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2020.09.09

しつけ用の犬笛はどうやって選べば良い?ドッグトレーナー推奨おすすめ犬笛5選

犬のしつけ・呼び戻しを行うときに役に立つ犬笛(いぬぶえ)。犬はとても聴覚が優れていると言われています。私たち人間の聞き取れる周波数が20~20,000Hzまで。それに対して犬が聞き取れる周波数は40~65,000Hzとも言われているため、人間には聞こえない高音域も犬には聞こえている、ということになります。その犬の聴覚を利用したしつけグッズが「犬笛」です。犬笛は、一般的なマストアイテムではないため知らない方も多いはず。そこで今回はしつけ用に犬笛を選ぶ際のポイントと、ドッグトレーナーが推奨するオススメ犬笛についてご紹介します。

Author :南 健汰/ドッグライター

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犬笛とは?

犬笛

犬笛とは、犬や猫の訓練やしつけに活用される音のなる器具です。別名「ゴールトン・ホイッスル」と呼ばれることもありますが、これは英国の学者であるフランシス・ゴルトンが発明したことに由来します。

犬笛は人間の耳には聞き取りにくい20,000Hz以上の高音域の音を鳴らすことができる点が最大の特徴と言えます。犬は訓練をすることで、犬笛の音を合図にして覚えた行動をとることができるようになります。

犬笛は人間には聞こえにくい

一般的に犬笛の周波数は16,000~22,000Hz程度の高音域で音を発することが可能です。それに対して人間の聴力は20,000Hz以上の高音域は聞き取りにくくなっているため、慣らす音の高さによって周囲に知られることなく犬に指示を出すことができます。厳密には犬笛から出る音は人間に聞こえるものから、人間が聞き取りにくい~聞こえない高い音を出せるタイプまで様々なものがありますので、購入時にはチェックが必要です。

音の長短や回数を組み合わせて活用可能

犬笛は音の長さや回数・高さなどを組み合わせて、犬に指示を出すことができます。例えば「ピー」と鳴らしたときには「マテ」、「ピッ」と短く鳴らしたときには「フセ」などといった具合に、いつもの動作を交えて愛犬に教えていきます。なかなか覚えるのには時間もかかるため、根気強く取り組んでいく必要があります。

また、犬笛は息を大きく吐くと高い音が鳴り、息を抑えめに吐くと低めの音が鳴るものが大半です。犬に指示を出す場合には、毎回一定の音が出せるように飼い主さん自身の練習も必要になりますので、ややプロ向けの器具と言えます。

ドッグラン等での呼び戻しに効果的

日頃から犬笛を使って犬のしつけをしておくことで、ドッグラン等での呼び戻しにも効果的に活用することができます。トレーニング次第で、飼い主さんが大声を出したり、犬が大好きなおもちゃをブンブン振り回したりせずに、素早く呼び戻しを行なうことができるかもしれません。また、いざというとき災害時や迷子になってしまったときにも役に立つ可能性があります。

ただし、実際には高音域に設定するほど音が届く範囲が限定されたり、障害物によって音がうまく届かないこともありますので、実際には使ってみて犬の反応を伺う必要があります。

犬笛の種類・吹き方とは?

犬笛は「超音波型」と「シェパード型」の2種類に大別されます。それぞれどのような特徴・違いがあるのでしょうか?吹き方と合わせて見ていきましょう。

犬笛の種類|1.超音波型

犬笛

人には聞き取りにくく、犬には聞こえる高音域が出せるのが超音波型の犬笛となります。筒状の細長いスティックのような形をしており、犬笛といったらまず想像するのはこちらのタイプかもしれませんね。周波数の調整できるものが多く、飼い主さんにも聞こえる音が出せるものから、犬にしか聞こえない音まで幅広い音域を奏でることができます。ストラップが付けられるものが大半なので、軽くて持ち運びにも便利です。

吹き方は至ってシンプルで、先端部分を口に咥えて「フー」と息を流し込みます。息を入れる量の強弱をつけることで、音の高さを調整することが可能です。息を抑えめに吹くと低めの音が、息を多めに吹くと高めの音が出せます。また、犬笛によっては、キャップを外したりピッチロッドをねじのように調整することで音の高さを調整できるタイプもあります。

犬笛の種類|2.シェパード型

シェパード型の犬笛は、円や四角を半分で折り畳んだ半円・三角形のような形をしています。柄のついている部分を下に向けて、口の中にすっぽりはめて使うタイプの犬笛です。超音波型に比べて音が鳴るまでに練習が必要となりますが、吹けるようになると、さまざまな種類の音が出せるようになりますので、簡単な曲であれば犬笛で吹けちゃうかもしれません。たくさんの種類の音が出せるタイプなので、ドッグショーや海外の牧羊犬のいる農場等では多く使われているタイプです。

