
グレートピレニーズの子犬が生まれるまでには、ブリーダーが丁寧に親犬を選ぶという過程があります。犬種の維持向上のため、お互いの長所や短所を埋め合わせるようにして親犬が選ばれます。親犬が選ばれた後は交配が行われ、いよいよ妊娠期間が始まります。
グレートピレニーズの妊娠期間は受胎から約63日です。しかし、交配日が必ずしも受胎日とは限らないので、ブリーダーは出産予定日よりも余裕を持って出産に備えなければいけません。
グレートピレニーズは平均的に7~10匹の子犬が生まれます。グレートピレニーズは体が大きいため、犬の平均出産頭数よりもやや多い傾向があります。
グレートピレニーズの子犬はあっという間に大きな成犬へと成長します。グレートピレニーズの子犬は1歳ごろまで成犬に近い体高まで成長し、その後も3歳ごろまでゆっくりと成長を続けます。
グレートピレニーズは1歳ごろまで急激に体重が増加し、平均的に40kg~45kgの体重になります。その後も体重の増加は2~4歳ごろまで続き、筋肉質な体型になります。
グレートピレニーズの子犬は成犬のミニチュア版のような姿をしているので、耳の形や被毛の色が変化することはありません。しかし、成犬に成長するとともに筋肉質な体格になり、力強い印象に変わります。
グレートピレニーズの子犬を迎えたら、楽しい新生活が始まります。子犬との新生活は楽しいことでいっぱいですが、それと同時に戸惑いや疑問を抱く人もいるのではないでしょうか?ここでは、グレートピレニーズの子犬を迎えた後の生活について解説していきます。
グレートピレニーズにごはんを与える際には、ブリーダーやペットショップでどのようにしてごはんを食べていたかを知ることが便利です。急にごはんを変えると子犬がお腹の調子を崩してしまう原因になるので、他のごはんに変える場合は、1週間程度かけてゆっくりと新しいフードに慣らすようにしましょう。また、ブリーダーやペットショップでごはんをふやかして与えていたのであれば、生後3ヶ月ごろになるまで、ごはんをふやかすことをおすすめします。
グレートピレニーズの子犬との新生活が始まると、毎日が「はじめての〇〇」でいっぱいになります。ここでは、そんなはじめて〇〇をなるべくスムーズな経験にするためのコツや、始めるタイミングについて解説していきます。
散歩は最後のワクチンを終えて2週間以降から始めるようにしましょう。散歩を始める前に家でリードや首輪に慣らしておくと、さらにスムーズに散歩を始めることができますよ。また、散歩へ連れていけない時期の間は抱っこして外の世界に慣らしてあげることで、散歩を安心してはじめられます。
シャンプーは子犬を家に連れて帰ってすぐに始めても大丈夫です。しかし、始めてのシャンプーは子犬にとってストレスになる場合があるので、少しずつ水に慣らし、なるべく短時間ですませるように心がけましょう。
しつけは子犬を家に連れて帰ったその日から始めるようにしましょう。特にトイレのしつけは、始めるのが早ければ早いほど好ましいです。子犬は集中力が短いので、しつけは短時間に止めるように心がけ、子犬が楽しく取り組めるようにしましょう。
子犬のうちに特に気を付けたいのは感染病です。子犬は成犬よりも免疫が弱く体が小さいので、感染症に感染しやすく、感染した際に悪化しやすい傾向があります。そのため、必要なワクチンを受けさせ、見知らぬ犬に近づかせないようにしましょう。
子犬と成犬の最大の違いは生活リズムです。子犬はトイレを我慢することができず、数時間おきにトイレをさせてあげなければいけません。成犬はトイレを長時間我慢できるようになるますが、散歩の時間を確保しなければいけません。そのため、子犬が成長するにつれて、飼い主も犬の世話ができるように生活リズムを調整するようにしましょう。
ここでは、グレートピレニーズ との生活について詳しく解説していきました。グレートピレニーズは子犬の頃は小さくても、成犬になるととても大きいです。そのため、可愛い子犬を見て衝動的に子犬を迎えようとせず、自分が世話をできるかをしっかりと考えるようにしましょう。また、子を迎えた後は、子犬が最高の生活を楽しめるように、環境づくりにしっかりと取り組むようにしましょう。
ルエス 杏鈴/犬訓練士、ドッグライター、ドッグフォトグラファー
大好きなジャーマンシェパードとドタバタな日々。いろいろなことに愛犬と挑戦するのが大好きで、ディスクドッグ、アジリティ、警察犬の訓練など様々なトレーニングに携わった経験がある。
愛犬を迎えたことを機に犬の美しさや犬との生活の魅力を伝えるべく、ドッグフォトグラファーとしての活動開始。また、ドッグトレーニングや犬との生活を活かし、2019年4月頃より愛犬家のために記事の執筆を開始。
写真や記事の執筆を通して犬が犬として幸せに過ごせる世界づくりに携わるのが目標。