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2020.10.28

犬に乳酸菌を与えるメリット3つ!腸内環境を整えアレルギーにも効果が?

犬も大好きなヨーグルトに代表される乳酸菌を含む発酵食品は、体に良さそう!と積極的に愛犬に与えている方も多いのではないでしょうか。実際に、乳酸菌は犬の健康にも役立つ優秀な微生物を含んでいます。
私たち人間の腸内環境を整えるのに役立つことでも知られる乳酸菌ですが、犬にとってはどのような効果が期待できるのでしょうか。今回は、乳酸菌がの嬉しい効果や犬に与えるメリット、おすすめの乳酸菌入り食品などを紹介します。

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

そもそも乳酸菌って何?

犬 乳酸菌

乳酸菌の働きは、フランス人科学者のパスツールによって研究・発見されました。

乳酸菌は、自然界はじめ人間や動物の腸内にも生息する微生物で、生育に必要なエネルギーを得るために、ブドウ糖や乳糖などに含まれている糖から乳酸を作り出す働きをします。

また、乳酸菌には多彩な種類がありますが、最近では腸内細菌のバランスを改善してくれる微生物=プロバイオティクスとも呼ばれています。乳酸菌は、発酵形式やその形態によって、カゼイ菌、ガセリ菌、ラクチス菌の他にビフィズス菌などさまざま種類に分類されています。

乳酸菌の役割とは

人間と同じように犬の腸内にも1000種類以上の腸内細菌が生息しています。第二の脳とも呼ばれることもある腸には、多くの神経細胞が存在しています。また、免疫器官としても大きな働きをしています。そのため、腸の働きそのものが健康に大きな影響を与えるのです。
そんな腸を健康な状態に保つ役割を担っているひとつが乳酸菌です。

善玉菌と悪玉菌

小腸から大腸にかけて生息している腸内細菌は、バランスをとりながら腸内環境を整えています。腸内には、さまざまな細菌類が生息し、お互いに栄養を及ぼしあいながら腸内フローラと呼ばれる集団を作っています。

腸内フローラは、体に有効な働きをする乳酸菌を代表とする善玉菌、体に悪影響を与えるウェルシュ菌や黄色ブドウ球菌などの悪玉菌、そのどちらにも属さない日和見菌の3種類の細菌で構成されています。

善玉菌の働き

乳酸菌などの善玉菌は、腸内フローラのバランスを維持するために悪玉菌の増殖を抑え腸の運動を促進することで、お腹の調子を整えています。善玉菌が少ないと悪玉菌が増殖し、腸内で有害物質を作りだします。その結果腸内環境が悪化することから免疫力が低下し、便秘や下痢をはじめ肝臓、心臓、腎臓などに負担を与えてしまうのです。

乳酸菌の種類を知っておこう

市販のヨーグルトを購入する時にビフィズス菌使用、ガセリ菌配合など記載されているのを目にしませんか。これは、それぞれの乳酸菌の種類を表したものです。

ヨーグルトに使用されるのは、ブルガリクス(ブルガリア)菌、サーモフィルス菌、ガセリ菌、カゼイ菌などの乳酸菌で酵素を好むため小腸に住みつきます。

また、酵素を嫌い大腸に住むビフィズス菌は犬の腸内にもともと生息している細菌で、犬の強い胃酸によって死んでしまった乳酸菌類もエサにしています。

犬に与えたい乳酸菌を含む食材

犬 乳酸菌

整腸作用や免疫賦活作用、腸内環境を整える作用などが期待できる乳酸菌は、乳酸発酵食品に多く含まれています。犬にとっても効果が期待できる乳酸菌を含む食材にはどのようなものがあるのでしょうか。犬に有効とされる乳酸菌を含む食品ご紹介します。

飼い主も一緒に!毎日続けたいヨーグルト

乳酸菌の代表格といえばヨーグルトです。ヨーグルトは、乳酸菌や酵母によって牛乳を発酵させて作られる食品です。

ヨーグルトに使われている乳酸菌は、善玉菌とされるビフィズス菌、ガセリ菌、ブルガリスクスキン、カゼイ菌、アシドフィルスキン、サーモフィルス菌などです。爽やかな酸味のヨーグルトが大好物というコも多いですよね。

乳糖不耐症の犬以外なら、年齢、犬種を問わずに与えることができます。最近では、さまざまな機能性ヨーグルトが店頭に並んでいますが、おすすめは添加物を使用していない生乳100%で無糖のプレーンヨーグルトです。

犬のために開発されたヨーグルト

乳酸菌の中でも免疫力向上に役立つとされているフェカリス菌を豊富に含んでいる犬用のヨーグルトです。この「犬と猫のためのヨーグルト」は、生乳と水だけで作られ冷凍保存タイプです。夏の暑い日には凍ったまま、また常温で溶かして飲ませることもできます。

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みんな大好き!チーズには乳酸菌が豊富

乳製品の中でも犬が大好きなチーズは、乳酸菌が豊富な食品です。そんなチーズをおやつ代わりに与える方も多いのではないでしょうか。世界には1000種類以上のチーズがあり、製造方法もその国や地方によってさまざまです。

チーズには、ナチュラルチーズとプロセスチーズの2タイプがあります。この2タイプのチーズの特徴は製造方法の違いにあります。ナチュラルチーズは、乳酸発酵した後に加熱処理をしていないもので乳酸菌が生きています。

一方、プロセスチーズは、加熱殺菌したものを固めたチーズで、乳酸菌は死んでしまいます。ただし、細菌が死んでいても成分が壊れてしまうわけではないので効果は期待できます。

