下痢を引き起こす可能性があるので注意が必要です。また持病によってはブルーベリーそのものを食べると症状を悪化させる場合もありますので、摂取させたい場合は犬用のアントシアニンの成分の入っているサプリメントなどで摂取することをおすすめします。

バランスの良い食事と運動で肥満を解消する

バランスの良い食事と運動で、犬が糖尿病にならないように注意してあげましょう。糖尿病を発症している犬は、高い確率で白内障が併発するといわれています。

糖尿病の原因の1つとして挙げられるのが「肥満」です。バランスの良い食事と運動を意識し、肥満を予防することで、結果的に白内障を予防することにも繋がります。

犬用サングラスで目を守る

強い紫外線や眼のケガが、白内障を引き起こすこともあるという説もあります。散歩をする際は、日差しの強い時間帯を避けるか、犬用サングラスを着用させてあげましょう。

犬用サングラスは目に異物が入るのも防いでくれるので、草むらなどで目を傷つける危険も回避できます。

犬の目の周りを清潔にする

犬の眼の周りを清潔に保つことも白内障予防になります。目ヤニが溜まっていたりすると、犬が自ら目を擦って、目に傷をつけてしまう恐れがあるからです。目ヤニが溜まる前に拭き取ってあげるようにしましょう。

あまりにも犬が目を擦るようであれば、エリザベスカラーを着けるなどの対策が必要になります。また、目の周りの毛が長い犬の場合は、毛が目に入らないようにカットしてあげましょう。

白内障予防に関する注意点

犬 白内障 予防

予防法は「治療」ではありません。一度発症してまったら、どれだけ予防法を続けていても白内障が治ることはないので注意をしましょう。犬に白内障の兆候が見られたら、すぐに動物病院へ連れて行くのが基本です。

また、年齢が若い内に発症する白内障は、症状の進行ペースが早いです。予防しているからといって安心をせず、早期発見できるように常に気を配ってあげましょう。犬が白内障を発症していなくても、動物病院で予防法についての相談をするのもおすすめです。

目薬による予防は獣医の指導を受けてから

白内障用の目薬を犬に使用する際は、必ず獣医の指導を受けましょう。白内障用の目薬は発症を防ぐのではなく、症状の進行を遅らせるためのものだからです。すでに白内障の兆候がある犬に対して効果を発揮します。

市販品として売られている白内障用の目薬もありますが、使用法を間違えば逆に眼の健康状態を悪くする恐れがあります。必ず獣医指導の下で、現在の健康状態に合わせた目薬を処方してもらうようにしましょう。

遺伝による白内障は予防できない

犬が白内障になる原因は、遺伝によるものがほとんどです。原因が遺伝の場合、年齢が若くても発症するという特徴があります。また、遺伝性の白内障は予防によって発症を遅らせることはできても、発症すること自体を防ぐことはできません。

先天的に白内障になりやすい犬種の例が以下の通りです。

・トイ・プードル
・パグ
・マルチーズ
・チワワ
・柴犬
・ラブラドール・レトリーバー

ここで挙げたのは一例なので、ご自身の犬が白内障を発症しやすい犬種かどうかを調べておくことが大切です。定期的な検診に通うことで、早期発見することができます。

犬の白内障を早期発見するためのポイント

犬 白内障 予防

白内障の予防をしていたからといって、必ず発症しないとは限りません。犬の白内障は、早期発見することで効果的な治療を受けることができます。初期症状を理解し、万が一発症してもすぐに発見できるようにしましょう。

白内障の初期症状は以下の通りです。

・暗い道を歩きたがらない ・よく物にぶつかる ・よくつまずく

一番分かりやすいのは、目の色が少しでも白く濁っていないかを確認することです。普段と違った動きをするようになったら、まずは目の色を確認してみましょう。

犬の眼が白いと感じたらすぐに動物病院へ

犬 白内障 予防

犬の白内障は、一度発症してしまうと手術をする以外に完治させる方法はありません。予防法を続けたからといって、進行を止めることはできないのです。「目が白いかも」と感じたらすぐに動物病院へ連れて行きしましょう。

白内障は症状が悪化すると失明の恐れもある病気です。なによりも早期発見が大切なので、日ごろから犬の眼の状態には気を配っておくことが大切です。

  • 更新日:

    2020.11.10

この記事をシェアする
ライター・監修者プロフィール
  • 監修者:葛野 莉奈
  • 獣医師、かどのペットクリニック 院長
  • 麻布大学卒。2015年より神奈川県内にてかどのペットクリニックを開業。ながたの皮膚科塾を卒業し、普段の診療でも皮膚科には力を入れております。 私生活では犬8頭と猫2匹と生活しているので、一飼い主として、そして獣医師として飼い主さんと動物たちとの生活がよりよくなることに少しでも貢献できると嬉しいです。