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犬の生態 / 気持ち

2020.08.31

【獣医師監修】犬が草を食べて吐くのはなぜ?お腹がキュルキュル言うときに草を食べたがるワケ

犬が草を食べて吐くのは珍しいことではありませんが、その上にお腹がキュルキュル言っていたら「お腹の調子が悪いのかな?」と心配になりますよね。ここでは、犬のお腹を心配している飼い主さんが適切に行動できるように、犬が草を食べて吐くときの対処法を紹介していきます。また、犬が草を食べて吐く場合に考えられる原因を解説していきます。

Author :監修:加藤 みゆき/獣医師(文:ルエス 杏鈴)

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犬が草を食べて吐くのは何故?

犬が草を食べている

犬が草を食べて吐くのは決して珍しい光景ではありません。しかし、犬が草を食べる行為と嘔吐の関係性は明らかではなく、草を食べたから嘔吐をするのか、または嘔吐するために草を食べるのかは不明です。ここでは、犬が草を食べて吐く場合に考えられる原因を紹介していきます。

お腹の調子を整えようとしている

犬はお腹の調子を整えるために草を食べることがあるようです。しかし、お腹を整えるために草を食べて吐くのか、または、お腹の調子が悪いから吐くのかは不明です。

異物を吐き出そうとしている

犬が異物を食べたとき、草を食べることで食道を刺激し、異物を吐き出そうとすることがあります。犬が吐いた吐瀉物を確認し、異物が含まれているようであれば、草を食べて異物を吐き出そうとした考えてよいでしょう。

足りない栄養素を草で補給しようとしている

科学的に実証されてはいないものの、犬は草を食べることで食事に足りない栄養素を補給しようとする場合があると考えられています。犬の親戚であるオオカミは捕まえた草食動物の胃の内容物を食べることがあり、犬もこれと同様に、本能的に植物由来のミネラルやビタミンを補給しようとしている可能性があります。

草の味や食感が好き

犬が草を食べるのは、ただ単に草の味や食感が好きだからかもしれません。草が好きで草を食べた結果、食道が刺激され、嘔吐を引き起こしてしまうのです。

犬のお腹がキュルキュル言う時に草を食べる!どこが悪い?

犬がお腹を見せている

犬が草を食べる上に、お腹がキュルキュルと言っていたら、「お腹の調子が悪いのかな?」と心配になりますよね。ここでは、犬のお腹がキュルキュル言うときに草を食べることについて考えられる原因を解説していきます。

犬が異物を食べたかも?

犬はボールや石などの異物を食べたときにお腹がキュルキュルとなる場合があります。犬はその異物を排出するために、草を食べて吐き出そうとします。

胃の調子が悪い?

犬は胃腸炎などで胃の調子が悪いときにお腹がキュルキュルなり、草を食べる場合があります。胃腸炎の犬の多くはお腹のキュルキュルや嘔吐だけではなく、食欲の低下や下痢などの症状も見られます。

ただお腹が空いているだけかも

犬のお腹が静かにキュルキュルと言っているのであれば、ただ単にお腹が空いているからかもしれません。犬はお腹が空いていると、お腹を満たそうと、周りにある草を食べる場合があります。

愛犬が草を食べて吐く時、飼い主としてとるべき行動は?

犬が草を食べている

犬が草を食べて吐くと、飼い主としては焦ってしまうものです。しかし、とりあえず落ち着いて、適切な行動をとれるようにしましょう。ここでは、犬が草を食べて吐くときに飼い主としてとるべき行動を紹介していきます。

吐瀉物をじっくりと確認しよう

犬が吐いたら、まずは吐き出した吐瀉物をよく確認しましょう。吐瀉物を把握し、正確な情報を得ることは、正確な診断を下すのに欠かせません。また、吐瀉物が黄色い液体と草のみであれば、空腹が原因で吐いた可能性が高いので、食事の時間を調整し、犬が空腹になるのを避けることで予防することができます。また、吐瀉物に異物が混入しているのであれば、異物誤飲の可能性があるので、注意しなければいけません。

特に気になる場合は獣医に相談しよう

犬のお腹のキュルキュルや草を食べて吐く行為が1日以上続くようであれば、獣医に相談するようにしましょう。また、異物や血液が混入していたり、他の症状も発症しているのであれば、犬をすぐに動物病院へ連れていくようにしてくださいね。

犬にために飼い主はとにかく落ち着こう!

犬と草

ここでは、犬が草を食べて吐く原因について解説していきました。「犬が吐く」という行為は、飼い主にとってはとても心配なもので、何度見ても焦ってしまうのは当たり前です。しかし、まずは落ち着いて、嘔吐物などを確かめてから獣医に相談するようにしましょう。また、犬が草を食べて吐くのは必ずしも悪いわけではないことを忘れずに、過剰に心配しないようにしてくださいね。

◎監修者プロフィール
加藤みゆき 獣医師

加藤 みゆき/獣医師

日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。
日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。

  • 更新日:

    2020.08.31

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