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犬の生態 / 気持ち

2020.11.30

犬が前足をあげる理由5つ!愛犬の気持ちごとに対処法を解説

犬が前足をあげたままにしている様子を見たことはありませんか?犬が前足をあげるときは、飼い主さんに何か訴えたいときや、足に痛みを感じているなど様々な理由が考えられます。ここでは、犬が前足をあげる理由を5つご紹介します。

Author :監修:みなみ愼子/名古屋ECO動物海洋専門学校非常勤講師(文:江野 友紀/認定動物看護士)

犬が前足をあげる理由【その1】飼い主へのアピール

犬 前足 あげる

犬が前足をあげるときは、飼い主さんにかまってほしくて、気を引くために見せるサインかもしれません。飼い主さんが食べているものが欲しくて「ちょうだい」と足をあげたり、「一緒に遊ぼう!」と足をあげることもあります。

可愛いアピール、どう対応すべき?

前足をあげてアピールする姿が可愛らしくてついかまってしまったり、毎回要求に応じてしまうと、犬は「前足をあげるとかまってもらえる」「おやつがもらえる」と学習してしまいます。学習させたくないのであれば、飼い主さんはかまってあげたい気持ちをぐっと我慢しましょう。アピールが通用しないとわかれば、そのうち諦めてくれるでしょう。

犬が前足をあげる理由【その2】不安や緊張

犬 前足 あげる

犬には「カーミングシグナル」というものがあります。カーミングは英語で「落ち着かせる」という意味で、自分自身や相手を落ち着かせるときや、ストレスを感じたときに見られます。
飼い主さんが犬を叱っているときに前足をあげていたら、犬は緊張してストレスを感じていたり、飼い主さんに「まあ落ち着いて」と伝えているのかもしれませんね。

どのようなカーミングシグナルがある?

犬のカーミングシグナルは様々で、前足をあげるほかにもあくびをする、お腹を見せる、視線を外す、伸びをする、瞬きが増えるなどの仕草があります。

犬が前足をあげる理由【その3】足の裏に違和感がある

犬 前足 あげる

犬が散歩する地面には、木の枝や人が噛んだガム、ガラスの破片など様々なものが落ちています。ガムが足の裏に張り付けば違和感から足を気にしてあげて歩きます。足の裏にトゲが刺さっていたり、ガラスで肉球を傷つけてしまった場合は、痛みにより前足をあげて歩くこともあります。
足の裏のケガの予防法には、次のようなものがあります。

夏場の日中の散歩を避ける

夏場のアスファルトは非常に高温になっていて、肉球を火傷してしまうことがあります。お散歩は日が出る前や日が沈んでから行くようにしましょう。暑さや乾燥でダメージを受けた肉球は、カサカサになったりひび割れてしまうことがあります。専用の肉球クリームを使ってケアしてあげましょう。

靴を履かせる

足先のトラブルは、靴を履かせることで予防できます。多くの子は慣れない靴を履くことを嫌がったり、脱いでしまいますが、少しずつ時間をかけて練習することでスムーズに歩けるようになることがあります。

犬が前足をあげる理由【その4】爪が伸びすぎている

犬 前足 あげる

散歩の時間が短い犬や、土の上など地面が柔らかい場所を散歩している犬は、爪が伸びすぎたり巻いてしまうことがあります。巻き爪になって肉球に刺さると、痛みで足をあげたままにしたり、爬行することがあります。

狼爪は自然に削れない

前足の内側の少し高いところにある爪を狼爪(ろうそう)と言いますが、他の爪が散歩のときにアスファルトなどで削れるのに対し、狼爪は地面に接することがありません。放置すると伸びて巻き爪になってしまうので、定期的に切ってあげましょう。

犬が前足をあげる理由【その5】怪我や関節の病気

犬 前足 あげる

犬が前足をあげたままにしているときは、病気が原因になっていることがあります。

関節炎

犬の関節炎は加齢や外傷、肥満などが原因となります。関節に炎症が起こり痛みを感じると、足をあげたり、段差を避けるようになったり、歩きたがらなくなることがあります。
太っているようであれば体重管理し、関節への負担を減らしましょう。関節炎の治療には痛みを和らげるための消炎鎮痛剤を使ったり、関節ケアに有効とされるグルコサミンやコンドロイチンなどのサプリメントを獣医師から勧められることもあります。

脱臼や骨折

交通事故や高所からの落下など、外部からの圧力によって足を捻挫したり、脱臼、骨折することがあります。小型犬は骨が折れやすく、飼い主さんが抱っこしていて落としたり、ソファーや階段からジャンプして飛び下りただけでも骨折することがあります。
脱臼や骨折は、対処が遅れると筋肉が硬くなったり腫れてしまい、整復が困難になったり、骨が変形した状態でくっついてしまうことがあります。早急に動物病院を受診しましょう。

犬が前足をあげていたら

犬 前足 あげる

犬が前足をあげたままにしているときや、前足をあげて歩いているときには必ず理由があります。愛犬の様子を良く観察したり、日頃からスキンシップを取って身体に異常がないかチェックしましょう。そして、病気や怪我の疑いがあれば、動物病院を受診しましょう。

  • 更新日:

    2020.11.30

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ライター・専門家プロフィール
  • みなみ 愼子
  • 名古屋ECO動物海洋専門学校非常勤講師、ホリスティックケア・インストラクター
  • 非常勤講師のほか、ペットマッサージやアロマテラピーの教室を開講しており、犬の保護施設でもペットマッサージのボランティア活動を実施中。一緒に暮らしている犬はロットワイラー、フレンチブルドッグ、MIX犬の3頭で、犬との伸びやかな暮らしを楽しみたいと思っています。