まずは、オールドイングリッシュシープドッグの子犬がどのように誕生するのかご説明していきます。
犬の妊娠期間は、約63日程度です。早産などのケースはほとんどなく、小型犬でも大型犬でもこの期間に差はありません。交配から22~30日程度で妊娠を確認することができ、妊娠確定後およそ1ヶ月で子犬が誕生します。
オールドイングリッシュシープドッグの子犬が一度の出産で生まれる頭数は、平均8頭と言われています。
体のサイズが大きくなるほど比例して子宮も大きくなるため、大型犬は一度にたくさんの子犬を産むことができるのです。
オールドイングリッシュシープドッグの子犬がどのように成長していくのか、体重と毛色の変化について紹介していきます。
25~40kg以上の体重まで成長する大型犬のオールドイングリッシュシープドッグの子犬は、1年半ほど成長期があります。小型犬は約8~10ヵ月齢で成長期を終えるので、小型犬と比べると成長スピードは緩やかですが、急速に体重が増加していきます。
骨格構造が発達する生後5ヵ月齢頃には、成犬時体重の半分まで体重が増えます。1歳頃になると体重の増加が緩やかになり、1歳半ほどで成犬時体重に到達します。
成犬はグレーやブルー、ブルーマールなど淡い毛色をしているオールドイングリッシュシープドッグですが、子犬のうちははっきりとしたブラックとホワイトの被毛を持ちます。成長するにつれて、ブラックからそれぞれの毛色へと変化していきます。
ここでは、オールドイングリッシュシープドッグの子犬を迎えてからの接し方や育て方について紹介していきます。
子犬に与えるごはんの量は、与えているフードパッケージに記載された給与量を参考にしましょう。
ただし、子犬を迎えたばかりの期間は、ショップやブリーダーなどからこれまで与えていたフードの種類と量、回数を聞いてその通りに与えてください。
また、成長期の子犬は多くのエネルギーを必要としますが、消化機能が成長途中であるため一度にたくさんの量のごはんを消化することができません。
そのため、生後5ヵ月ぐらいまでは1日分の給与量を3回に分けて与えるようにしましょう。忙しく1日3回に分けて与えるのが難しい場合はよくふやかして与えるなど、消化しやすくなるよう工夫しましょう。
子犬との初めての体験をスタートさせる最適なタイミングについて紹介していきます。
子犬を散歩に連れ出すタイミングは、ワクチン接種の2回目が終わってから1~2週間後になります。
ただ、ワクチンを接種した時期やワクチンの種類によっては、3回目が終了してからが好ましいとされることもあります。子犬の散歩デビューの時期については、必ず獣医師と相談しましょう。
シャンプーは、散歩とは違い明確に定められたタイミングはありませんが、ワクチン接種前後の1週間は避けて行うのが好ましいです。
また、お迎えしたばかりで環境や飼い主に慣れていない状態でシャンプーを行うと体調を崩したり、水嫌いになる可能性もあります。子犬が落ち着くまでは、汚れが目立つとしても蒸しタオルで拭き取るなど、なるべくシャンプーは控えるのがいいでしょう。
子犬のしつけを始めるのは早い方がいいため、迎えたその日からスタートさせるのが好ましいです。
ただし、お迎えした子犬が生後3ヵ月未満であれば、まずは精神的に安定させるために愛情をたっぷり注ぐことを優先して行いましょう。
オールドイングリッシュシープドッグのかかりやすい病気として、拡張型心筋症や甲状腺機能低下症、アレルギー性皮膚炎などがあげられます。
特にダブルコートで毛量が多く、防水力のある被毛を持っているため、正しいお手入れをしないと皮膚トラブルの原因になります。毎日のブラッシングを丁寧に行い、皮膚の換気をしてあげましょう。
大型犬のオールドイングリッシュシープドッグが小さい時期は、あっという間にすぎていきます。いつまでも子犬のような愛らしい外見と穏やかな性格が魅力的ですが、成長とともに急速に力も強くなります。興奮して万が一の事故が起こらないよう迎えたその日から、甘やかさずにしつけを行いましょう。
関 ゆりな/ドッグライター
ビションフリーゼのココメロ(1歳)とのんびり暮らすフリーランスライター。ココメロの健康のため栄養満点の手作り食を作るべく、栄養学について勉強中。
長年犬を飼ってきた経験を元に、愛犬との生活がより充実できるような、愛犬家の皆様のためになる情報発信を目指します。