大人気のヒマチー

すっかりお馴染みになった硬くて美味しいチーズがヒマラヤチーズです。ネパールの高地で育った貴重なヤクのミルクと牛乳から作られるヒマラヤチーズは、加熱殺菌したミルクを固めたシンプルなナチュラルチーズで、生きた乳酸菌はもちろんアミノ酸が豊富な高タンパク低カロリーの食品です。

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善玉菌を増やそう!サプリメントで腸活を

乳酸菌から得られる善玉菌は、加齢やストレス、食生活などによって減少してしまいます。特に、加齢による減少は大きいとされています。善玉菌が減ることは、腸内細菌のバランスが崩れ悪玉菌が増加してしまうのです。

お腹の調子が悪い、ウンチの状態が良くないなどの様子が見られたら悪玉菌が増えているのかもしれません。腸内細菌のバランスを整えるには、生きた善玉菌を摂取することが有効なのです。

犬には犬由来の乳酸菌を

善玉菌が生息するには適した環境が必要です。犬の遺産は人間よりも強く、人間用のサプリメントを摂取しても胃酸によって死んでしまう可能性があります。犬の腸に善玉菌を定着させるためにおすすめなのは犬由来の乳酸菌です。N3+犬由来3種の善玉菌サプリは、乳酸菌、ビフィズス菌、酪酸菌を高濃度に配合した生きたまま犬の腸に届くサプリメントです。

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犬に乳酸菌を与えることで期待できる効果

犬 乳酸菌

私たち人間だけではなく犬の健康にも乳酸菌は有効だとされています。犬にとっても、腸内環境は健康のバロメーターです。腸に生息している腸内細菌には悪玉菌、善玉菌、日和見菌があり、これらのバランスを整えることで免疫向上にもつながります。

免疫アップの強い味方

腸内環境を整えるために必要な乳酸菌ですが、犬の腸内にはビフィズス菌などの善玉菌が生息しています。これらの善玉菌の餌となる乳酸菌を摂取することは、腸内環境を整えるのにとても有効です。

腸内環境を整えることで、免疫機能が正常に働くようになります。特に、薬を飲んでいる場合や添加物が配合されているフードやおやつを食べていると、腸内環境が乱れがちです。意識的に乳酸菌を与えて、腸内細菌のバランスを整えるようにしてあげましょう。

また、近年増え続けている犬のアレルギー性皮膚炎は、植物アレルギーや化学物質アレルギーなどに起因し発症することが多くあります。これも、腸内環境を整え、免疫を上げることで改善される可能性があります。

整腸作用が期待できる

病気や食事内容といったはっきりした原因がなく、便秘や下痢が続くような時には、腸内細菌のバランスが崩れている可能性があります。このような症状が長く続くと、腸内細菌のバランスが乱れ善玉菌が減少してしまいます。こんなときは、乳酸菌を与えることで、状態が改善される可能性があります。

口内環境を整えてくれる

人間と同じように、犬の口の中にも虫歯菌などの悪い菌が生息しています。特に、ドッグフードやビスケットを食べている場合は、口内環境を意識的に整えてあげることで、歯周病の発症を予防することができます。乳酸菌の善玉菌が口の中の細菌バランスを整え、歯周病予防につながることが近年の研究でわかっています。

愛犬に乳酸菌を与える方法!食材から?それともサプリ?

犬 乳酸菌

犬の健康に有効な乳酸菌は、身近な食品であるヨーグルトやチーズなどの手軽に与えられるものから犬専用の乳酸菌サプリまで、さまざまな種類が販売されています。どんな乳酸菌でも犬にとっては有効ですが、乳酸菌を与えたからといって、すぐにお腹の調子が改善されるなどの即効性はありません。毎日続けることで、徐々に腸内環境が整ってきます。ただし、牛乳やチーズでお腹を壊してしまう乳糖不耐症場合は注意が必要です。

乳酸菌の上手な与え方

犬に乳酸菌を与える方法として、人用のプレーンヨーグルトや納豆をおすそ分けする、犬用ビスケットなどの食品を与える、そしてサプリメントを与えるという3つがあります。

どの方法でも、犬にとっては有効ですが、犬由来の乳酸菌にこだわった食品やサプリメントは、犬の腸まで生きた乳酸菌が届く可能性があります。サプリメントにはバイオジェニックスと呼ばれる乳酸菌が作った物質だけを使用したものもあり、効率的に乳酸菌が摂取できます。

もし愛犬が乳製品でお腹を壊してしまう乳糖不耐症の場合は、豆乳由来などの乳製品不使用のものを与えることがおすすめです。

犬が喜ぶからといって乳酸菌の与えすぎには注意

犬 乳酸菌

野生動物と違って、私たちと生活を共にしている家庭犬は、人間と同じように腸内細菌のバランスが崩れがちです。そんな犬たちの強い味方が乳酸菌です。

乳酸菌が豊富に含まれるヨーグルトやチーズは犬が大好きな食べ物を与えるとよいでしょう。そのほかにもサプリメントを活用するという方法もあります。

どちらも、健康に役立つからと大量に摂取してもいずれは排泄されてしまいます。乳酸菌は、毎日続けて食後に適量摂取することが大切です。美味しくて喜ぶ、体にも良いからとたくさん与えすぎないように気をつけてくださいね。

参考文献
  • 更新日:

    2020.10.28

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ライター・監修者プロフィール
  • ライター:西村 百合子
  • ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士、犬の東洋医学生活管理士2級
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。