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健康管理 / 病気

2020.07.22

【獣医師監修】犬が吐く理由は大きく3つ!考えられる病気や対処法

犬と暮らしていると、愛犬が吐く現場を目のあたりにして驚いた経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。犬は吐きやすい動物といわれており、実に様々な原因で嘔吐します。
ここでは、犬が吐く原因や考えられる病気、対処法についてご紹介します。

Author :江野 友紀/認定動物看護士(監修:加藤 みゆき/獣医師)

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犬が吐く場合に考えられる原因とは?

犬 吐く

犬が吐くときに考えられる原因には、次のようなものがあります。

原因1|生理現象

食餌のときに一気に食べたり勢いよく水を飲むことで胃に刺激を受けて吐いたり、散歩中に草を食べて吐いたり、空腹によって胃液を吐くことがあります。一時的なものであればあまり心配する必要はありません。
雑草を食べたがる場合には、農薬が散布されていたり、他の動物の糞尿に汚染されている可能性があるので注意しましょう。

原因2|病気によるもの

胃腸炎や膵炎、腸閉塞などの消化器の病気や異物の誤食、腎不全、肝不全、感染症、腫瘍、中毒など嘔吐は様々な病気によって引き起こされます。

原因3|ストレス

生活環境の変化や分離不安など、ストレスが原因で吐くこともあります。

犬が吐くときに、こんな症状を併発していたら要注意

犬 吐く

嘔吐したときに下痢や発熱、よだれを垂らす、ぐったりする、痙攣するなどの症状を伴う場合には要注意です。
また、何度も嘔吐を繰り返したり、嘔吐物に血液や異物が混入していたり、嘔吐物から便の臭いがするときは何らかの病気の疑いがあります。

犬が吐くときに考えられる病気とは?

犬 吐く

嘔吐の症状を呈する病気は数多く存在します。ここでは、3つの病気についてご紹介します。

消化器の病気

炎症や腫瘍、腸閉塞などが原因で嘔吐します。
胃炎や膵炎は急性と慢性に分けられ、急性の場合は激しく何度も嘔吐します。
異物の誤食などにより腸閉塞を起こしている場合、深刻な通過障害を起こすので緊急手術になる場合もあります。

腎不全

腎臓には、身体の老廃物や毒素を尿と一緒に体外に排泄する大切な役割があります。犬が腎不全になると排泄されなかった有害物質が体内の臓器に悪影響を及ぼし、下痢や嘔吐、脱水、貧血などの症状が見られ、重症化すると痙攣などの神経症状が現われ命を落とすこともあります。
一度悪くなった腎機能が元に戻ることはないので、早期に発見し、進行を遅らせることが重要です。

中毒

たばこに含まれるニコチンやチョコレートに含まれるテオブロミン、ユリやスイセンなどの中毒性のある植物、漂白剤などを摂取すると犬は中毒症状を引き起こします。
症状は摂取したものや量によって様々ですが、嘔吐や下痢、よだれを垂らす、呼吸が速くなる、痙攣などが見られ、重篤な場合には昏睡に陥って命を落とすこともあります。

愛犬に吐く様子が見られたら取るべき対処法とは?

犬 吐く

犬が嘔吐したときには、自宅で対処できるものと動物病院を受診した方が良いものがあります。

自宅で対処できるもの

嘔吐の原因がはっきりしていて一時的なものであれば、自宅で対処することも可能です。
空腹が原因で吐いている場合には、回数を増やして与え食餌と食餌の間隔を空けすぎないようにましょう。
勢いよく食べることによって吐いていれば、食餌を少量ずつ与えたり、早食い防止用のフードボウルを使用して一気に食べられないようにしましょう。

動物病院を受診した方が良いもの

嘔吐を繰り返したり、吐いたものに異物が混入していたり、他の症状を伴うときには重篤な病気の可能性があります。自宅で対処することはできないので、様子を見ずに動物病院を受診しましょう。

犬がいつもと違う様子で吐いていたら、要注意

犬 吐く

犬の嘔吐は珍しいものではありませんが、激しく吐いていたり、吐いたものに血が混じっていたり、嘔吐以外の症状を伴うような場合には病気の可能性があります。いつもと違う様子で吐いていたら、早めに動物病院を受診しましょう。

◎監修者プロフィール
加藤みゆき 獣医師

加藤みゆき/獣医師

日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。
日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。

◎ライタープロフィール
江野友紀 認定動物看護士

江野 友紀/認定動物看護士

地域密着型の動物病院にて、動物看護士として14年ほど勤務。看護業務の合間にトリミングもしています。
ドッググルーミングスペシャリスト、コンパニオンドッグトレーナーの資格を保有。
普段の仕事では、飼い主様の様々な疑問や悩みを解消できるよう、親身な対応を心掛けています。
ライターの仕事を通して、犬と人が幸せでより良い生活を送るためのお手伝いさせていただきたいです。

  • 更新日:

    2020.07.22

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