スコティッシュテリは典型的なテリア気質です。犬種の傾向として、プライドが高く、とても頑固な性格と言われています。また、独立心が強く、自分で考えて行動するのが好きです。しかし、それと同時に飼い主への忠誠心があり、とても利口です。
スコティッシュテリアはネズミやキツネ狩りのために作り出された犬種です。その後は主にアナグマやカワウソ狩りに用いられるようになりました。スコティッシュテリアの起源は不明ですが、何百年も前からスコットランドで活躍していたことは確かです。その後、1860年にドッグショーに出場するために独自の犬種として確立しました。1940年代にはアメリカのルーズベルト大統領が飼育していたことで膨大な人気が出ました。
スコティッシュテリアは独立心が強いので、自分で考えて行動するのが得意です。また、飼い主に忠実なので、優れた家庭犬にもなってくれます。スコティッシュテリアのネズミ猟犬としての特徴は性格に残っており、一部の地域では現在もネズミやキツネ狩りに用いられています。
スコティッシュテリアは複雑な作業を飼い主の指示に従いながらこなしていくことが苦手です。そのため、盲導犬や警察犬には向いていません。しかし、独立心が強いだけで、非常に利口なのは確かなため、ドッグスポーツなどには楽しんで取り組むことができると言えます。
スコティッシュテリアは独立心が強いので、子犬の頃から飼い主との協調性を高めるしつけをすることが非常に大切です。しつけにきちんと取り組むことで、飼い主とスコティッシュテリアの絆や信頼関係を深めることができます。
スコテッシュテリアは利口なので新しいことをすぐに覚える場合もあれば、頑固な性格が表に出て、なかなかしつけが進まないこともあります。そのためしつけが順調に進まなくても、飼い主は忍耐を持って挫けずにコツコツとしつけに取り組みましょう。
また、スコティッシュテリアに「言うことを聞かせる」のではなく、「言うことを聞きたいと思わせる」ことがしつけのコツです。そのために、おやつやおもちゃを用いてしっかりと褒めることを心がけましょう。
スコティッシュテリアと遊ぶ時間をしっかり確保することは非常に大切です。遊びの時間を通して、スコティッシュテリアとの信頼関係をさらに深めることができます。また、遊びの時間は大切な刺激の時間でもあり、ストレス発散にもなります。
スコティッシュテリアの独立心旺盛で利口な性格を活かしておやつ探しゲームに挑戦するのがおすすめです。家や公園にスコティッシュテリアが大好きなおやつを隠し、それを探させます。スコティッシュテリアはおやつを探すために嗅覚や頭をフル活用させなければいけません。おやつ探しゲームをしながら、スコティッシュテリアの性格に秘められた力を引き出してみましょう。
スコティッシュテリアはネズミ狩りのために作り出された犬種なので、嗅覚が優れています。そのため、犬の嗅覚の力を活かしたノーズワークがおすすめです。ノーズワークは嗅覚の力を最大限い引き伸ばすと同時に、犬が自分で考える力をしっかりと育むため、独立心が強いスコティッシュテリアに向いています。
スコティッシュテリアと楽しみながらコツコツとトレーニングに取り組みたいチームにはラリー・オビディエンスがおすすめです。ラリー・オビディエンスは犬が楽しめることを重視してデザインされた新しいドッグスポーツなので、初心者も挑戦しやすいのがメリットです。競技中に犬をおやつで誘導したり、褒めてあげることもできるので、頑固なスコティッシュテリアも飽きずに取り組むことができます。
スコティッシュテリアの性格に合った環境づくりを心がけることで、さらに快適な生活を楽しむことができます。
スコティッシュテリはネズミ狩りをするために作り出された犬種なので、小動物を飼育している場合は注意が必要です。スコティッシュテリアは本能的に小動物を追いかけたり、噛んだりしてしまうことがあるので、一緒に放飼にしないように注意しましょう。また、留守番の間は、部屋を分けるなどして、不意の事故を防ぐことが大切です。
スコティッシュテリアは独立心旺盛な犬種です。その上に、動くものを追いかけるのが大好きで、動くものを見ると思わず追いかけてしまう習性があります。そのため、スコティッシュテリアと外へ出る場合は柵で囲まれたエリアでしかリードを離さないようにし、脱走の防止に取り組みましょう。
ここでは、スコティッシュテリアの性格について詳しく解説していきました。スコティッシュテリアは典型的なテリア気質を持つ犬種で、個体差はありますが、頑固でプライドが高い傾向があります。そのため、しつけをする際には忍耐と時間が必要になります。しかし、飼い主はとても忠実なので、優れたコンパニオンドッグになってくれるに違いありません。スコティッシュテリアを迎える場合は、その性格の傾向をよく理解し、性格に合った飼育ができるように心がけてくださいね。