
何歳になっても散歩の時間を楽しみに待つ犬は多いですよね。リードを見ると嬉しそうに尻尾を振る犬を見ると、飼い主まで楽しくて嬉しい気持ちになります。まずは、散歩時間にみられる老犬のかわいいポイントを紹介していきます。
老犬は関節が老化しているため、ゆっくりと歩くようになります。また、関節が動く範囲が狭くなってしまうため、小さな歩幅でチョコチョコと歩くようになります。ゆっくりと一歩一歩を踏み締めて老犬の姿は、共に歩いた道のりを思い出させてくれます。
老犬は若い犬ほど体力がなく、ちょっとの散歩でもすぐに疲れてしまいます。今まではすんなりと歩いていた散歩コース中でも、途中で止まって、一休みをする老犬の姿はまるで人間みたいでとてもかわいいです。
老犬になると、被毛や体の変化も目立つようになります。若々しい姿ではなくなるのに寂しさを感じる飼い主も多いですが、老犬だからこそ出会えるかわいい姿を見つけるようにしましょう。
老犬になると口周りや足回りの白髪が増え、体の被毛も全体的に白っぽくて薄い色になります。顔が白くなった犬は優しくて穏やかな印象を与え、まるでぬいぐるみのようにかわいいです。
老犬は「角硬化症」という現象のため、目が白く見えるようになります。老犬の白い目は若い頃の緊張感や高揚感とは異なり、安心感や優しさを感じさせます。老犬の白い目で見つめられて心打たれた飼い主さんは意外と多いかもしれません。
長年を共に過ごしてきた老犬だからこそ、飼い主とのコミュニケーションの形も変わります。体の変化や長年をかけて育まれた信頼関係があるがゆえの老犬の可愛さを紹介していきます。
老犬は耳が聞こえにくくなったり、認知症が発症したりすると名前を呼んでもなかなか反応しなくなります。老犬が名前に反応しなくなるのは悲しいことでもありますが、呼んでも反応しないおっとりさはかわいいですよ。
何年も共に過ごしてきた老犬とは、言葉がなくても意思疎通ができるようになります。また、子犬や若い犬のように常に意思疎通をしなくても、お互いの存在感だけで安心感がもたらされるようになります。長年の相棒である老犬だからこそ、共に過ごす「何もない時間」が特別な思い出になるに間違いありません。
犬が老犬になると家で過ごす時間が最も多いですよね。長く過ごす場所だからこそ、小さな変化がとても愛おしく感じられるのではないでしょうか?ここでは、家で過ごす時間に発見できる老犬のかわいいポイントを紹介していきます。
老犬は寝ている時間が増え、1日の大半を寝て過ごします。気持ちよさそうにスヤスヤと眠る老犬の姿を見ると、とても幸せな気持ちになりますよ。また、寝ている時間が増えることで、寝言や寝ながらピクピクと動く老犬のかわいい姿を見るチャンスが増えます!
老犬になると急に食いしん坊になる犬もいれば、自分が本当に好きな食べ物しか食べなくなる犬もいます。おいしそうになんでも頬張る老犬も、美味しいものを厳選して丁寧に食べる老犬もまるで人間のようでとてもかわいいですよ。
老犬になると、被毛や体だけではなく、性格や行動も変化します。ここでは、老犬ならでは性格の変化や行動の変化を紹介していきます。
犬は老犬になると頑固さが増したり、甘えん坊になったりする場合があります。老犬が頑固に自我を貫いたり、クンクンと甘えながら飼い主のそばにやってくるととてもかわいいですよ。老犬になって愛犬の新しい面に出会えるかもしれません。
老犬になると今までは怖くなかったものを怖がるようになることがあります。今までは怖がらなかったことを怖がり、飼い主のそばにやってくる老犬はとても愛おしいです。しかし、老犬が安心できるスペースを確保することを忘れないでくださいね。
老犬のかわいいポイント、いかがでしたでしょうか?愛犬が老犬になるのを見ると、寂しい気持ちを感じてしまう飼い主さんも多いはず。しかし歳を重ねた愛犬にしかない愛おしい姿を発見することで、愛犬とともに過ごしてきた時間・これから過ごす時間をもっともっとかけがえのないものとして大切にできると思います。ぜひ日々の暮らしの中で小さなことでもいいので、愛犬の愛おしいポイントを見つけてみてくださいね。
ルエス 杏鈴/犬訓練士、ドッグライター、ドッグフォトグラファー
大好きなジャーマンシェパードとドタバタな日々。いろいろなことに愛犬と挑戦するのが大好きで、ディスクドッグ、アジリティ、警察犬の訓練など様々なトレーニングに携わった経験がある。
愛犬を迎えたことを機に犬の美しさや犬との生活の魅力を伝えるべく、ドッグフォトグラファーとしての活動開始。また、ドッグトレーニングや犬との生活を活かし、2019年4月頃より愛犬家のために記事の執筆を開始。
写真や記事の執筆を通して犬が犬として幸せに過ごせる世界づくりに携わるのが目標。