
トリマーの資格は、認定団体によって受験資格や試験内容、日程なども異なります。トリマーの専門学校に通って取得するものから、通信講座など自宅で試験まで受けられるものまで様々です。
トリマーの試験を行っている団体には、有名なところではJKC公認トリマーの資格が取れるジャパンケンネルクラブがあります。C級から師範まで6つのレベルに分けられます。この他にも、さまざまな団体が試験を行っています。
トリマーの試験を受けるためには、受験資格をクリアしていることが条件となります。その条件は、団体ごとに異なりますが、指定校を修了した者のみや一定期間の実務経験がある、レベルによって必要な級を所持している者などがあります。
試験は、筆記試験と実技試験が行われます。試験内容は、実技試験の場合、本物の犬を実際にカットする団体、ドッグマネキンなどを使う団体などがあります。筆記試験は、それぞれの団体で指定されている教本から出題されます。
試験会場は、在宅で出来るものから、指定場所にて受験するなど、こちらも団体により異なります。頻度は、通信講座の場合は年中受け付けていることが多く、中には年に1度しかない団体もあります。
実際に私が通信講座でトリマーの資格を取得したときのことをご紹介します。
犬を飼い始めたのをきっかけに、ペットショップスタッフとして働いていました。子犬や子猫、ペット用品の販売がメインでしたが、トリミングに来たお客様の対応をしていくうちに、色々な相談をされるようになり「うちの子のトリミングをして欲しい」と言われたのがきっかけで、トリマーをやってみたいと思うようになりました。トリマーでもない私を信頼してくれたと思いとても嬉しかったことを覚えています。
ペットショップスタッフからトリミングサロンへ職場を変え、実際に仕事をしながらトリミング技術を教えてもらいました。この時点では、まだトリマー講座の受講を考えていなかったのですが、退職後に資格を持っていないと、トリマーだと証明することができないと思い、資格を取ることを決めました。私の場合、近くに通学できる学校もなかったため、通信講座で資格を取ることにしました。
トリマーの資格取得に向けて勉強してみて、カットしてきれいにするだけでなく、犬の体の構造や病気なども勉強することができ、実務経験だけでは学べない内容も多いと感じました。受講してから普段の生活の中でも愛犬の変化に気付きやすくなったと思います。
トリマーの資格は仕事にするだけではなく、犬を飼っている人にはぜひ持っていて損のない資格だと思います。特に、高齢犬になると長時間のトリミングは負担となるので、お家で少しずつケアしてあげることができます。
また、講座の内容は、犬の歴史から病気など体のこと、犬に関する法律のことなどさまざまな内容が盛り込まれているので、犬のことをもっと知りたい人にもおすすめです。
トリマーの資格について体験談とともにご紹介しました。資格を取るためには勉強が必要ですが、やる気さえあればお家でも取得することができます。学んだ知識は、普段の生活でも活用することができますし、愛犬をもっとかわいくカットすることもできるので、犬を飼っているひとにはぜひ挑戦してみていただきたいです。
KANAKO/トリマー
ミニチュアダックスフンド8頭と暮らし、犬にまみれた幸せいっぱいの生活を送っています。
普段は犬の服をハンドメイドで作ったり、トリマーとしての経験を活かしカットを楽しんだりしています。