magazine

犬を迎える

2020.08.24

野性味あふれるウルフドッグの子犬!成長スピードから育て方まで

ウルフドッグとは、オオカミと犬を掛け合わせたハイブリッド犬のことです。日本ではほとんど馴染みがありませんが、欧米では野性味あふれる存在感が人気の犬種です。
そんなウルフドッグですが、その子犬はどのようにして生まれてくるのでしょうか?また成長過程や育て方までを紹介します。

#ウルフドッグ

Author :明石則実/動物ライター

この記事をシェアする

ウルフドッグの子犬が生まれるまで

ウルフドッグ 子犬

子犬が生まれるまでの過程を見ていきますが、一般的な犬とはどう違うのでしょうか。

妊娠期間

オオカミの妊娠期間はおおむね62~75日程度とされていて、犬の場合は63日(その前後3日を含む)となっています。
こうして見ると若干妊娠期間にズレが生じているように感じますが、オオカミと犬は遺伝子的にも近いため誤差の範囲と言えるでしょう。
特にシベリアン・ハスキーやジャーマンシェパードなどは遺伝子が近いこともさることながら、見た目もオオカミに近いため、より野性味があって精悍な子犬が生まれるようです。

生まれる頭数

オオカミとシベリアンハスキーの出産頭数はおおむね4~8頭程度とされていますが、ウルフドッグの場合も同様です。
しかし犬と違って、ウルフドッグの繁殖期は1年に1度しかありません。出産時、多い場合は10頭以上生まれることもあるようです。
子犬がどのくらいお腹の中にいるのかは、出産前のエコー検査やX線検査などで容易に判別がつきます。

実際に生まれる時はどんな様子?

他の犬種と同様に、出産が近付くにつれて営巣本能が出始めてきます。床をひっかいてみたり、落ち着きがなくなったり、ウロウロしたりもします。
出産時には個体差もありますが、20~30分間隔で子犬たちが生まれてきます。もし1時間以上、次の子犬が生まれないようであれば帝王切開の判断を下すこともありますね。

ウルフドッグの子犬の成長スピード

ウルフドッグ 子犬

次に、ウルフドッグの子犬たちが生まれてからの成長時期について解説していきます。その成長スピードは速いものなのでしょうか。

体重の変化

生まれたばかりの体重は約700g程度で、そこからすくすくと成長していきます。1ヶ月も経つと3kg程度まで大きくなり、生後2ヶ月ほどで10kgを超えるようになります。
生後半年までの期間に必要な骨格が形成され、体つきもたくましくなって成犬の半分程度の体重にまで成長します。

生後8~10ヶ月程度になると成長スピードは緩やかになり、成犬の体重に近いくらいまでになりますね。1年が経つ頃にはメスなら妊娠も可能になります。

体の変化について

成長に伴って体が大きくなり、体つきがたくましくなるのと同様に、その被毛にも徐々に特徴が表れてきます。
ウルフドッグの被毛は保温性が抜群のダブルコートですが、外側のオーバーコートが徐々に硬くなって、外からの刺激から体を守るようになります。
また被毛の色も、特有の「ウルフグレー」の色合いが強くなり、より精悍な印象へと変わっていきます。

ウルフドッグの子犬を迎えたら

ウルフドッグ 子犬

もし、ご家庭にウルフドッグの子犬を迎えたら?ぜひ気を付けたいポイントや注意点などを解説していきます。

ごはんの与え方

ごはんはパピー用フードでかまいませんが、乳歯があるうちは、お湯でふやかしたものを与えましょう。
そして乳歯が生え変わる時期を見計らって、徐々にカリカリに移行していきます。

また、独立心が非常に強いため、きちんと目線を合わせるまで与えないなど、子犬のうちからアイコンタクトを取りながらフードを与えて下さい。

はじめてのことを始めるタイミング

次に散歩やシャンプーなど、子犬が初めて経験することについての注意点を解説していきます。

散歩を始めるタイミング

他の犬種と同様に、2回目のワクチンプログラムを終えてから散歩デビューをしましょう。
成犬は成人男性くらいの体重にまで成長するので、子犬の時期にきちんと飼い主さんがリーダーシップを取って先導することが重要です。

決して引っ張らせない、気になったものを追いかけないというトレーニングがとても大切なことなのです。

シャンプーを始めるタイミング

散歩の時と同じように、2回目のワクチン接種を終えてからにしましょう。体が汚れてしまった場合は、市販のシャンプータオルなどで拭ってください。
またシャンプーをすると、シャワーや水が嫌いだという子もいるでしょう。その場合は、足元だけぬるま湯を掛けて慣れさせるといった方法が効果的です。

しつけを始めるタイミング

家にお迎えしたその日から、しつけを始めましょう。トイレトレーニングやアイコンタクトの練習など、すぐにでもトライできることも少なくないのです。
ウルフドッグでも、オオカミの血統が多く入っているハイパーセンテージの子は、しつけのハードルが高いのですが、オオカミの血統が25%程度の子の場合、犬を飼うことに慣れた家庭であれば、しつけはしやすいでしょう。

気を付けたい病気

大型犬全般にも言えることですが、体重がある分、「股関節形成不全」など脚や関節の疾患は気を付けたいところです。
肥満に起因することもあるため、体重コントロールはしっかりしておくべきでしょう。

またハイブリッドゆえに遺伝性疾患などにも留意して下さい。これは血統書がない個体であることから、近親交配に起因する部分が否定できないためです。

成犬との違い

外見上の違いもさることながら、成長と共に徐々に独立心や警戒心が芽生えてきます。オオカミが本来持っている本能として「子犬の頃は甘えん坊だったのに、今はちっとも甘えてくれない。」ということがあるかも知れません。
性格がどのように変化するかは、飼い主さんがきちんとリーダーシップを取れているか?また、きちんとしつけが出来ているかによって違ってきます。

安易に育てることはできないウルフドッグ

ウルフドッグ 子犬

犬もオオカミと同じく、元来は野生で集団生活をする動物でした。そういった意味ではウルフドッグは、犬本来の魅力にあふれた犬種だと言ってもいいでしょう。欧米で人気があるのもわかりますが、安易に育てることを決められる犬ではないことは間違いありません。

◎ライタープロフィール
明石則実 動物ライター

明石 則実/動物ライター

フリーライターとして動物関連や歴史系記事の執筆を多数おこなう。柴犬と暮らす傍ら、趣味の旅行や城めぐりで愛犬と駆け回る週末。
愛犬家の皆さんにとって、お悩みを解決したり、有益な情報を発信することを心掛けています。

  • 更新日:

    2020.08.24

この記事をシェアする