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住まい / 生活

2020.08.13

【獣医師監修】犬の老化はいつから始まる?こんな症状が見られたら老化のサインかも

愛犬の様子がいつもと違う。もしかして老化のサインかも?と思ったことはありますか?大切な家族だからこそ、愛犬にはずっと若々しく元気にいて欲しいですよね。しかし、犬の老化は避けられず、どんな犬も必ず通らなければいけない道です。ここでは、そんな愛犬の老化が気になっている人のために、老化のサインをご紹介していきます。また、犬と人間の年齢換算やサイズと年齢の関係性についても解説していきます。

Author :監修:加藤 みゆき/獣医師(文:ルエス 杏鈴)

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犬の老化はいつ頃から始まる?

犬 老化

犬の老化が始まるタイミングは犬種やサイズによって差があります。犬は体が大きいほど平均寿命が短い傾向があり、グレートデンなどの超大型犬は5~6才頃から老化の症状が見られます。もう一方で、小型犬は犬の中でも平均寿命が特に長く、7~10才頃に老化のサインが目立ち始める場合が多くあります。

犬と人間の年齢換算表

犬の平均寿命が大体10年で、人間の平均寿命が大体80年だということから単純計算をして「犬の一年は人間の年齢に換算すると7、8年」と考えている人は多いですよね。しかし、実は犬と人間の年齢換算はそんなにシンプルではありません。犬の老化するスピードはやや複雑で、人間の年齢に換算すると不規則的なように見えます。

ここでは、犬と人間の年齢換算表をサイズ別に紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

犬 老化

身体の大きさによって寿命が違うのは何故?

哺乳類は体が大きいほど寿命が長く、体が小さいほど寿命が短い傾向にあります。例えば、体が小さなネズミの寿命は2年程度で、体が大きなホッキョククジラは寿命が200年にも及びます。しかし、犬だけを見ると、体が大きな犬ほど寿命が短いのが特徴的です。

体が大きな犬ほど寿命が短い原因はいまだに解明されていません。しかし、仮説としては、体が大きな犬は成犬になるまでに急速に成長しなければいけないため、体に負担がかかり、老化を早めているのではないかと考えられています。

愛犬の様子がおかしい?こんな症状が見られたら老化のサインかも

犬 老化

犬の老化が進むに連れて、様々な症状が出始めます。そんな老化のサインを見逃さず、犬の年齢や状態に合った環境づくりができるように心がけましょう。

1.体や運動能力の変化

犬の老化のサインで最もわかりやすいのが体や運動能力の変化です。老化が進むと今までできていたことが急にできなくなったり、体の不調が目立ち始めたりします。ここでは、老化が犬の体や運動能力にもたらす変化について解説していきます。

運動を嫌がる

犬が運動を嫌がるようになるのは、関節炎のサインかもしれません。関節炎を発症している犬は運動を嫌がるだけではなく、伏せやおすわりの状態から立ち上がるのが苦しくなったり、ベッドや車に飛び上がることが困難になったりします。関節炎は痛みが伴う進行性の病気なので、速やかに動物病院で受診し、適切な治療に取り組めるようにしましょう。

口内、被毛、体格の変化

被毛や体格の些細な変化は老化のサインかもしれません。老化が進むに連れて、食生活や運動量に変化が生じるため、体重が増減することがあります。また、被毛の色が黒っぽい犬は白毛が見立ち、全体的に薄い毛色になることがあります。

口内環境の変化にもすぐに気付けるようにしましょう。歯の汚れが目立ったり、口臭が強くなったりした場合は歯周病のサインかもしれません。こまめに歯磨きに取り組み、口の中の病気を予防するとともに、こまめに健康確認できるようにしましょう。

音に反応しない

老犬になると耳が聞こえにくくなることで、音に反応しなくなってしまう場合があります。名前を読んでもなかなか反応しなかったり、言うことを聞かなくなった場合は耳の不調を一番に疑いましょう。

睡眠時間が長くなる

犬は老化すると睡眠時間が長くなります。昼間も寝ていることが増え、活動時間が減るのは自然な現象です。しかし、睡眠時間が過剰に長い場合は病気が原因で元気を失っているのが原因の場合もあるので、睡眠時間が急に長くなったのであれば要注意です。

2.気質や心理面の変化

老化が進むと体だけではなく、心理面の変化も目立ち始めるようになります。ここでは、老化がもたらす気質や心理面の変化について解説していきます。

トイレの失敗が増える

犬は老犬になるとトイレの失敗が増える場合があります。トイレの失敗が増える原因としては、認知症の進行、不安、膀胱の病気などが考えられます。屋外でトイレをするようにように教えている犬は室内でもトイレができるように教えておくことで、後々のトイレのストレスを軽減し、失敗の回数を減らすことができます。また、トイレの失敗があまりにも続く場合は犬用のおむつなどを活用しましょう。

物にぶつかる

老化が進み、認知症の進行が始めると、迂回のために物にぶつかるようになる犬がいます。また、認知症の犬は物にぶつかるだけではなく、昼夜逆転したり、何もない時間も吠え続けたりするなどと症状は様々です。認知症のサインを発見したら、犬が過ごしやすい環境づくりに取り組むようにしましょう。

すぐに怖がるようになる

老犬になると若い頃は気にしていなかったことを怖がるようになる場合があります。例えば、若い頃は雷を気にしていなかった犬でも、老化が進むと雷を怖がり始めることがあります。老犬が怖がるようになったら、静かな狭いケージなど準備し、犬が安心できる環境づくりに取り組みましょう。

犬の老化に合わせた環境づくりを

犬 老化

ここでは、犬の老化の症状や隠れたサインについて解説していきました。犬の体や行動を日頃からよく観察し、小さな変化にも気づいてあげることは非常に大切です。老化のサインに気づいたら、老犬が過ごしやすい環境づくりに取り組み、犬が安心して毎日を楽しめるように心がけましょう。

◎監修者プロフィール
加藤みゆき 獣医師

加藤 みゆき/獣医師

日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。
日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。

  • 更新日:

    2020.08.13

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