犬の柄にはさまざまありますが、柄ごとに名前がついています。目と目の間を通り、頭部に向かい白いラインが入る柄を「ブレーズ」と言います。
犬種ごとにブレーズの入り方に違いがあり、細いラインや幅が広いブレーズが好ましいなどがあります。中には、ブレーズが入っていることが条件となっている犬種もいます。
白いブレーズが必要とされる犬種には、ボストン・テリアやセント・バーナードなどです。ブレーズの入り方にはそれぞれ違いがあります。
ブレーズが入る犬種にはどのようなものがあるのでしょうか。ここではその特徴が見られる6犬種をご紹介します。下記に掲載した以外にもブレーズが見られる犬種は意外と多く存在しています。
蝶のような大きな耳が特徴のパピヨンは、スペイン原産の愛玩犬です。ヨーロッパ各地の貴族の間で人気となり、マリー・アントワネットも溺愛したと言われています。毛色は基本的に白地の毛色は全て認められ、茶や黒が入り、トライカラーもあります。どの毛色でも鼻先から頭部に幅が広めのブレーズが入ることが好ましいとされています。
タキシードを着たような毛色のボストン・テリアは、アメリカ原産の犬種では3番目に長い歴史を持っています。フレンチブルドッグに似ていると言われることもありますが、全く別の犬種です。ボストンカラーと呼ばれる毛色には、ブリンドル&ホワイトやブラックブリンドル&ホワイトなどがあり、どの毛色でも鼻先から額にかけて白いブレーズが入ります。
日本原産の狆は、人懐っこい性格から座敷犬として江戸城で可愛がられていた歴史があります。体臭や抜け毛が少ないため、昔から室内犬とされてきました。毛色にはホワイト&ブラックやホワイト&レッドがあり、鼻先から頭部にかけて幅の広いブレーズが入ります。
鳥猟犬として活躍してきたブリタニー・スパニエルは、スパニエル犬種の中で最も歴史が古いと言われています。賢く従順な性格から、家庭犬としても飼いやすい犬種です。毛色はホワイト&オレンジやホワイト&ブラック、トライカラーなどがあり、どの毛色でも細いブレーズが入り、単色は認められていません。
50kg以上もある大きな体を使い、スイスの山岳地帯で救助犬として活躍していました。特に、救助犬バリーは40人以上の遭難者を救助したことで世界中で有名です。このことから、東京消防庁の特別救助隊の左腕のワッペンにはセントバーナードが描かれています。毛色は、白地にブラウンやブリンドルなどの模様があり、鼻先から頭部にかけて白いブレーズが入ります。
スイスの山岳で、荷車を引いたり、牧畜犬、番犬などさまざまな仕事をしてきました。温和で愛情深い性格ですが、人が大好きな犬種なのでひとりぼっちにされることが苦手という一面もあります。毛色は、白・黒・茶のトライカラーのみで、体の模様も口先から頭部まで入るブレーズも左右対称となります。
犬の毛の模様「ブレーズ」についてご紹介しました。身近にいる犬種でもブレーズが入っている犬種は意外に多くいます。ブレーズの入り方に違いがあるのも面白いですよね。犬の毛の柄はこの他にもたくさんありますので、愛犬にはどんな柄が入っているのか調べてみてはいかがでしょうか?