犬はどんなときに喜び、どんなしぐさや動作をするのでしょうか。飼い主や他の犬に表す喜びの動作やしぐさをみていきましょう。
犬が飼い主のそばにきて体をくっつけてきたり、そばで寝転んだりするときは、緊張がゆるみ安心して、相手に好意を持っているときです。
こんなときは飼い主もゆっくりと優しく体を撫ぜて、こちらからも好意を示してあげましょう。
飼い主が外出から帰ったときなど、愛犬がくんくんと匂いを嗅ぎにくるとことがありますね。
これは大好きな飼い主が帰ってきた喜びもありますが、飼い主が外から付けて帰ってきたいろいろな匂いに興味を持っているときに見せるしぐさです。気のすむまで嗅がせてやると安心します。
犬が飼い主の前におもちゃを持ってくる動作は、一緒に遊びたいという気持のあらわれです。
犬によって、引っ張りっこや、持って来いなどのボール遊びなど、好きなおもちゃも違ってくるので、どんな遊びが好きなのかを知っておくといいでしょう。
好きなおもちゃを目の前に持ってきて、飼い主が一緒に遊ぼうとすると自分でくわえて逃げていき、また戻って同じことを繰り返して喜ぶ犬もいます。
ちぎれんばかりにしっぽを振っている犬に、喜んでいるのだと思っている人は多いのですが、犬がしっぽを振っているのは嬉しいときだけではありません。
犬は嬉しいときにはしっぽを高く上げますが、警戒しているときはしっぽは下にさがります。また、興奮しているときにしっぽをはげしく振り、気持が落ち着いているときはゆっくり動きます。
特に見知らぬ人が近づいてきたときには、しっぽを振っているからと無防備に触らせるとガブリと噛みついた、ということもあるので注意が必要です。
では、他の犬に対してはどうでしょうか?
知らない犬と出会ったときに、伏せの状態になることがあります。
犬に対して抵抗がないときによく見られる行動ですが、伏せをすることで相手に警戒心を与えず敵意がないことを示しているのです。
足取りが軽くなり、目を細めて穏やかな表情になります。また嬉し鳴きをして、前脚を低く揃えてお尻を上げ、遊びに誘うようなポーズをとります。
互いのお尻の匂いを嗅ぎ合い体を見せあいながら遊び始めます。
犬はおもちゃが大好きです。特に子犬のころからおもちゃを与えていると、シニアになってもよく遊びます。犬が喜ぶ代表的なおもちゃをいくつかご紹介します。
犬は音が出るおもちゃが大好きです。ボールの中に鈴のようなものが入っていたり、噛むと音が鳴ったりするものや、ぬいぐるみでピーピーと鳴き声のような音がするものなどがあり、いくつか与えておくと喜んで遊んでくれます。
あまりおもちゃに興味のない犬でも、最初は飼い主さんが鳴らして一緒に遊んでやると、興味を引いて遊んでくれるようになります。
犬は引っ張りっこで飼い主と遊んでもらうのが大好きです。
引っ張り紐は場所もとらず、散歩に行けない雨の日などでも室内で遊べるのでストレス解消にもなります。
ロープ状のものは歯垢除去にも役立つので、デンタルケアとしても有効です。
中におやつが入れらるおもちゃは、転がしたり、噛んだり、振ったりすることでおやつが少しずつ出てくるので、一人で留守番させるときなどに与えておくと、一人で喜んで遊んでくれるので便利です。
これらは知育玩具といわれるもので、子犬期やシニア期などの脳トレとしても活用できます。
犬が喜ぶ音楽があるそうです。「喜ぶ」というよりは「落ち着く」音楽という表現が正しいかもしれません。犬と一緒に聞いていると、飼い主も一緒に癒されて眠ってしまいそうですが・・。
確かに癒されそうな音楽です。あなたの愛犬にもぜひ一度聞かせてあげてください。
お留守番の時などにこの音楽を流しておいてやるといいかも知れませんね。一度お試しください。
犬が喜ぶことはたくさんありますが、犬が一番嬉しいことは飼い主がいつもそばにいてくれることです。たとえ毎日お留守番があったとしても、必ず自分のところへ帰ってきてくれる、毎晩自分と同じ家で眠ってくれる、それが犬にとっては何よりの喜びなのです。
そして最後まで飼い主と共に暮らせることが、愛犬にとっての最大の喜びなのをしっかりと受け止めてやりたいものですね。