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健康管理 / 病気

2020.09.14

【獣医師監修】ブリュッセルグリフォンの寿命はどれくらい?かかりやすい病気や体重管理のコツ

犬の平均寿命は大きさや犬種によって傾向がありますが、それ以上に個々の犬の健康管理や飼育状況によって大きく異なると言われています。ここでは、ブリュッセルグリフォンという犬種に注目をして、平均寿命や健康寿命を延ばすために飼い主さんが知っておきたいブリュッセルグリフォンがかかりやすい病気や体重管理などについてお話しします。

#ブリュッセルグリフォン

Author :監修:加藤 みゆき/獣医師(文:泉 能子)

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ブリュッセルグリフォンの平均寿命は?

ブリュッセルグリフォン 寿命

一般的に小型犬は大型犬よりも寿命が長いとされていますが、小型犬のブリュッセルグリフォンの平均寿命は何歳くらいなのでしょうか?

ブリュッセルグリフォンの平均寿命

ブリュッセルグリフォンの平均寿命は10年~15年です。1回の出産で生まれる頭数がかなり少なく、また生まれても虚弱体質などで、生後数週間の死亡率が約60%と非常に高いこともあり、ブリュッセルグリフォンの寿命は他の小型犬に比べると若干短い傾向にあります。

ブリュッセルグリフォンの最高齢

ブリュッセルグリフォンの最高齢については、はっきりとした記録として残っているものはありません。日本最高齢は26歳のミックス犬です。ブリュッセルグリフォンがここまで長寿でいられることは難しいかも知れませんが、良質なドッグーフードを選び、日々の体調管理を欠かさないようにすることで、充実した一生を全うすることができます。

健康寿命を延ばすために|ブリュッセルグリフォンのかかりやすい病気

ブリュッセルグリフォン 寿命

犬の寿命にも人と同じように平均寿命と健康寿命があります。犬の平均寿命とは個々の犬種が生まれてから死ぬまでの年数の平均値のことで、犬の健康寿命とは飼い主の介護や病気療養の必要がなく、自力で過ごせる時間のことです。

ブリュッセルグリフォンは遺伝性疾患の少ない犬種ですが、短頭種特有の病気には注意が必要です。健康寿命を延ばすためにも年に一度のワクチンなどの予防接種や定期健診を欠かさないことが大切です。ブリュッセルグリフォンのかかりやすい病気をご紹介します。

短頭種気道症候群(鼻腔狭窄・気管虚脱・軟口蓋過長症)

鼻腔狭窄とは鼻の穴に続く「鼻腔」と呼ばれる空間が狭まった状態のことで、軟口蓋が長すぎて呼吸を邪魔しているのが軟口蓋過長症です。気管虚脱は何らかの原因で軟骨が歪み、気管が潰れたような形になり呼吸が苦しくなる病気です。

鼻腔狭窄に軟口蓋過長、気管虚脱などが重なった場合を短頭種気道症候群といいます。これらはブリュッセルグリフォンなどの短頭種に多くみられ、重度の呼吸困難をおこす場合は外鼻孔を広げたり、軟口蓋の切除などの外科手術を行います。

熱中症

熱中症とは、体が外界の気温の上昇に順応できず、体温が異常に上昇する状態のことです。犬の体温は40.5℃以上で高熱とされており、短頭種であるブリュッセルグリフォンは、口腔内の面積が狭いためパンティングで口から熱を逃がすのがとても苦手です。夏の昼間の散歩は避け、室内でもエアコンなどでの空調管理は欠かせません。

健康寿命を延ばすために|ブリュッセルグリフォンの体重管理のコツ

ブリュッセルグリフォン 寿命

ブリュッセルグリフォンの健康寿命をのばすためには適切な体重管理が欠かせません。ブリュッセルグリフォンはほとんどが室内で暮らしており、ともすると運動不足になりがちです。また、ついつい甘やかしてしまい、おやつを与え過ぎることによる肥満も増えています。ブリュッセルグリフォンの適切な給餌量や散歩時間、適した運動などを見ていきましょう。

ブリュッセルグリフォンに適したごはんの量

ブリュッセルグリフォンの給餌量は与えているフードの種類や、現在の健康状態や体重によっても違ってきます与えているフードに記載されている給餌量を目安に、その時々の体重の増減に注意しながら、ブリュッセルグリフォンの平均体重3kg~5kgの範囲に収まるようフードの量を調節していきましょう。

ブリュッセルグリフォンの散歩の目安

ブリュッセルグリフォンは元気で活発な犬種ですが長時間の散歩は必要ありません。1日20~30分の軽い散歩で十分です。

ブリュッセルグリフォンの好きな運動

ブリュッセルグリフォンは思ったより俊敏ですが、短頭種なのであまり激しい運動には向いていません。運動競技というよりも、公園でのボール遊びや室内での引っ張りっこなど、飼い主と一緒に遊びながら身体を動かすことを好みます。

ブリュッセルグリフォンの平均寿命は10~15年

ブリュッセルグリフォン 寿命

ブリュッセルグリフォンの平均寿命は10~15年で、他の小型犬に比べると少し短めです。それでもブリュッセルグリフォンには目立った遺伝的疾患がないので、子犬のころから体重管理や定期健康診断などの健康管理をしっかりとすることで、平均寿命以上に健康寿命を延ばすことも不可能ではありません。愛するブリュッセルグリフォンとは、一日でも長く共に暮らしていたいと思うのはすべての飼い主さんの願いですよね。そのためにも愛犬の日々の小さな変化を見逃さないことが大切と言えます。

◎監修者プロフィール
加藤 みゆき 獣医師

加藤 みゆき/獣医師

日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。
日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。

  • 更新日:

    2020.09.14

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