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健康管理 / 病気

2020.08.10

犬が消化不良を起こす原因3つ!嘔吐や震えが出ているときの対処法|獣医師監修

犬が消化不良を起こすと、下痢や嘔吐の症状が現れます。健康な犬がちょっとしたきっかけで消化不良を起こすこともありますが、病気によって下痢や嘔吐の症状が引き起こされることもあります。ここでは、犬の消化不良の原因や対処法、治療法についてご紹介します。

Author :江野 友紀/認定動物看護士(監修:加藤 みゆき/獣医師)

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犬の消化不良|考えられる原因とは

犬 消化不良

犬が消化不良になったとき、考えられる原因には次のようなものがあります。

原因1・食餌によるもの

食餌の食べ過ぎやフードの急な切り替え、フードが体質に合わないなど、食餌の影響によって消化不良を起こすことがあります。また、食べてはいけない物を拾い食いすることによって下痢や嘔吐の症状が現れることもあります。

原因2・ストレスによるもの

犬は長時間のお留守番や運動不足、近所での騒音を伴う工事、新しいペットとの同居、ペットホテルでのお泊りなどでストレスを感じたときにも、消化不良を起こします。

原因3・病気によるもの

消化不良を起こす病気は様々で、細菌やウイルス、寄生虫などの感染症や消化管にできる腫瘍、肝疾患などが挙げられます。アレルギーや中毒が原因になることもあります。

かかりやすい犬種や年齢

1才未満の子犬は免疫機能が十分でなく、寄生虫やウイルスへの抵抗力が不十分です。ペットショップやブリーダーから飼い主さんに迎え入れられた時など、環境の変化によりストレスを感じ、消化不良になることがあります。
また、高齢になると免疫力が低下し、感染性の胃腸炎にかかりやすくなります。
もともと胃腸が弱いなど、消化不良の起こしやすさには個体差がありますが、犬種による違いは無いとされています。

犬の消化不良|症状別の対処法

犬 消化不良

犬の消化不良の対処法は、原因や症状の程度によって異なります。

食餌を変えたら便が緩くなった

犬は食べ慣れないものを食べると、軟便や下痢、嘔吐などの消化不良を起こします。
食餌を切り替えるときには、今与えているフードを少しずつ減らし、その分新しいフードを少しずつ増やすように混ぜながら、7~10日くらいかけて徐々に切り替えるようにしましょう。

まずは絶食する

消化不良を起こしてしまったら半日~1日絶食し、胃腸を休ませて回復を待ちましょう。水分は一気に飲むと刺激になるので、常温の水を少しずつ与えます。

留守番の後、吐いている

犬は長時間留守番させたり、独りで過ごす時間が長くなるとストレスを感じて吐くことがあります。

犬にストレスをかけない生活を心がけよう

犬は長時間の留守番や運動不足など、様々な理由でストレスを感じます。
留守番の時間が長くならないよう注意し、愛犬とのコミュニケーションの時間を大切にすることで、落ち着く可能性があります。

原因がわからない下痢や嘔吐

消化不良を起こしている原因がわからない場合は、要注意です。
飼い主さんが留守にしている間にゴミ箱あさりをし異物を食べてしまっていたり、知らないうちにチョコレートなど中毒性の食べ物を食べてしまって消化不良を起こすことがあります。
また、感染症にかかっていたり熱中症になっている場合にも下痢や嘔吐の症状が現われます。

なるべく早く動物病院へ

原因によっては、対処が遅れると命に関わったり、回復しても後遺症が残ることもあります。
原因不明の消化不良を起こしたときには、早急に動物病院を受診しましょう。

動物病院で行われる治療の種類

犬 消化不良

動物病院で行われる治療についてご紹介します。

治療法は原因によって異なる

治療法は原因によって異なります。
寄生虫がいれば駆虫薬の投与、アレルギーが原因であれば抗炎症剤の投与、必要に応じて抗生剤の投与などが行われます。

症状によっても対処法は異なる

荒れた腸粘膜を保護するお薬や、消化管の運動機能を改善する薬、下痢止め、吐き気止めを投与します。
激しい下痢や嘔吐が見られる場合、脱水症状になる可能性があるので、点滴をして電解質を補正することもあります。

犬の消化不良には、病気が潜んでいるかも

犬 消化不良

犬は身体に問題がなくても食餌の影響などにより消化不良を起こすことがありますが、原因がはっきりしない場合や他の症状を伴う場合には病気の疑いがあります。自宅で対処しても症状が改善されなかったり、原因不明の消化不良を起こしている場合には、悪化する前に動物病院を受診しましょう。

◎監修者プロフィール
加藤みゆき 獣医師

加藤みゆき/獣医師

日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。
日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。

◎ライタープロフィール
江野友紀 認定動物看護士

江野 友紀/認定動物看護士

地域密着型の動物病院にて、動物看護士として14年ほど勤務。看護業務の合間にトリミングもしています。
ドッググルーミングスペシャリスト、コンパニオンドッグトレーナーの資格を保有。
普段の仕事では、飼い主様の様々な疑問や悩みを解消できるよう、親身な対応を心掛けています。
ライターの仕事を通して、犬と人が幸せでより良い生活を送るためのお手伝いさせていただきたいです。

  • 更新日:

    2020.08.10

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