柄のついている部分を下に向けて、真ん中に空いている穴を覆うように口の中にすっぽりと入れます。軽く歯で噛むようにしてもOKです。その状態で舌が犬笛の下にくるようにして、真ん中の穴に息が入るようなイメージで息を吹き込みます。音が出るようになったら徐々に舌を動かして音程を調整していきますが、舌を引くと低い音が出て、舌を伸ばすと高い音が出るようになります。

難しい場合にはクリッカーという手も

クリッカー

犬笛を吹くのがどうしても難しい!もっと手軽に音を使ってしつけをしていきたいという方には、手で操作するクリッカーを使うという手もあります。ボタンを押すだけで「カチッ」という小さな音が鳴るため、犬笛よりも簡単に音を出すことができます。

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犬笛の覚えさせ方・しつけの方法とは?

犬笛

犬笛は海外製のものも多く、日本語の説明書がついていないこともしばしば。実際には買ってみたはいいけど使い方が分からないという口コミが散見されます。犬笛はどのように犬に覚えさせていけばいいのでしょうか?簡単にご紹介します。

愛犬に合う音域を見極める

犬笛は低い音から高い音まで幅広い音を出すことが可能ですが、犬によって聞き取りやすい音の高さは異なります。そのため、まずは犬笛を鳴らしてみて、犬の様子を観察するところから始めましょう。これによって犬が耳をピクッと反応させたり、音の鳴っている方に顔を向けたりしているのかをチェックします。犬がもっとも反応するピッチ(周波数)を見極めて、その高さの吹き方を覚えておくようにしましょう。

音の長さ・回数を組み合わせて指示を決める

いくつか愛犬に合う音域が決まったら、今度は音の長さ・回数を変えて犬に指示する内容を決めていきましょう。例えば「ピッ」と 小さく鳴らした場合には「マテ」、「ピーピーピー」と長い音を3回鳴らした場合には「オスワリ」など、吹き方によって長さや回数を変えて指示を出すと上手く伝わると思います。

教える段階では、音に加えて、いつものしつけを行なうときの動作も交えてやってみましょう。上手く出来たら褒めてあげるのも忘れないようにしてください。

犬笛を選ぶ際の3つのポイント

犬笛

犬笛を上手に利用することで、しつけをスムーズかつスマートに行うことが出来る可能性があります。しかしながら一概に「犬笛」と言っても様々な種類があるため、何を選んで良いか分かりませんよね。ここでは購入する上で知っておきたい、犬笛の選び方のポイントを3つに絞ってご紹介します。

1.周波数の調節が出来るものを選ぶ

聞き取りやすい音は犬の犬種や年齢等によって異なるため、初期段階では細かく周波数が調整できるものを選ぶのがオススメです。また、犬の好きな周波数があると考えられているため、犬に合った周波数が出るように簡易に調節できる犬笛を選ぶと良いでしょう。

2.音の出にくいものを選ぶ

「犬笛なのに音が出にくい」なんて少しおかしな感じがしますが、犬笛によっては普通の笛のような音がする犬笛もあります。犬笛は本来、人間にはあまり音が聞こえず、犬にしか聞こえないため、まわりの人たちに迷惑にならないという利点もあります。そのため、まわりの人たちに配慮したいのであれば、人間には聞こえづらい音が出るタイプの犬笛を選ぶことが鉄則です。

3.樹脂製よりも金属製がおすすめ

犬笛には大きく分けて2つの素材が用いられています。樹脂製の方が値段が安価なものが多い傾向がありますが、樹脂製の犬笛は耐久性が弱いためうっかり落とすと壊れてしまうことも。少々値は張りますが、長い目で見れば金属製のタイプがおすすめです。

ドッグトレーナー厳選!おすすめ犬笛7選

犬笛

それでは本題のおすすめの犬笛をご紹介します。使い勝手など総合的に判断しておすすめを選定しましたので、購入の参考にしてみてください。

1.周波数の調整が可能で遠くまで聞こえる犬笛(超音波型)

創業1870年イギリスの老舗ホイッスルメーカーACME(アクメ)が手掛ける犬笛です。下部のピッチ調整用外菅を回すことで周波数の調節が可能な超音波型となっています。もし同じ周波数で使用したい場合にはネジを固定(マイナスドライバーが必要)することも可能な優れものとなっています。

