magazine

柴犬 小説
連載 / ブログ

2020.11.20

アマチュア小説ライターが綴る、犬と暮らした日々のこと|vol.2

豆しば暮らし|お迎え初日、ママたち初めての失敗?

家に着き、箱を開けたママは、メロンと名付けた小さな柴犬の女の子を取り出して、そっと床の上に置きました。

#柴犬 / #豆しば暮らし

Author :笠井 ゆき/ライター、葬儀司会者

この記事をシェアする

この記事は、アマチュア小説家が「犬と暮らした日々のこと」をもとに綴る創作物語の連載第2話です。

お家に到着、さぁ遊ぼう!

「ここがメロンの新しいお家だよ」

メロンは、キョロキョロとあたりをうかがっています。その様子が可愛くて可愛くて、ママはメロンを撫で回しました。
メロンは何だか迷惑そう。でも、その表情もまた可愛くて、さらにテンションが上がったママは、すっくと立ち上がります。

「よし、遊ぼう!追いかけっこだ!」

ケージを組み立てているパパの横を、ママがパタパタと走り回りました。
メロンは、ピョコンピョコンと覚束ない足取りで、ママの後について走ります。

「ほら、おいでおいで!」

初めてのフローリングの床に滑ってしまうのか、メロンは、時々コテンと転びながら走ります。その姿に、ママは幸せで胸がいっぱいになりました。
そして、駆け寄って来たメロンをぎゅーっと抱きしめました。

「さぁ、できたよ。やっぱり、大きいケージにしてよかったね。寝る場所も、ごはんを食べる場所も、トイレも、全部この中に収まった」

初めての離乳食づくり

「おお、いいねぇ。メロン、運動してお腹が空いたでしょ?ごはんにしようか」

ママはキッチンへ。お湯を沸かし始めました。

生後二ヶ月のメロンは、まだ硬いフードを食べることができません。
お湯をかけてフードをふやかして、お湯をきったら粉ミルクをまぶして。店員さんから渡された、離乳食の作り方が書かれたプリントを見ながら、ママは初めての作業に勤しみました。
その間、今度はパパがメロンと遊びます。

「メロン! メロン!」

メロンを撫で回したり、抱っこをしたり。突然飼うことになって戸惑ってはいましたが、パパもメロンが可愛くて仕方ありません。

「メロン、ごはんだよー。たくさん食べてね!」

ケージの中に入り、ムシャムシャとごはんを食べるメロンを、二人は微笑んで眺めました。
メロンはごはんをきれいに平らげると、クッションによじ登り、小さく丸くなりました。

「お腹がいっぱいになって、眠くなっちゃったんだね

「やっぱり、まだ赤ちゃんなんだよ」

「ウトウトしてる、可愛すぎて泣きそう」

眠りにつくメロンを、しばらく見守っていました。

メロン、本当は…?

順番が逆になったねと笑いながら、ようやく二人は犬の飼い方を調べ始めました。

「初めておうちに来た時は…と」

「あれ? 慣れない環境にストレスや疲れがたまっています、だって」

「かまいたくなりますがぐっと我慢、数日はしっかり休ませてあげましょう、だって」

「ええ?、こねくり回しちゃったよ?!」

「…ストレスや疲れに、追い討ちをかけちゃったってこと…?」

勉強しよう。明日、本を買って来て読み込もう。二人は心から反省しました。

  • 更新日:

    2020.11.20

この記事をシェアする
ライター・監修者プロフィール
  • ライター:笠井 ゆき
  • ライター、葬儀司会者
  • 年中無休の犬好き、犬バカです。只今、自宅警備員まめお(パピヨン)と同棲中!犬を愛する喜びを、皆さまと分かち合ってゆけたら幸せです。どうぞよろしくお願いいたします。