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ジャーマンシェパード ブログ
連載 / ブログ

2020.11.21

シェパードと暮らすドッグフォトグラファー

犬のしつけはいつから始める?子犬にとって優先すべきしつけとは

皆さんは犬のしつけをいつから始めますか?子犬を連れて帰ったばかりの頃は「しつけはいつ頃から始めるべきなのか?」「何からしつけをすればいいのか?」などと悩んでしまいますよね。ここでは、私が愛犬を迎えてしつけをいつ頃からはじめ、どのしつけを優先したかについてご紹介していきます。

#シェパードと写真家 / #ジャーマンシェパードドッグ

Author :ルエス 杏鈴/犬訓練士、ドッグライター、ドッグフォトグラファー

犬のしつけはすぐに始める派!

子犬期のジャーマンシェパード・ジェイク

愛犬は生後約8週間の頃に我が家にやってきて、しつけは家に連れて帰ったその日から始めました。当時、子犬期から犬をトレーニングした経験に乏しく、分からないことばかり。失敗や試行錯誤の繰り返しでした。しかし、早いうちからしつけに取り組むことで、愛犬も家のルールを素早く身につけ、どんどんと新しいことを学ぶことができました。

子犬のしつけでは何が一番大切?

ジャーマンシェパード・ジェイクに引っ張られている様子

みなさんは子犬を迎えて一番に何のしつけをしましたか?ここでは私が愛犬を迎えた時に優先したしつけを紹介していきます。また、失敗をたくさんしながら学んだちょっとしたポイントもご紹介させていただきます!

1.トイレのしつけ

私が一番に優先したのがトイレのしつけで、愛犬を家に連れて帰ったその日からはじめました。トイレトレーニングは室内犬だと特に欠かせないしつけで、一番に取り組む家庭も多いと思います。

私は手動的に子犬をトイレスペースに連れていくのを繰り返すことでトイレの場所を教えたのですが、はじめは成功することよりも失敗することの方が多くて大変でした。

一度、カーペットの上の糞を片付けていると、愛犬の糞からニョロニョロとした白い虫が出てきたことがあります。速攻で動物病院へ行くと「回虫」と呼ばれる寄生虫だということが発覚。獣医師に「人間にも寄生するから気をつけて」と言われて、我が家では家族みんながパニックでした。子犬が部屋のそこら中で糞尿をしている時期に、糞から人に感染する寄生虫がいるなんて恐怖でしかない。今では笑い話ですが、当時はすごくストレスになって、「トイレのしつけ」の苦い思い出を作っているのだと思います。

2.クレートトレーニング

子犬のうちはありとあらゆるものを食べたり噛んだりしてしまうので、クレートレーニングをしておくことは非常に重要だと思います。クレート(またはサークル)に子犬を入れておくことでちょっと目を離した時間に異物を誤飲しするのを防ぐことができますよ!

クレートトレーニング中に一番悩んだのが夜泣きでした。今までは兄弟犬たちと過ごしていたこともあり、クレートの中で寝るのに慣れていなかった愛犬はクレートに入れるとキャンキャンと鳴いていました。

クレートトレーニングのポイントは、子犬の余分なエネルギーを事前に発散させておくということだと思います。起きたばかりのピンピンしている時間は子犬も遊びたくてうずうずしているのでクレートに入れてしまうとその反発でキャンキャンと鳴いてしまうのですが、子犬が疲れてきて昼寝をするタイミングで子犬をクレート入れれば、意外とスムーズにクレート内で落ち着いてくれますよ!

また、私はコングなどの知育玩具にふやかしたドッグフードを詰めて凍らせ、クレート内で与えていました。すると、コングからドッグフードを舐め出そうとしている間はハウスに入っていることなんて全く気にせず、落ち着いて過ごすことができていました!

3.「おすわり」「ふせ」などのコマンド

「おすわり」「ふせ」などのコマンドは結果がすぐに見えるのでやりがいがあり、とても楽しくてどんどんと教えていました。

子犬は成犬よりも集中力が短いので、長時間のトレーニングはできません。5分程度の短いトレーニングを1日に数回行うように意識します。

後から考えると、「おすわり」や「ふせ」などのしつけはそんなに早くから始めなくてよかったかなと思っています。コマンドを知っておくことはもちろん大切なのですが、子犬のうちはもっと大切なしつけに集中しておけばよかったと少し後悔しています。

もっとしておけばよかった!次からはしっかりしたいしつけ3選

ベッドの上のジャーマンシェパードと仕事中の飼い主

今では愛犬も成犬になり、マナーがよくて互いにとても生活しやすい関係性が築けていると思います。しかし、子犬の頃のしつけが不十分で成犬になってから苦戦したこともあり、子犬の頃にもっと〇〇のしつけをしておけばよかった!と後悔もたくさんあります。ここでは、私が「もっとしておけばよかった!」と思ったしつけを3つご紹介していきます。

