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食べもの

2020.08.05

【栄養士監修】犬にカニを与える際の注意点!生はOK?殻・甲羅は?

みんなでわいわいと囲むカニ鍋は冬の定番です。また、季節を問わずカニを楽しめるカニの缶詰も、中華をはじめとする家庭料理で人気の食材ですね。そんなカニを、愛犬が欲しがってつい与えてしまった・・・という経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
犬がカニを少量食べたところで健康に問題はありませんが、与える際には注意が必要です。今回は、犬とカニについて見ていきましょう。

Author :泉 能子/愛犬家、ドッグライター(監修:望月 紗貴/犬の管理栄養士、ペット看護士、ペット介護士、ペットセラピスト、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー)

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犬はカニを食べても大丈夫、でも注意が必要!

犬 カニ

犬がカニを食べても問題ありませんが、与え方にはいくつか注意することがあります。

犬にカニを食べさせるときの注意点

与える際の注意点から見ていきましょう。

カニは必ず加熱して与える

生のカニには、チアミナーゼという酵素が含まれています。犬が生のカニの身をたくさん食べると、犬の身体にとって必要な栄養素「ビタミンB1」がチアノーゼによって分解されてしまいます。
チアミナーゼは熱を加えることで分解されますので、犬にカニを与えるときは茹でたり焼いたりして、必ず火を通したものを与えるようにしましょう。

カニの殻、爪、甲羅、スジは与えない!

カニの殻、爪、甲羅、スジなどは犬の胃では消化できず、胃や腸をはじめとする消化器官を傷つけてしまう恐れがあります
ゴミ箱を漁って殻を食べてしまうということも考えられるので、殻がついたまま与えたり、犬が食べられる場所に食べ殻を捨てないようにすることも大切です。

甲殻アレルギーに注意!

甲殻アレルギーの犬には、カニやエビなどを与えないようにしましょう。愛犬が何らかの食物アレルギーをもっていないか、事前に動物病院で調べておくと良いでしょう。また、はじめてカニを与える際は、食べた後に犬に異変が生じないかしばらく様子を見ておくことも大切です。

犬がカニの間違った食べ方をしてしまったときの対処法

犬 カニ

捨てたカニの殻を知らないうちに大量に食べてしまったり、欲しがるからと生のカニをたくさん与えてしまうと、命にかかわることがあります。犬がカニの間違った食べ方をした時の対処法について解説します。

殻や甲羅などを食べてしまったら

大量に甲羅や殻を食べてしまったときは、消化管穿孔や消化管閉塞、呼吸困難、誤嚥性肺炎などをおこすことがあるので、すぐに動物病院につれていきましょう。
子犬や小型犬の場合、最悪死亡してしまう恐れもあるので細心の注意が必要です。食べてしまった殻を素人が無理に吐かせるのは危険なので、かかりつけの動物病院に連絡します。

生のカニを食べさせてしまったら

犬に生のカニをたくさん食べさせるとビタミンB1(チアミン)が欠乏してしまうほかにも、消化不良をおこしてしまうことがあります。
嘔吐を促す薬で食べたカニをすぐに吐かせると、消化不良による胃腸障害を抑えることができますので、一度に大量の生のカニを食べてしまったときはすぐに獣医師の診察を受けることが先決です。

犬にカニを食べさせる必要があるか?

犬 カニ

カニは豊富な蛋白質の他に、タウリン、ナイアシン、カルシウム、アスタキサンチンなどを含む栄養価の高い食物ですが、犬に必ずしも与えなければならない食べ物というわけではありません。
高級食材でもあるので、大量に与えるということはあまりないかと思いますが、与えるなら熱処理したものをほんの少しおすそ分けしてあげる程度にとどめましょう。

犬にカニを与える際は気を付けて

犬 カニ

カニは犬にとっての中毒成分が含まれる食べ物ではありませんが、生で大量に食べたり、殻などを誤食したりすると命にかかわることがあります。その他、犬が甲殻アレルギーをもっていることもあるので注意が必要です。
カニは高級食品なので、犬に大量に与えるようなことはあまりないかと思いますが、人間が食べた後の殻の誤食などには細心の注意が必要です。
犬にカニを与える際は注意点を守り、アレルギー、殻などの誤食に十分気をつけましょう。

◎監修者プロフィール
望月紗貴

望月 紗貴/犬の管理栄養士、ペット看護士、ペット介護士、ペットセラピスト、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー

3頭の愛犬たちと1頭の保護犬、3匹の愛猫たちと山奥で暮らす真の動物好きライター兼ペット記事監修者。
犬に関しての正しい知識共有を目的とし、ネットメディアでの情報提供活動を行っております。
休日は愛犬バーニーズマウンテンドッグ、ゴールデンレトリバー、ボーダーコリーとの時間を大切に過ごしています。

◎ライタープロフィール
泉 能子 愛犬家 ドッグライター

泉 能子/愛犬家、ドッグライター

動物が大好きで、気づけば隣にはいつも愛犬がいて、愛犬とお互いに助けたり助けられたりの共同生活をしているドッグライターです。
今までにヨークシャーとスムースダックスを育てて看取り、今は保護犬の9歳になるブラックタンのダックスと暮らしています。
人と犬が楽しく幸せに暮らすために役立つ記事を発信していきます。

  • 更新日:

    2020.08.05

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