magazine

犬種図鑑

2020.11.13

ラッソ・ヨーロピアン・ライカはどんな犬?ルーツから性格・外見の特徴も

「ラッソ・ヨーロピアン・ライカ?何それ?」ほとんどの方の最初の感想はこんな感じかと思います。犬種について詳しい人であっても、ラッソ・ヨーロピアン・ライカを知らない方は多いでしょう。
この犬種のシャープで筋肉質な外見の裏には、勇敢でワイルドな性格が隠れています。ここでは、そんなラッソ・ヨーロピアン・ライカの活躍の歴史や性格について詳しく解説していきます。

#ライカ

Author :ルエス 杏鈴/犬訓練士、ドッグライター、ドッグフォトグラファー

この記事をシェアする

ラッソ・ヨーロピアン・ライカ誕生の歴史

ラッソ・ヨーロピアン・ライカ

犬種の活躍の歴史や名前のルーツを知ることは、犬種に関する知識を深めるための第一歩です。犬種は全て独特な歴史を持ち、その歴史を知ることは犬種を理解するのにとてもいい方法ですよ。ここでは、ラッソ・ヨーロピアン・ライカの活躍の歴史や名前のルーツを解説していきます。

名前のルーツ

「ラッソ・ヨーロピアン・ライカ」という犬種名の「ラッソ」とは「ロシアの」という意味があります。また、「ヨーロピアン」も同じく「ヨーロッパの」という意味があります。「ライカ」はロシア語で「吠える」という意味があり、ラッソ・ヨーロピアン・ライカだけに限らず、他の多くの犬種の名前にも使われています。

活躍の歴史

ラッソ・ヨーロピアン・ライカは本来はカレリアン・ベア・ドッグと同一犬種で、ロシアとヨーロッパの境目にある森林で猟犬として活躍していました。しかし、ロシア革命が起こり、ロシアとフィンランドの国境を分ける際にそれぞれの犬種として分離されたのです。ラッソ・ヨーロピアン・ライカが熊の狩猟をすることもありましたが、多くの場合はノウサギの小型哺乳類の猟犬として活躍していました。

分類される犬種グループ

ラッソ・ヨーロピアン・ライカは原始的な犬・スピッツ(5グループ)に分類される犬種です。スピッツとは「尖った」という意味で、ラッソ・ヨーロピアン・ライカもスピッツらしい外見が特徴的です。原始的な犬やスピッツのグループには日本でも馴染み深い柴犬や秋田犬なども分類されています。

ラッソ・ヨーロピアン・ライカの外見の特徴は?

ラッソ・ヨーロピアン・ライカ

ラッソ・ヨーロピアン・ライカはマズル(口吻)が尖った形をしており、耳は三角の立ち耳です。また、尻尾はくるりと巻いており、背中を触れる位置にあります。ラッソ・ヨーロピアン・ライカは中型の犬種でとてもコンパクトですが、筋肉質でとてもパワフルです。

適正体重・標準体高

ラッソ・ヨーロピアン・ライカの適正体重は20~23kg、標準体高は雄52~58cmで雌48~54cmです。ラッソ・ヨーロピアン・ライカは中型犬ですが、熊にも立ち向かう勇敢さと力を兼ね備えている犬種です。

ココがチャームポイント!

ラッソ・ヨーロピアン・ライカのチャームポイントは尖った形をしたシャープな頭です。三角の耳に尖ったマズルはとてもスマートで凛々たる印象を与えます。また、黒い被毛も美しく、ロシアの雪の日にはその美しさが際立つのでしょうね。

被毛の特徴

ラッソ・ヨーロピアン・ライカはロシアの気候に耐えるのに適した被毛をもつことが非常に大切でした。ここでは、そんなラッソ・ヨーロピアン・ライカの被毛の特徴を紹介していきます。

コートタイプ

ラッソ・ヨーロピアン・ライカはオーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)の両方を持つダブルコートの犬種です。オーバーコートは硬い直毛で、アンダーコートは羊毛のように柔らかくてふわふわしています。アンダーコートは寒さから身を守るのに欠かせないため、密集して生えており、ロシアの寒さにも耐えられる構造となっています。

代表的な毛色

ラッソ・ヨーロピアン・ライカの代表的な毛色はブラックとホワイトです。ブラックが多めで、胸部や脚がホワイトという色が一番多いようですが、オールブラックやオールホワイトなどの毛色もあります。

ラッソ・ヨーロピアン・ライカの性格の特徴は?

