magazine

健康管理 / 病気

2020.07.25

【獣医師監修】犬も便秘になる!原因と対処法、マッサージの仕方まで

人と同じように、犬も便秘になることをご存知でしょうか?便秘は生活の見直しで改善することもありますが、重大な病気が隠れている可能性もあるため、注意が必要です。
ここでは、犬の便秘の原因や対策、マッサージ方法についてご紹介します。

Author :江野 友紀/認定動物看護士(監修:加藤 みゆき/獣医師)

この記事をシェアする

犬の「便秘」はどんな状態?

犬 便秘 マッサージ

そもそも便秘とは、どのような状態なのでしょうか。

犬の便秘は何日から?

人の場合、日本内科学会によって「3日程度排便がない状態が続いたら便秘」と定義されていますが、犬の場合には具体的な基準がありません。
一般的に仔犬は排便回数が多く1日に4~5回くらい排便することもあり、成犬になると1日1~2回くらいになることが多いようです。
排便回数には個体差があるので、その犬の正常なときと比べて排便回数が減っていれば、便秘の疑いがあると考えましょう。

犬の便秘の症状とは

便が固くコロコロとした状態になる、排便姿勢をとっても排泄せずに戻る、排便痛で悲鳴をあげる、お尻を気にしてくるくると回るといった症状が見られます。強くいきむことによって、嘔吐することもあります。

犬が便秘になる原因とは

犬 便秘 マッサージ

犬が便秘になる原因は様々ですが、次のようなものが挙げられます。

食事の影響や水分不足

食物繊維は便通を整えることで知られていますが、過剰に摂取すると逆に便秘になってしまうことがあります。
また、寒い季節に水分摂取量が減少することで便が固くなり、便秘になることもあります。

運動不足

運動不足により腸の動きが悪くなると、便通が滞ることがあります。

病気によるもの

未去勢のオス犬によく見られる会陰(えいん)ヘルニアは、肛門付近の筋肉が萎縮することで隙間ができ、腹腔内にある臓器が飛び出す病気です。腸が飛び出すと便の通過障害が起き、便秘になります。
肛門腺の炎症などによって肛門付近に痛みがあるためにいきむことを嫌がり、排便を我慢していまい便秘を引き起こすこともあります。

老化によるもの

犬は高齢になると筋力、運動量、消化能力の低下などの原因により便秘しやすくなります。

犬が便秘になったときに飼い主が取るべき対策とは

犬 便秘 マッサージ

便秘は長引くと、徐々に症状が悪化することがあります。便秘になったときに飼い主さんが取るべき対策についてご紹介します。

食餌の改善

軽度の便秘は、食餌を見直すだけで改善することがあります。基本的にドッグフードは、食物繊維が適度に含まれたものを選びましょう。
水分の摂取量を増やすことも大切です。水飲みの場所を増やしたり、ドッグフードをぬるま湯でふやかして与えも良いでしょう。

適度な運動

適度な運動は消化管を刺激し、スムーズな排便を促します。また、運動で喉が渇けば積極的に水分補給をしてくれる可能性が高くなります。

動物病院を受診する

食餌の見直しや適度な運動で便秘の改善がみられない場合や、便秘以外にも嘔吐や食欲不振などの症状を伴う場合などは病気の可能性があるので、動物病院を受診しましょう。

愛犬が便秘のときにおすすめのマッサージ方法

犬 便秘 マッサージ

便秘の改善方法のひとつに、マッサージがあります。マッサージは、手を温めてから行いましょう。
犬のおへその周りには、便秘に効くといわれるツボがあります。へそから時計回りで優しく、ゆっくりと円を描くようになでます。
急に強い力をくわえるとお腹に力が入ってしまうので、リラックスさせながら優しくマッサージしましょう。

犬も便秘はつらいもの。早めに対処しましょう

犬 便秘 マッサージ

犬は便秘になるとお腹に不快感を感じ、何度いきんでも排便できずにつらい思いをするでしょう。食餌や運動の見直しで改善がみられない場合には病気の疑いがあります。便秘が悪化してしまう前に動物病院を受診しましょう。

◎監修者プロフィール
加藤みゆき 獣医師

加藤みゆき/獣医師

日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。
日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。

◎ライタープロフィール
江野友紀 認定動物看護士

江野 友紀/認定動物看護士

地域密着型の動物病院にて、動物看護士として14年ほど勤務。看護業務の合間にトリミングもしています。
ドッググルーミングスペシャリスト、コンパニオンドッグトレーナーの資格を保有。
普段の仕事では、飼い主様の様々な疑問や悩みを解消できるよう、親身な対応を心掛けています。
ライターの仕事を通して、犬と人が幸せでより良い生活を送るためのお手伝いさせていただきたいです。

この記事をシェアする