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食べもの

2020.11.01

手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ|vol.28

パートナーに優しいレシピ|犬の生活習慣病を防ぐ食事法とは

先日、人間ドックの結果を見て愕然としました。体重が年々減っていて嬉しいなぁと思っていたら、コレステロールやALP、糖代謝がアップし、お腹周りのサイズも5cm位増えていました。筋肉が脂肪に変わったために、体重が減っていただけだったのです。
人間と同じで、犬も年を重ねると、「生活習慣病」のリスクが高まると言われています。私のようにある日突然ショックを受けないよう、早いうちから対策を取りましょう!

#パートナーに優しいレシピ

Author :さのさえこ/ドッグライター

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若いうちから指摘される「生活習慣病予防」

私の周りでは、「痩せさせなさいって言われちゃった」と、愛犬の体重を獣医さんから指摘される飼い主さんが多くいます。
生活習慣病は、心臓や呼吸器、関節、歯周病、糖尿病、腫瘍など、様々なところに病気があらわれますが、必要以上に食べさせることがその大きな原因になっているのですね。

体重が増えることで足腰に負担が増える

うちのコの場合は、右後ろ足に膝蓋骨脱臼があるため、特に肥満に注意しなくてはいけません。太ることで足に負担がかかるからです。

シャンプーやトリミングで被毛が目立たなくなるとよくわかるのですが、犬の足って体の割にとても華奢です。うちのコは胸周りがかなりしっかりしているのに対して足がとても細く、前足に負担が大きくなっているように思います。

近所の犬では、ミニチュアダックスの子達が、太ったことでヘルニアの手術を受けることになったり、お腹が擦れて傷になったりして、治療したという話も聞きました。

体重が増えなければ良いというわけでもない

私のように、体重は平均を下回っていても、コレステロール値が高かったり、糖代謝が悪かったりすることが、犬の場合でも起こり得ます。そのまま食生活を改善せずに過ごしていると、やがて数値が基準値を超え、糖尿病や高脂血症に進んでしまうかもしれません。

「体重はキープできているから大丈夫」と安心せずに、年に1度は血液検査で体の様子を確認したいですね。

生活習慣病になりやすい犬の生活習慣とは

私の周りで生活習慣病と診断された犬の話はあまり聞かないのですが、病気になりやすいとか、血液検査で中性脂肪が多いなどと言われる犬は多くいます。あくまで私の個人的な見解ですが、病気になりやすい子には共通した生活習慣がありそうです。

ドライフード意外の食事がメインである

例えば、ドライフードを食べないのでおやつをトッピングしているうちに、おやつの量の方が多くなってしまっている、もしくは、毎日肉や魚と白米をドライフードと一緒に与えている場合、10歳を超えてから中性脂肪が増え始めたという話を聞いたことがあります。

うちのコも、我が家に来た当初は脂肪分の高いドライフードで便がゆるくなったり、肥満を注意されたりしました。シニアになると病気で痩せてしまう子もいるので、食べられるなら好きなだけ食べさせてやりたいとも思いますが、食べ物の内容には気をつけてあげたいですね。

朝日と散歩時間が少し物足りないことも

高齢者と暮らしている犬は、長生きの傾向があります。これは、常に飼い主さんが犬のそばにいてやれること、そして、1日何回も散歩に出ているところにあるように思います。

すごく長く歩くわけではないけれと、毎日朝日を浴びて散歩に出かけ、他の犬友達と交流し、穏やかに暮らす。何度も外に出て刺激を受けながら歩くというのは、心と体に適度なストレスを与え、生活習慣病の予防になるのかもしれません。

生活習慣病にならないための食事の考え方

生活習慣病予防=痩せると考えがちで、たしかにそれも間違いではないのですが、私は自分の人間ドックの結果を見て、それだけではないように思いました。大切なのは、しっかりした筋肉を作り、必要な栄養を必要なだけ摂取することにあるのではないでしょうか。

筋肉は脂肪よりも重たくできている

筋肉と脂肪の重さの比率は、1.1:0.9になります。
11kgの筋肉に対して、脂肪は9kgとなり、2kgの差が出ます。運動量とともに体重が増えた場合には、むしろ体は健康体になっている可能性もあります。体重だけでなく、運動量との比較も大切ですね。

ドライフードを減らさず運動量を増やす

うちのコが太った時、私はドライフードやおやつの回数を減らさないことにしています。人間が痩せるためにご飯やおやつを我慢できるのは、「痩せたい」という目標があるからです。

でも犬には「痩せてカッコよくなりたい」という気持ちはありません。急におやつがもらえなくなったら、たぶん寂しいだけだと思います。だから私は、おやつの回数は変えず、与える大きさを小さくしたり、運動量を増やしたりしています。

脂肪燃焼効果と満足度の高いおやつ

脂肪燃焼効果が高く犬が喜ぶ食材に、ラム肉や牛肉があります。どちらもアミノ酸「L-カルニチン」を多く含み、脂肪をエネルギーに変える効果が期待できる肉です。

ビタミンB6と一緒に摂ることで、筋肉作りやアミノ酸の吸収を促進することもできますので、パプリカや玄米を少しプラスしてあげると良いでしょう。
また、脂肪燃焼には水分も不可欠となりますので、これらの食材をスープ状にして与えると、より良いおやつになります。

ラム肉とパプリカ・大豆のトマト煮込み

ラム肉の場合、ひよこ豆、大豆などの豆類、トマトと一緒に煮込むことで、栄養吸収率がさらに高まります。肉をメインに、野菜をプラスして、ジューシーなおやつはいかがでしょうか。

材料

※量は愛犬に合わせて調整してください
※少しの玄米を柔らかくして入れてもOKです

  • ラム肉
  • ひよこ豆
  • トマト
  • パプリカ

作り方

全てを煮込むだけです。トマトだけで水分が足りない場合は、水を足してください。

牛肉で作る場合は無理にトマトや豆を使わず、パプリカと一緒にスープにしても美味しく食べてもらえますよ。

お皿のウラまでおいしい!

うちのコは、お皿の裏に付いたものまで全て食べてやろうとがんばっていました。がんばり過ぎて私の方に寄って来るから、写ってほしくないものがたくさん写ってしまいました……

小まめな運動と十分な栄養で健康的な体を

生活習慣病を予防するのは、適切な量の食事と運動がとても大切です。時間に余裕があれば、短い時間の散歩を1日に3〜4回するだけでも大きな効果があるでしょう。
散歩は運動だけでなく、外の環境からの刺激も受けることになります。適度な刺激は脳にも効果的なので、ぜひ犬が動きやすいこの時期に、たくさんの刺激を与えてあげましょう!

  • 更新日:

    2020.11.01

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ライター・監修者プロフィール
  • ライター:さの さえこ
  • ドッグライター
  • 子供の頃はアレルギーで飼えなかった犬を、大人になって初めて迎えることができました。しかし里子で迎えた初めての愛犬は、外耳炎、歯肉炎、膿皮症、膝蓋骨脱臼を持っていました。 この子をきれいな体にするにはどうしたら良いか。そんな気持ちから得た経験を、「犬の食」を通してお伝えできればと思っています。