貧血改善や神経に作用すると言われるビタミンB12が豊富な馬肉ですが、ビタミンよりもミネラル分の含有量が魅力的です。特に鉄分がたっぷり!ビタミンB12との相乗効果で、貧血気味な愛犬のサポートをしてくれそうです。
近所の犬友達の子はアレルギーがひどく決まった療法食しか与えられないそうですが、馬肉だけは唯一アレルギーの出ないおやつとして重宝していると話していました。
人間が馬刺しで食べられるものであれば、犬も生で食べさせることができます。
犬用の馬肉専門店で生肉を購入し、毎日200g食べているジャックラッセルテリアの犬友達がいますが、いつも散歩している飼い主さんが4kgの減量に成功したほど、活発に動き回るそうです。ジャックラッセルテリアは元々運動量の多い犬種ですが、馬肉でさらにパワーアップしているようですね。
食欲をそそる匂いと歯ごたえのある食感、そして生肉の酵素の力で、犬の体と心に良い刺激を与えてくれそうです。
馬は牛や豚などより体温が高く、寄生虫が付きにくいと言われていますが、生食可とされていない肉は安全性が保証されていないため、加熱することをおすすめします。また、低温でしか死滅しない寄生虫もいるため、生肉であっても一度冷凍保存したものを与える方が安全です。
生肉は焼いた肉よりもグニュッとして弾力性があります。厚みがあると噛み切りにくいこともあるので、丸飲みする子やシニア犬には小さく切ってあげてくださいね。
全く同じ栄養素ではありませんが、鹿肉にも魚と同じように、脂質の中に不飽和脂肪酸が多く含まれています。それにより血液の流れがスムーズになり、ビタミンB6が良質な筋肉と血液を作ることで丈夫な体にしてくれます。また、ビタミンB2が皮膚の健康にも役立ちます。
そして、鹿は野生動物であるため、食べ物が全て自然食材です。自然に育まれた肉は、人工飼料に敏感な犬にも優しいと言えるでしょう。
馬肉よりも高タンパク低脂肪な鹿肉は、ダイエットや筋肉増強にも役立ちますが、そのほかにも、脳に栄養を与えてくれるアセチルカルニチンが大きな魅力です。
アセチルカルニチンは人間のアルツハイマー初期症状の改善に効果があったという報告もあり、脳の活性化を促してくれそうです。鹿肉には、このアセチルカルニチンが他の肉よりも多く含まれています。
脂肪分が少なく、焼くとギシギシした食感になりやすい肉を、少しでもジューシーにいただく方法をご紹介します。
しかし、冒頭からこんな結論をお話しして良いのか悩みましたが、元気な若い犬には柔らかくして与える意味はなさそうです。うちのコの動画をご覧いただけばわかりますが、全くその違いはわかりません。
ただ、実際に柔らかい食感にはなりますので、シニア犬や歯の弱い子にはぜひお試しください。
馬肉は低い温度でじっくり火を通すと柔らかく焼けます。
焼く前に馬肉を常温に戻しておきます。常温に戻ったら、加熱していないフライパンに乗せ、一番弱い火加減で焼きます。
焦げ目がつかないように小まめにひっくり返しながら、ゆっくりゆっくり火を通してください。全体の色が変わったら完成です。
ちなみにゼラチン質がほとんどない馬肉は、煮込んでも柔らかくすることは難しいようです。
参考にはなりませんが、こちらの動画は、初めに食べたのが強火で一気に焼いた馬肉、次がじっくり焼いた馬肉です。
私の感触ではほぐしやすさが大きく変わりましたが、うちのコでそれをお伝えすることができませんでした。ごめんなさい。
鹿肉は無糖ヨーグルトに一晩漬け込んでから焼くと、柔らかく仕上がります。何もしない時は繊維に沿ってホロホロと裂けていく感じだったものが、漬けた後は肉にまとまりができ、フンワリした肉質になりました。
馬肉同様、ほとんど参考になりませんが動画はこちらです。初めがそのまま焼いた鹿肉、そして、自らパクリと食べてしまったのがヨーグルト漬けの鹿肉です。一瞬で終わるので、まばたきせずにご覧ください。
今回ご覧いただいた、馬肉と鹿肉を食べる動画の撮影や、肉を焼いている時のうちのコの様子が、前回の鶏肉、豚肉、牛肉の時と明らかに違う変化があったので、書かせていただきたいと思います。
いつも私がフライパンで肉を焼いていると、うちのコは近くのベッドからジーっと私の様子を伺っていました。
ところが今回、馬肉と鹿肉を焼いてみたところ、足元までやって来てソワソワしていました。馬も鹿も焼けてくると独特の匂いが立ち上ってきます。
「なに? なに? すごくいいにおい!」と心の声が聞こえてきそうなほど、うちのコは目を輝かせていました。
食欲がない時、馬肉や鹿肉を焼くと、もしかしたら食べるきっかけ作りができるかもしれませんね。
喉に引っかかってしまったり、食べ過ぎになったりするのを避けるため、私はいつも小さくしたものをうちのコに与えていました。しかし今回は硬さを比較する動画を撮影したかったので、少し怖かったけれど、あえて大きなかたまりを与えました。
結果、うちのコの夢中でほおばる姿や、その後の便の調子が良かったのを見て、筋肉のかたまりを食べることが、犬にとって決して悪いことではなく、かつ、可能なことなのだということに気がつきました。
時々こんな風に大胆に与えることも良いかもしれませんね。
高タンパク低脂肪の代表とされる馬肉と鹿肉ですが、犬の食欲をそそる匂いにも注目したい肉質です。
この記事以降、我が家では馬肉と鹿肉を定期的に与えることにしました。喜んで食べる姿、その後に元気になる姿を見ると、不思議な力でも与えられたかのような変化に本当に驚きます。
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