タイは日本と違い、2020年現在でも狂犬病に注意が必要な国です。
数年前と比べてペット産業が盛んになりドッグフレンドリーの施設も増えましたが、野良犬もまだまだ多いです。
仏教の教えによる殺生禁忌の考えや、国民の父と支持が厚い前国王が犬好きだったことにより、今でも野良犬たちが人々に可愛がられて元気に往来で暮らしています。
普段は野良くんたちも南国の空気でのんびり過ごしていますが、まれに野生の本能である縄張り意識のためかよそ者がうかつにテリトリーに足を踏み入れると凶暴化する子がいます。
人間だけで歩いてる時は問題なくても、犬連れだと敵意をむき出しにされる場合が多いです。
そのため、基本的に犬の散歩は住居の敷地内か、整備されたドッグランのみが安全です。
都市部のペット可マンションはドッグラン付きのものが多いのですが、バンコク居住時に夫婦で住んでいたマンションには付いていなかったため、公道へ散歩に行ったりもしていました。
その際に何度か一触即発のことがあり、犬たちを頭の上に持ち上げて避難させたりと大変ハードな散歩でした。
他のタイの人の犬の散歩を見てると、棒を持ち歩いて飼い犬以外を払い散らしているつわものもいました。
私たちはそこまでできずに野良くんたちと蜂合わせないようにビクビクしていたので、マンション下の狭い駐車場をひたすら往復したり、タクシーでドッグランまでわざわざ連れて行くこともしばしば。
それから数年後、夫の仕事の都合で田舎へ引っ越したことで、庭付き一戸建てに住めることになり悩み解決となりました。
家の中や周りだけでも思いっきりわんこたちがはしゃげるようになり、住宅街の敷地の中ならのびのびと散歩できてわんこライフが一気に向上です。
それでもやはり気を付けなくてはいけないことはあります。
タイ人のおおらかな気質によるものだと思いますが、ペットは放し飼いの家庭が多く、田舎だとさらにその傾向が強いです。
我が家にも近所の小型わんこがフラリと門をくぐって遊びに来たりします。
そうなると我が家のわんこたちの大抗議が始まります。やはり自分のテリトリーに入られるのは嫌みたいです。
ビビリ屋のわたしの次なる悩み、それは田舎には虫が多いこと。
都市部や日本では見たことないような虫とも遭遇します。お散歩のときに毒虫などを食べてしまわないように注意が必要です。
たまに家の中に入られることもあるので、犬に害がなく虫除けに効果の高いアロマやハーブの研究に余念がないです。
田舎生活は不便なことも多いですが、嬉々として走り回るわんこたちの姿を見られるのは飼い主としてとても嬉しいものです。
最近はタイでも通信販売でペットグッズを楽々買うこともできるようになり、不便はあまりありません。
田舎の環境は、多頭飼いにマストです。
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