magazine

笑顔でキッチンに立ちカメラを見上げるゴールデンレトリバー
連載 / ブログ

2020.11.15

君たちは私の太陽 ~海辺でゴールデンレトリバーと暮らす日々~

進化を続ける犬ごはん!食養生の考え方と秋のレシピを紹介

7月に配信されたブログ記事「進化を続ける犬ごはん」では、セナ、アンディ、ディロンそれぞれのごはんスタイルそして、生食に行き着いた経緯についてご紹介しました。9月に9歳を迎えたディロンは、今まで何一つ病気らしい病気もせずに健康が自慢だったはず。ところが、ある動画セミナーをきっかけとして、ごはんの内容を大きく見直すことになったのです。そしてスタートしたのが食養生ごはん。これは私にとっても大きな決断でした。

#ゴールデンレトリバー / #人生を変えたゴールデン

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

この記事をシェアする

犬の食養生とは

ゴールデンレトリバーが芝生にオスワリしてカメラを見上げている

本来の薬膳では、一人一人の体調や体質に合わせたレシピを考えます。薬膳カレーなどと銘打って、レストランなどで提供されていますが、クコの実やなつめが入っていれば薬膳というわけではありません。簡単に言うとその日、その日の体調を見ながら食材を選び、健康維持を目指す考えが薬膳なのです。そんな薬膳の考えをもとに、自然治癒力を高める食事を食養生と言います。

ディロンに見つかった不安

あるセミナーを受講したことで、ディロンは体に熱がこもる体質であることがわかりました。今までのごはんではマズイ、そう思った私はごはんの内容を大きく方向転換することに決めたのです。

そこで役に立ったのが薬膳の知識でした。薬膳では、体を温める食材なのか、冷やす食材なのか、またどこの部位に効果が期待できる食材なのかに加えこのような体調のときにはこの食材がいいということまで、1つの食材をさまざまな角度から見ます。

そして、その日から薬膳のテキストを片手に、ディロンごはんの食材選びを開始したのです。

犬の体の熱をとるごはん作り

前回のブログでご紹介したディロンごはんは、生の馬肉に鶏肉や豚肉を加えることでした。これは、バランスを考えて始めたこと。

そして、泳いだ日や寒い日には、体を温めなくてはと生姜やシナモンを多用するメニュー作り。さらに、ターメリックが犬の健康には有効と知り、スパイスをたっぷり使ったカレー風の煮込みも登場回数が多いメニューだったのです。

しかし、薬膳を勉強し、資格を取得したことで、体を温めるメニューはディロンには逆効果になることに気がついたのです。そして、今までの体温めメニューから大幅な方向転換を決意。ディロンの体にこもっている熱をとるレシピ作りのはじまりです。

食材の性質を生かしたメニュー作り

犬の手作りご飯に鮭とトマトと秋の旬野菜が入っている

写真にあるディロンごはんは、9月~10月初旬のメニューです。

なぜ、時期を?と思われるかもしれませんが、薬膳の考え方では旬のもの、その土地にできたものを摂取することが推奨されます。9月~10月は、夏の疲れた体をいたわる時期、旬の野菜もそのような性質のものが多く出回るのです。面白いですよね。自然と人間の健康はリンクしていることがよくわかります。

そして、実は古来からの日本人の食生活は薬膳そのもの。おばあちゃんの知恵は、薬膳に通じるものがあったのです。

熱をとる食材とは

今回考えたディロンの熱とりごはんメニューに選んだ食材の性質をご紹介したいと思います。

薬膳では、体を冷やす性質は涼性、極端に冷やす性質を寒性、温めも冷やしもしない性質を平性、体を温める性質を温性、極端に温める性質を熱性と5つの性質で分類します。

入っている食材一覧

  • 生の馬肉:涼性 熱をとり、呼吸が荒い(はぁはぁしている)のを鎮める。
  • 秋鮭:温性 弱っている脾の働きを促進し、いらないものを排出する。
  • 冬瓜(昆布、しいたけ、鰹節のダシで煮たもの):涼性 熱を取り除き、体に良くないものの排出を促進する。
  • 春菊:平性 胃の働きを正常にする。
  • 山芋:平性 弱っている脾の働きを補完する。
  • うずらの卵:平性 腎を補いお湯痛、ひざ痛に働き、足腰の衰えを防ぐ。
  • トマト:微寒性 熱を取り除き、体に悪い影響を与えるものを排泄する。
  • キクラゲ:平性 熱を取り除き、胃腸の働きを活発にする。
  • クコの実:平性 熱による不調を取り除き、咳を止める。
  • 黒ごま:平性 熱を取り除き、体を潤す。

愛犬ディロンの特性にある食材をチョイス

今回、ディロンごはんには、平性、良性の食材が中心です。9歳を迎えての健康診断でディロンの弱点と指摘された脾臓、そして小さいながらいくつか出来ている脂肪腫に効果を発揮する可能性がある食材を選んでみました。

食養生で病気しらずを目指すことが目標!

海を背に浜辺で木の棒を咥えて笑顔で走り回るゴールデンレトリバー

ディロンが食養生を始めて1ヶ月。実は、エコー検査で脾臓の一部に腫れが認められていたのですが、その腫れも無くなりました。ゴールデンレトリバーに多発している血管肉腫などの重篤ながんを予防するためにも、薬膳は役立ちそうな気がしています。薬膳の考え方に基づく食材選びは奥が深く、まだまだ勉強が必要ですが、その効果には期待ができそうです。寒くなってきたら、また新たな食材選びが必要となりますが、健康で元気な10歳を目指しディロンごはんは進化し続ける予定です。

  • 更新日:

    2020.11.15

この記事をシェアする
ライター・監修者プロフィール
  • ライター:西村 百合子
  • ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士、犬の東洋医学生活管理士2級
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。