1.社会化トレーニング

社会化トレーニングは犬が人間社会で快適に過ごせるためのしつけです。新しい環境、人、犬などに慣れさせることで行うのですが、私はこれが全く十分に取り組めていませんでした。

愛犬が小さな子犬の頃は意識して頻繁に新しい人や犬と交流させていたのですが、生後6ヶ月頃に愛犬が怪我をして外出できなくなったことを境目に、社会化トレーニングをパタリとやめてしまいました。
そのため、愛犬は成犬になってしまった時に他の人に対しては不信感を抱き、他の犬に対してはガウガウと怒ってしまう問題行動が発生してしまいました。

その後は数え切れないくらいの時間をかけて、汗を流し、涙も流しながら問題行動のしつけに取り組んだのですが、もしもあの頃にしっかりと社会化トレーニングを続けていればそんなに悩まなくてもよかったのだろうなと思っています。

みなさん、社会化トレーニングはすぐにはじめ、ずっとずっと続けましょう!社会化トレーニングは生後6ヶ月頃までしておけば大丈夫!と思っていたのですが、それは大きな間違いです。もちろん、生後6ヶ月ごろまでが非常に重要なのですが、この時期に社会化トレーニングをしたからといってもうしなくてもいいわけではありません。

社会化トレーニングは子犬から成犬までずっと継続的に行い続けなければいけないしつけです。

2.散歩マナー

リードマナー。基本中の基本なのですが、なぜか全くしていませんでした。特に大型犬でリードマナーをしっかりと子犬のうちにしつけないなんて最悪の考えです。(この場合はそもそも「考えていなかった」のが問題ですが。)

子犬のうちはリードなんて小指で持てるくらい力が弱く、リードマナーの足りなさを問題視する頃には力が強くて大変になってしまっていました。幸い、リードマナーはコツコツと取り組めばどんな犬でも比較的簡単に身につけることができるので、成犬になってからめちゃくちゃ困ったというわけではなかったのですが、子犬のうちにやっておけば損はなし!

特に大型犬にリードをグイッと引っ張られると肩関節が脱臼しそうな勢いでバキッとなってとても危険です。 逆にリードマナーがしっかりとできていると散歩がグンと楽しくなり、どんどんと出掛けたくなるはず!

3.「オフスイッチ」のトレーニング

犬にリラックスすることを教えるのは非常に大切だと思います。車の中、外出中、家の中など、犬がリラックスできるように早いうちから教えておくとよかったなと少し後悔しています。

これを英語では「オフスイッチ」と呼ぶのですが、遊ぶ時間は全力で遊び、落ち着かなければいけない時間はしっかりと落ち着いて過ごせるように練習しておくことで、人だけではなく、犬も快適に過ごすことができます。

オフスイッチは自然と身についている犬もいれば、教えてあげないとできない犬もいます。愛犬はソワソワしているほうで、1歳くらいまでは常に何かをしていたくて部屋をウロウロしていました。(もちろん運動やトレーニングの時間はしっかりと確保していました。)

後々、とあるドッグトレーナーの方が子犬に「オフスイッチ」のトレーニングをしているのを見たことをきっかけに、愛犬にも「リラックスする」ことを教えなければいけない場合があることを知りました。

「オフスイッチ」の教え方

  1. 犬に1.5m~2mくらいのリードをつける(犬の行動を制限するため)
  2. 犬が少しでもリラックスした行動を見せたら、静かにゆっくりとおやつを与える

とてもシンプルな教え方なのですが、これを数日間続けることで、「リラックスする=いいこと」と犬に認識してもらうことができます。

失敗から学び、これからへ活かす

犬 しつけ いつから ブログ

子犬は迎えたその日からしつけを始めていくのがベターだと思います。私の場合、しつけをなるべく早いうちから始めることは非常に大切なのでよかったのですが、それと同時に必要なしつけを十分にしていなくて、愛犬が成犬になった時に後悔するような失敗もしてしまうことがありました。ぜひ皆さんも子犬を迎えた際には、子犬にとって優先すべきしつけを意識して始めるようにしてみてください。

  • 更新日:

    2020.11.21

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ライター・監修者プロフィール
  • ライター:ルエス 杏鈴
  • 犬訓練士、ドッグライター、ドッグフォトグラファー
  • 大好きなジャーマンシェパードとドタバタな日々。いろいろなことに愛犬と挑戦するのが大好きで、ディスクドッグ、アジリティ、警察犬の訓練など様々なトレーニングに携わった経験がある。 愛犬を迎えたことを機に犬の美しさや犬との生活の魅力を伝えるべく、ドッグフォトグラファーとしての活動開始。また、ドッグトレーニングや犬との生活を活かし、2019年4月頃より愛犬家のために記事の執筆を開始。 写真や記事の執筆を通して犬が犬として幸せに過ごせる世界づくりに携わるのが目標。