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食べもの

2020.09.06

手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ|vol.20

パートナーに優しいレシピ|夏の疲れを吹き飛ばせ!犬の残暑対策とは

北海道ではすでに秋風が吹き始める頃ですが、関東などはまだまだ暑い日が続いています。
夏の猛暑を何とか乗り越えた人間も犬達も、そろそろ疲れが出てきているのではないでしょうか。食欲の秋を存分に楽しむため、今のうちに犬達の夏の疲れを取り除いてあげましょう。

#パートナーに優しいレシピ

Author :さのさえこ/ドッグライター

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夏の暑さで犬が消耗するものは何?

イタリアン・グレイハウンドの飼い主さんに聞くと、スリムで短毛の彼らは冬よりは夏の方が快適そうだと言う方もいます。しかしたいていの犬は暑さが苦手です。うちのコも梅雨明けしてからは公園でペタンと座り込むことが増えました。
夏の暑さは犬達にどんなダメージを与えているのでしょうか。

失われるミネラルと水分

犬は人間ほど汗をかきませんが、それでも全身に汗腺があり、微量の汗をかいています。また、口でハァハァするパンティングや肉球と鼻先にある汗腺から汗を出して体温調節をしています。そのため、人間ほどではなくてもミネラル分などが体から出て行ってしまいます。注意は必要になるでしょう。

室内と外気の温度差で奪われる体力

夏場は涼しい時間帯に散歩に出るようにしていても、外気と室温にはかなりの温度差が出ます。汗をかきにくい犬は人間のようにスムーズに体温調節ができません。この温度差も体力を大きく消耗させます。

夏と秋のはざまがダメージを与える

季節が移り変わる頃、気候はとても不安定になり真夏の暑さと秋の涼しさを繰り返すようになります。夏に室温と外気の温度差でダメージを受けた体は、気候の変化でさらに追い討ちをかけられてしまいます。

気圧の変化にも影響を受ける犬の体

人間は低気圧の日に頭痛や倦怠感を感じる方がいますが、動物も気圧の変化が体調に影響を及ぼすことがあります。特に台風の多い夏から秋にかけては気圧の変動が大きく、人間と同様にダルさを感じる犬もいるようです。
また、豪雨や雷が苦手なコにとってはメンタル面でもダメージを受けます。うちのコも豪雨では固まって歩かないし、雷が鳴ればブルブル震え続けます。個体差はありますが、気をつけてあげたいですね。

運動&睡眠不足が免疫力を下げてしまう

夏場に散歩時間が短くなることで、運動不足になるだけでなく外の刺激を受ける機会も減り「つかれた、ねむたい」と感じることが少なくなりがちです。また雷や窓に打ちつける暴風雨の音で睡眠を妨げられたりすると、犬もゆっくり休むことが難しくなります。そんな時間が続くと免疫力が下がってしまうこともあります。

秋に向けて摂らせてあげたい栄養素は何か

夏の間ドッグフードをあまり食べなくなってしまっていた子には、まずはフードを食べられるようにしてあげたいところです。極端な栄養補給よりも、栄養バランスが良く消化の良い専用フードをしっかり食べられる方が体力の回復への近道です。

良質なタンパク質が体のバランスを整える

フードを食べる量が少ない場合は、ビタミンB1が含まれる豚肉などの肉類で、タンパク質を補ってあげるのも効果的です。タンパク質は夏場の運動不足で衰えがちな筋肉強化や白血球、細胞を作る材料になります。また、豚肉のビタミンB1は疲労回復に効果があると言われています。
同じくタンパク質が豊富な食材として卵もあります。ゆで卵が好きな子なら、ササミと卵のご飯なし親子丼も良いかもしれませんね。

脱水が心配な時には輸液の経口投与も

犬は暑くても犬同士で遊び始めると思わずがんばってしまうこともありますよね。遊んだ後に疲れが見えるようなら、人間の赤ちゃん用ポカリを薄めて与えたり、自作の経口補水液で電解質を補うこともおすすめです。