ラッソ・ヨーロピアン・ライカ

ラッソ・ヨーロピアン・ライカは家族に非常に忠実で、上手に信頼関係を築ければ強い絆を結ぶことができます。しかし、見知らぬ人には警戒し、なつくことはあまりありません。場合によっては攻撃的な行動に出ることもあり、家族以外の人と接するのはあまり好まないでしょう。
また、自分で判断して行動する能力を持ち、家族を守るために危険にも立ち向かっていきます。

運動が多くて活発

ラッソ・ヨーロピアン・ライカは運動量が多い、非常に活発的な犬種です。しっかりと運動をしてストレス発散をしないと、破壊行動や吠え癖の悪化などの問題行動に発展する場合があるため、十分に運動をさせるようにすることが非常に大切です。

ライカだけあって吠えるのが大好き

「ライカ」とは「吠える」という意味ですが、ラッソ・ヨーロピアン・ライカはライカだけあって吠えるのが大好きです。本来は獲物を見つけた時に吠えて飼い主に知らせていたので、今でも動物を見たり、家に来客がいる場合などには大声で吠えて知らせてくれます。しつけで吠え癖を直すことができる場合もありますが、吠えることが大好きなので、多少吠えても周囲に迷惑をかけない環境で生活するのが本当はベストです。

ラッソ・ヨーロピアン・ライカの寿命と気をつけておきたい病気

ラッソ・ヨーロピアン・ライカ

犬を迎える前にその犬種の平均寿命や気をつけておきたい病気を知ることは非常に大切です。ここでは、ラッソ・ヨーロピアン・ライカの平均寿命や気をつけておきたい病気を紹介していきます。

平均寿命

ラッソ・ヨーロピアン・ライカの平均寿命は10~12才です。ラッソ・ヨーロピアン・ライカを迎える場合は、自分が最後まで世話できる犬種なのかをよく考え、責任を持って迎えるようにしましょう。

気をつけておきたい病気

ラッソ・ヨーロピアン・ライカはかかりやすい病気が非常に少なく、健康的な犬種です。しかし、いくつかの気をつけておきたい病気があるので、症状を発症していないか注意するようにしましょう。

臍ヘルニア

臍ヘルニアは何らかの内臓や脂肪組織がお腹から流出する病気です。臍ヘルニアは若い成犬によく見られ、お腹にイボやしこりのようにぽっこりとした組織ができます。多くの場合は健康に何の悪影響もありませんが、時には危険な場合もあるので、必ず獣医師に相談するようにしましょう。

潜在精巣

犬は4~5ヶ月頃までに精巣が下降するのですが、時には正常に精巣が下降できない場合があります。この場合は潜在精巣が疑われる場合が多く、去勢手術によって除去することが勧められます。潜在精巣は高齢になってガンを発症するリスクが高いため、注意が必要です。

ラッソ・ヨーロピアン・ライカを一言で言うと「ワイルド」!

ラッソ・ヨーロピアン・ライカ

ラッソ・ヨーロピアン・ライカを一言で言うと「ワイルド」です。コンパクトな体格をしているにもかかわらず、熊と戦う勇敢さを持ちます。また、シャープで美しい顔立ちはとてもエレガントで、野生のキツネを連想させます。ラッソ・ヨーロピアン・ライカはワイルドだからこそ、今も知名度は低く、原始的な姿が残されているのかもしれませんね。

参考文献
  • 公開日:

    2020.10.28

  • 更新日:

    2020.11.13

この記事をシェアする
ライター・監修者プロフィール
  • ライター:ルエス 杏鈴
  • 犬訓練士、ドッグライター、ドッグフォトグラファー
  • 大好きなジャーマンシェパードとドタバタな日々。いろいろなことに愛犬と挑戦するのが大好きで、ディスクドッグ、アジリティ、警察犬の訓練など様々なトレーニングに携わった経験がある。 愛犬を迎えたことを機に犬の美しさや犬との生活の魅力を伝えるべく、ドッグフォトグラファーとしての活動開始。また、ドッグトレーニングや犬との生活を活かし、2019年4月頃より愛犬家のために記事の執筆を開始。 写真や記事の執筆を通して犬が犬として幸せに過ごせる世界づくりに携わるのが目標。