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犬の生態 / 気持ち

2020.10.09

【獣医師監修】犬がぐるぐる回るときの心理3つ!隠れている病気とできる対策

愛犬が同じ場所をぐるぐる回るようなときはありませんか?この行動は心理状態の表れのほかに、病気が原因の場合もあります。どのような気持ちのときに犬はぐるぐると回る行動をとるのか、また、どんな病気が関係している可能性があるのかを知っておきましょう。併せて対処法や注意点も解説します。

Author :新井 絵美子/動物ライター(監修:加藤 みゆき/獣医師)

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犬がぐるぐる回るときの心理とは?

犬 ぐるぐる回る

犬がぐるぐると回る姿はとても微笑ましいですが、注意が必要な場合もあります。犬がぐるぐる回るときの心理状態を知っておきましょう。

嬉しくて興奮している

散歩に連れて行ってもらえる、ごはんやおやつをもらえる、飼い主が家に帰ってきたなど、嬉しくて興奮している状態のときに、犬はぐるぐると回ることがよくあります。このようなときは尻尾をブンブン振ったり、笑っているような表情だったりするので、溢れんばかりの嬉しさが分かりやすいでしょう。

うんちをしたいとき

うんちをするときは無防備な状態になることから、周囲に危険がないか確認するために、排便前にぐるぐる回るという説があります。これは野生時代の名残と考えられています。

ストレスが溜まっている

自分の尻尾を追いかけてぐるぐると回っているときは、ストレスが溜まっている可能性が考えられます。寂しいと感じている、退屈、運動不足、環境の変化など、ストレスとなっている原因を探って対処する必要があります。

病気が原因でぐるぐる回っている可能性もあり

犬 ぐるぐる回る

犬が同じ場所をぐるぐる回るのは、以下のような病気が原因の場合もあります。

認知症

認知症になると、同じ方向にぐるぐると回る症状が見られます。認知症の犬の場合、「後退する」という行為ができなくなるので、ぐるぐると回って壁や物にぶつかってもひたすら前に進み、身動きが取れなくなったり、家具に何度も頭をぶつけたりしてしまいます。

前庭疾患

前庭疾患により、ぐるぐる回っている可能性も考えられます。前庭疾患とは、平衡感覚をつかさどる前庭という感覚器官に異常が起きる病気です。発症すると体のバランスがうまく保てなくなることから、同じ方向にぐるぐる回る症状が現れます。

前庭疾患は、原因不明で突発的になる場合もあれば、内耳炎や中耳炎、脳腫瘍や脳炎が原因となっている場合もあります。

お尻の周辺に不快感がある

お尻の周辺に不快感があり、気になってぐるぐる回っているのかもしれません。お尻の周りに何か付いていないか、ノミはいないか、傷や炎症などのトラブルはないかなどをチェックしてあげましょう。

犬がぐるぐる回ることへの対策

犬 ぐるぐる回る

犬がぐるぐる回ってしまうときは、ケースに応じて適切に対処することが大切です。

嬉しくてぐるぐる回るときはいったん落ち着かせる

嬉しさのあまりぐるぐると回っている姿はとても愛らしいですが、興奮させすぎないようにするために、ひとまず落ち着かせるようにしましょう。

人間と違い犬は、「ひとまず深呼吸をして落ち着こう」といったことは自らできないので、オスワリをさせるなどして飼い主がクールダウンさせてあげる必要があります。

ストレスを取り除いてあげる

ストレスのせいでぐるぐる回る姿が見られるときは、まず何がストレスの原因になっているのかを探り、それを取り除いてあげる必要があります。

愛犬に留守番をさせることが多く、寂しい思いをさせているかもしれないという場合は、短時間でもいいので一緒に遊ぶ時間を作って、コミュニケーションを取るように心がけましょう。

運動不足からストレスが溜まっている場合は、散歩時間を長くしたり、ドッグランで思いっきり走り回って遊ばせてあげたりなどしてあげるとストレス発散になるはずです。加えて、いつもと違う散歩コースにするなど、変化を持たせるのも犬にとってよい刺激になります。

狭いケージに閉じ込められている状態が長期にわたると、犬は常同障害という心の病気にかかることもあります。この場合、犬は狭いケージ内を素早く回り続けたり、同じ動作を繰り返したりします。一旦、常同障害になってしまうと、健康な生活に戻るまでには長期のリハビリが必要になります。

どんなときにぐるぐる回る行動をするのかをよく観察し、ストレスを解消させるようにしましょう。

怪我をしないように室内環境を整える

認知症や前庭疾患による場合は、家具にぶつかって怪我をしないように室内環境を整える必要があります。愛犬がよく過ごす場所の近くには、なるべく物を置かないようにするほか、家具の角にはコーナーガードを付けるなどするようにしましょう。

また、狭いところに入ってしまい身動きが取れなくなることもあるので、家具の隙間にはダンボールを詰めるなどして立ち入らないようにしましょう。

日頃から愛犬を観察し、ぐるぐる回る原因に応じて対処を!

犬 ぐるぐる回る

嬉しい気持ちの表れとして、犬がぐるぐると回っているのであれば安心ですが、自分の尻尾を追いかけてぐるぐる回っていたり、壁にぶつかっても前に進もうとしてぐるぐる回っていたりするときは、ストレスや認知症などが考えられます。

このように犬がぐるぐる回る行動には、いろいろな理由があるので、愛犬が健康に過ごせるよう日頃から愛犬の様子を観察して、適切に対処をしてあげるようにしましょう。

  • 更新日:

    2020.10.09

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ライター・監修者プロフィール
  • 監修者:加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。