経口補水液の作り方(動物看護学テキストより抜粋)

以下の材料を混ぜ合わせれば簡単にできます。
量が多いので、愛犬が飲みたがる分だけ飲ませ、残りは冷蔵庫で保管してください。

  • 塩:ティースプーン1杯
  • グルコース(ブドウ糖):デザートスプーン1杯
  • 水:2パイント(1パイント=約568ml)

残暑続きでも食べられる優しいおやつ

ドッグフードが思うように食べられない時は、少し目先を変えて口当たりの良いおやつで食欲を回復させてあげてはいかがでしょうか。体に優しくて栄養の摂れるおやつをご紹介します。
豆腐は植物性タンパク質、卵は動物性タンパク質、キャベツは胃腸を保護して働きを良くしてくれるビタミンU、そして豚肉からは疲労回復のビタミンB1とタンパク質が摂取できます。

鶏モモ肉の肉汁ジュレがけ豆腐卵

豆腐とゆで卵は愛犬に合わせて量を加減してください

  • 鶏モモ(肉汁のみ使用):1/2枚
  • 豆腐:大さじ1
  • ゆで卵:小さじ1
  1. 鶏モモ肉をフライパンで蒸焼きにし、肉から出てきた肉汁だけを器に取り分けます
  2. 粗熱が取れたら冷蔵庫で肉汁を冷やし、プルプルに固めます(1時間前後)
  3. 食べる直前に崩したゆで卵と豆腐の上から、ジュレをほぐして乗せれば完成です

ジュレはササミなどアッサリした肉では固まらないため、モモ肉を使用しました。モモ肉は脂身が多いので、与えすぎにご注意くださいね。スープ仕立てにするなら、ササミの肉汁でも美味しく食べられます。
画像は大きいお皿のものが余った材料で人間用に作ったものです。このまま食べるととても味気ないので、私は塩昆布をかけて食べました。もちろん犬用は何もかけずにそのまま与えてくださいね。食い付きはバッチリです!【動画挿入位置:i20_203_ジュレ豆腐卵】

キャベツと豚肉のミルフィーユスープ仕立

重ね焼きをするため量が多くなっています。小型犬には多すぎるので加減してくださいね。
うちのコはあまり野菜を好まないのですが、フライパンで蒸し焼きにする時に豚の旨味がキャベツに染み込んだため、一気に完食してくれました。

  • キャベツの葉:2~3枚
  • 豚のしゃぶしゃぶ用ローススライス:15枚くらい
  1. キャベツの葉を小さいフライパンに敷き詰める
  2. キャベツの上から豚肉を同様に敷き詰める
  3. さらに豚肉の上にキャベツの葉を敷き詰める
  4. フライパンに蓋をして、弱火で5〜8分ほど蒸し焼きにする
  5. 粗熱が取れたらまな板の上に乗せ、型抜きもしくは適当な大きさにカットする
  6. 器に盛り、白湯を適量注いで完成

胃腸と体力の回復を目指したい季節

気候が変化する夏から秋にかけては、犬も疲れが出ます。もしもお腹を壊しているような場合には、動物病院で診てもらう必要もあるかもしれません。その間は変わった食べ物を与えるよりも、ふやかしフードやウェットフードなどバランス良く栄養補給ができる食べ物が適しています。
体力の回復に栄養は不可欠です。愛犬に一番適した食べ物で、素早くダメージを無くしてあげたいですね。

◎ライタープロフィール
ドッグライター さのさえこ

さの さえこ/ドッグライター

子供の頃はアレルギーで飼えなかった犬を、大人になって初めて迎えることができました。しかし里子で迎えた初めての愛犬は、外耳炎、歯肉炎、膿皮症、膝蓋骨脱臼を持っていました。
この子をきれいな体にするにはどうしたら良いか。そんな気持ちから得た経験を、「犬の食」を通してお伝えできればと思っています。

  • 更新日:

    2020.09.06

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