人の耳に聞こえる低音から聞こえにくい高音域まで、およそ5,400~12,800Hzの幅広い音を出すことができます。実際、最も高音域に設定しても12,800Hzとなっているため、高い音でもかすかに人間にも音が聞こえます。本体にチェーンで繋がれているキャップがついているため、衛生面でも嬉しい商品ですね。

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2.軽量のアルミ合金でたった7gを実現したホイッスル(超音波型)

A&F(エーアンドエフ)のサイレントホイッスルは、軽量のアルミ合金を削り出して作られており、その重さはなんとわずか7g。犬笛としては比較的珍しいMADE IN JAPANのクオリティで、16,000~22,000Hzの高音域を出すことができる優れものです。音を調整する部分はキャップで保護することもできるため、音域を固定したいときにも便利です。

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3.高級感ある見た目にワクワク(超音波型)

真鍮+クロームメッキで仕上げている高級感ある見た目が特徴の犬笛です。プラスチックのキャップを外して固定することで、簡単に周波数を変更することが出来るので、扱いやすいと評判です。しっかりとした構造でプラスチックながら耐久性も高いため、壊れにくく長持ちしやすい商品です。

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4.手頃な値段で始めやすい!初めての方に

こちらの犬笛も、周波数の調節はネジを緩めたり締めたりするだけなのでとても簡単です。ステンレス鋼の材質でネックストラップが付随しています。本体も真っ白と他の商品と差別性があり、初めて使用する方でも始めやすい手頃な値段設定が嬉しいポイントです。 また、吹いているところから約3km先の地点まで届く音とされていますが、天候や吹く人によっても異なりますので、あくまで目安と考えておきましょう。

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5.さまざまな音色が出せる金属製のホイッスル(シェパード型)

イギリスの老舗ホイッスルメーカーACME(アクメ)社のシェパード型のホイッスルです。草笛のような形がオシャレさを際立たせます。上手に鳴らせるようになるには飼い主さんの特訓が必要になりますが、練習次第でさまざまな音色が出せるようになります。愛犬と一緒にレベルアップをしてみたい方、プロ級のアクションを覚えさせたい方にオススメしたい犬笛です。価格も1,000円代と安価なものが多いので、気軽に試してみてはいかがでしょうか?

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6.真鍮で出来た高級感あふれるホイッスル(シェパード型)

イギリスのLogan Whistles社によって真鍮で作られた高級感溢れるシェパード型ホイッスルです。5円玉や金管楽器と同じ“真鍮”という合金で作られており、微生物などを寄せ付けにくい性質があります。また、金属アレルギーの反応を最小限に抑えるため、鉛を一切使用しない胴と亜鉛の合金=真鍮を用いています。レザーストラップ付なのでアクセサリーとして愛用してもオシャレさがぐっと増しそうです。ローガンホイッスル社のホームページでは金属を使用していないタイプも販売されています。

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7.アウトドア派の防水ホイッスル(シェパード型)

同じくイギリスLogan Whistles社のシェパード型ホイッスルとなりますが、こちらは犬との屋外アクティビティやアウトドア等で使うことが想定される方におすすめの防水タイプの犬笛です。1マイル(1.6km程度)以上の距離に届くように設計されており、柄の部分には好きなストラップを付けることも可能です。アウトドアグッズのようなパキっとした赤いカラーがいい感じですよね。

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犬笛は使い方次第でとても便利なアイテムに

犬笛

犬笛の種類と吹き方、そして選ぶ際のポイントとおすすめ商品を7つご紹介しました。犬笛は、人が多い場所での犬のしつけや呼び戻しをするのに最適なアイテムのひとつです。また、犬笛を鳴らすことを褒める合図にすることで、飼い主による「えらいね」「すごいね」という様々な褒め言葉を使うよりも、犬にとっては明確に「いま褒められているんだ」と認識することが出来るはずです。犬に合った周波数を探してみるのも楽しいですし、手頃な価格で手に入る商品も多いので、ぜひ犬笛を利用したしつけを試してみてはいかがでしょうか?

◎ライタープロフィール
南健汰

南 健汰/ドッグライター

大自然溢れる北海道でドッグトレーナーとして犬を訓練した経験を活かし、2012年より執筆活動を開始。ボーダーコリー2頭、サモエド2頭、猫2頭と暮らしている。犬との生活で大切にしているのは、犬も自分も思い切り楽しむこと。訓練士協会A級ライセンス保持。

  • 更新日:

    2020.09.09

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