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健康管理 / 病気

2020.11.06

【獣医師監修】フィラリアは予防が肝心!愛犬の命を守る5つの予防策

犬と暮らしているなかで、春から秋にかけて注意したいのが犬のフィラリア症です。フィラリア症は、犬種や年齢を問わずどの犬も感染するリスクがあるので、しっかりと予防をすることが非常に重要です。今回は、犬のフィラリア症の感染経路や日本での感染率、飼い主さんが知っておきたい予防策を解説します。

Author :監修:加藤 みゆき/獣医師(文:新井 絵美子)

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犬のフィラリア症とは?

フィラリア 予防

犬のフィラリア症とは、そうめんのように細長い糸状のフィラリアという寄生虫が肺動脈や心臓に寄生し、さまざまな障害を引き起こす病気です。フィラリアが寄生すると心不全を発症し、血液の循環が悪くなるので、肺や肝臓、腎臓にも影響をおよぼします。

フィラリア症の初期症状は、咳をするようになる、運動や散歩をしたがらなくなる、毛艶が悪くなるなどで、重度になると腹水が溜まる、元気がない、血尿、呼吸困難などの症状が見られるようになります。最悪の場合、死に至ることもあるので感染予防が欠かせません。

感染経路

フィラリア症は、フィラリア症に感染した犬の血を吸った蚊が、別の犬を吸血することで感染します。蚊が吸血したときに、犬の体内にフィラリアの幼虫が侵入します。そして血管内で成虫に成長し、心臓付近に寄生していきます。

気を付けるべき季節

フィラリア症は、蚊が発生する季節に注意が必要です。地域により若干差がありますが、一般的に5月~11月が感染時期とされています。

日本における感染率

日本におけるフィラリアの感染率は、30%超と言われています。東京などの大都市は感染率が低く、地方のほうが高い傾向にあります。というのも都心部ではほとんどが室内飼育なので、蚊に刺される確率が低いからです。何も予防をしていない屋外飼育の犬におけるフィラリアの感染率は、50%にまで上ります。

犬のフィラリア症を予防する5つの方法

フィラリア 予防

犬のフィラリア症は予防をすれば、ほぼ100%防ぐことができます。ここでは、フィラリア症の予防法を解説します。

1.予防薬を投与する

フィラリア症の予防薬を定期的に投与することで、ほぼ確実に予防できます。予防薬は内服液、体に滴下するタイプの塗布薬、注射薬の3種類があります。内服液と塗布薬の投与は月1回で、注射薬は半年~1年間、効果が持続します。また、フィラリアだけでなく、ノミ・ダニも一緒に予防できる薬もあります。まずは確実に予防薬を定期的に投与するようにしましょう。

2.虫除けスプレーをする

予防薬に合わせてペット用の虫除けスプレーを活用するのもよいでしょう。ペット用虫除けスプレーは、蚊が嫌がる植物成分で作られています。アルコール未使用の低刺激なものもあるので、皮膚がデリケートなコでも安心です。

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3.蚊除けアイテムを設置する

さらに吊るして使用するタイプのペット用蚊除けアイテムを設置するのも対策の1つです。愛犬がよく過ごす部屋や寝床の周辺などにぶら下げておけば、蚊を寄せ付けないようにできます。

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4.服を着させる

犬の服には、防虫加工が施されている種類もあるので、散歩のときに着せるのもよいでしょう。涼感素材でひんやりとした着心地の服や通気性に優れた素材で作られたものなど、暑い時期でも快適に着られる服がたくさん揃っています。

5.草むらを歩かせないようにする

蚊は、草むらなどの暗くて湿気があるところを好むので、散歩のときはなるべく草木が茂っているところに立ち入らないようにしましょう。また、芝生や雑草を伸びっぱなしにしていると蚊が出やすいので、庭の草刈りも忘れずに行いましょう。

犬のフィラリア症は予防をすれば高確率で防げる

フィラリア 予防

暑い季節になると蚊はどこにでもいるので、蚊の媒体により犬にフィラリアが寄生すると聞くと心配になるかもしれません。しかし、犬のフィラリア症は予防薬を定期的に投与すれば高確率で防げるので、とにかく予防が重要です。予防薬に合わせて虫除けスプレーや犬服なども活用して、愛犬がフィラリア症にかからないようにしていきましょう。

  • 更新日:

    2020.11.06

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ライター・監修者プロフィール
  • 監修者:加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。