愛犬にとっての初めてのシャンプー、またはシャンプーを新しく買い替えた時、使用後に必ずしもトラブルがないとは言えません。愛犬にとって危険な成分が入っていないかを確認し、用法用量を正しく守って使用しましょう。
肌荒れが心配な犬や、アレルギー体質・敏感肌の犬には、パッチテストをおこないましょう。
まず、シャンプーの原液を豆粒大取り、後ろ足の内側部分につけて20~30分ほど放置します。その後シャンプーを拭き取り、赤みが出ていたときは使用を中止します。
症状が何もない場合は使用しても大丈夫ですが、しばらくは被毛や皮膚の様子を見て、異常がないか確認するようにしましょう。
シャンプーによっては、原液を水で希釈して使用するタイプのものもあります。
誤って薄めずに使用してしまうと、犬の皮膚に強い刺激を与え、肌トラブルの原因となるので、使用前には必ず希釈タイプであるかを確認することが大切です。
愛犬に不快な思いをさせてシャンプー嫌いにさせないためにも、正しいシャンプーの方法を知っておくことが大切です。細かい部分まで洗い残し・すすぎ残しがないよう、注意しながらおこないましょう。
シャンプーの前にまずはブラッシングをして、抜け毛や、被毛についたほこりや害虫を落としましょう。
また、絡まった毛をブラシでほどくことにより、泡立ちを良くし、汚れを取り除きやすくします。
35~37℃のぬるま湯で、犬が驚かないように弱めの水圧で前足から体を濡らしていきます。
全身を軽く予洗いした後、シャンプーを使って体全体をやさしく丁寧に洗います。洗面器やボトルなどにシャンプーとお湯を混ぜ、全身に掛け流すと均等に泡立てられます。
目や耳にシャンプーが入らないように注意しながら、お尻や内股、指の間までしっかりと洗っていきます。
シャンプーが終わったら、全身をシャワーや洗面器にためたお湯で掛け流します。特に毛の長い犬は、地肌にすすぎ残しがないように注意が必要です。
すすぎ残しは肌トラブルの原因にもなるため、足の裏までしっかりと洗い流しましょう。必要があればここでリンス+すすぎを追加します。
シャンプーの後は、正しい方法で水気を拭き取り乾かすことで、肌や被毛を清潔に保つことができます。また、がんばった愛犬をしっかり褒めてあげることも大切なケアの一つです。
シャンプーですっきりした後は、清潔なバスタオルで、軽く抑えるように全身をやさしく拭いていきます。
ゴシゴシこすると毛の絡まりや切れ毛、肌トラブルの原因にもなるため注意が必要です。犬用の綿棒やガーゼを使い、耳の中までしっかりと拭き取りましょう。
タオルドライ後には、さらにドライヤーで全身を乾かしていきます。
火傷させたり、大きな音で驚かせたりしないよう、熱風は弱で、体から30センチ以上離してドライヤーを使用しましょう。毛の長い犬には、ブラシを使ってかき分けながらブロウします。
湿気が残っていると雑菌発生や風邪の原因にもなるため、内側の毛までしっかりと乾かしましょう。
シャンプー後には、最後までがんばった愛犬をしっかりと褒めてあげることが大切です。
シャンプーが好きな犬もいれば、苦手な犬もいるため、褒めたりご褒美をあげることで、シャンプー嫌いを少しずつ克服してあげましょう。
シャンプーをする時、なるべく愛犬には負担をかけず、気持ちよく過ごしてもらいたいですよね。ここではシャンプー時に取り入れることで、より快適で質の良いケアができるおすすめの商品をご紹介します。
シャンプーを希釈して使用するときや、犬の体全体にまんべんなく行き渡らせたいときに便利なのが、希釈ボトルです。一本あると、シャンプーが格段に楽になるのでおすすめです。ただし、お湯をシャンプーに混ぜてそのまま何日も放置していると、質が落ちたりカビの原因にもなるため1回で使い切れる量を入れるようにしましょう。
シャンプー前と、ブロー時にあると便利なブラシは、なるべく肌にやさしく安全なものを使いたいですよね。ドイツの老舗ブラシメーカー「REDECKER」による犬用ブラシは、やわらかな白豚の天然毛を使用しているため、静電気が起きにくく、被毛に艶を与えてくれます。裏側はウッドピンになっており、マッサージや毛梳としても使えます。
犬になるべく負担をかけないために、シャンプーやケアを素早く終わらせたいですよね。Sinlandのマイクロファイバータオルは吸水性が高いため、ドライヤーの時間を短縮することができます。洗って何度でも使用でき、雨の日のタオルドライにも最適です。
シャンプー後のリンスの代用として、コンディショニングスプレーを使用する方法もあります。John Paul Petのオートミールスプレーは、洗い流さないタイプのスプレーです。タオルドライ後に塗布後、ブラシで梳かしながらブロウするだけで保湿効果が期待でき、肌や被毛を乾燥から防ぎます。簡単に被毛ケアができるため、日々のブラッシングにも最適です。
肌や被毛を健康に保つために、正しいシャンプー方法で愛犬をケアしてあげることが大切です。また、日々のシャンプーに便利グッズを取り入れると、お手入れが楽になり、犬への負担も軽減できます。
ぜひ、愛犬に合ったグッズを探してみてくださいね。