magazine

子犬がノミかダニに寄生されて痒がっている
健康管理 / 病気
鉛筆アイコン

2021.07.30

犬のノミとダニは薬で予防!駆除の方法や注意点など対策について解説

春から秋にかけて、特に注意しておきたいのが愛犬の体にノミやダニが付いてしまうことです。ノミもダニもあっという間に増殖してしまうとても厄介な存在なので、普段から予防をしておくことが非常に大切です。しかし一体なぜ犬にはノミ・ダニが付着しやすいのでしょうか?今回は、ノミとダニの特徴や犬に付いてしまう原因から、ノミ・ダニに刺されたときの症状・対処法・予防法について解説します。

監修:加藤 みゆき/獣医師(文:新井 絵美子)

犬に寄生するノミとダニの違いとは

茶色い毛をした犬がノミかダニに寄生されて痒がっている

はじめに、犬に寄生するノミとダニの特徴や違いについて知っておきましょう。

ノミの特徴

ノミは体長1~3mm程度で、肉眼で確認できる寄生虫です。犬の体表を素早く移動し、ぴょんぴょんと飛び跳ねて姿をくらますので、見つけにくいかもしれませんが、ノミが寄生していると体表に小さな黒いノミの糞が見られます。

ノミは気温や湿度が高い時期に繁殖が活発になるので、春から秋にかけてが要注意です。ノミの幼虫はフケや食べこぼしを好んで食べるのに対し、成虫は血液を好むので吸血します。繁殖力が非常に強く、家の中にノミが生息してしまうと爆発的に増えてしまう非常に厄介な存在です。

ダニの特徴

犬に寄生するダニにはいくつかの種類がありますが、その中で特に注意したいのがマダニです。マダニは体長3~4mm程度の肉眼で確認できる大きなダニで、ときに犬が貧血を引き起こすほど吸血します。また、大量に血を吸うだけでなく、ウイルスや細菌を運ぶのもマダニの怖いところです。マダニはノミと違い、しっかりと皮膚に咬みついており、引っ張ってもなかなか取れません。

犬にノミやダニが寄生する原因は?

草むらで楽しそうにしている犬だけどダニやノミがついてしまうかも

犬に対してノミとダニが寄生する原因を知っておけば、予防に役立てられます。まずは犬にノミやダニがつく原因を見ていきましょう。

散歩のときに寄生される

ノミは気温や湿度の高い環境を好むので屋外においては冬以外、生息しています。そのため、犬の散歩のときに草むらの中に入ったり、花壇のすぐ近くを歩いたりしているときに寄生することがあります。

また、マダニも草木が茂っている環境を好むので、歩道の茂みの付近や山道などを犬と散歩しているときに寄生される可能性があります。

他の犬から寄生した

他の犬に付いているノミに寄生されてしまうこともあります。特に多頭飼いの場合は、全ての犬が予防を講じていないと大量発生しやすいので注意が必要です。

部屋の掃除不足

部屋の掃除が行き届いてなく、犬の寝床に湿気がこもりがちだったり、犬のフケが落ちたままになっていたりなど、不衛生な環境にしているとノミやダニが発生しやすくなります。

犬がノミやダニに寄生されたときの症状

ノミかダニに寄生されたのか耳の裏を必死で掻いている犬

ここでは、犬がノミやダニに寄生された際に、どのような症状が見られるのかを解説していきます。

アレルギー反応による強いかゆみ

ノミの唾液が犬の身体にアレルギー反応を起こし、強いかゆみを伴います。体をしきりに掻いたり地面に体を擦りつけたりするなど、見るからに犬がかゆそうにしているような場合は、ノミやダニが付いている可能性が考えられます。たった1匹しか付いていなくても、かゆみを引き起こすので侮れません。

湿疹や脱毛

ノミやダニに何度も吸血が繰り返されると、犬には強いかゆみとともに湿疹や脱毛なども起きることがあります。

貧血

1匹あたりのノミが吸血する量は少なくても大量にノミが犬に寄生してしまうと、それなりの血液が吸われることになってしまいます。またダニも同じで、子犬の場合は貧血を起こすこともあるので注意が必要です。

犬についたノミやダニの駆除方法と注意点

ノミやダニがつかないように普段からシャンプーをして清潔にしている犬

犬にノミやダニによる症状が見られたら、すぐに見つけて退治したいところですが、やみくもに指で取ろうとすると逆効果になるので、適切に対処することが大切です。

ノミを見つけても潰さない

犬の体表にノミがいるのを見つけた際は、絶対に潰さないようにしましょう。メスのノミは体内に大量の卵をかかえているので、潰してしまうと卵を撒き散らすことになってしまいます。

そのため、ノミ取りコームでノミを絡め取り熱湯を入れた容器に浸ける、もしくはノミ取りシャンプーを使用して愛犬の体を洗うなどして対処しましょう。

マダニは無理に取ろうとしない

マダニは皮膚の奥深くまで咬み付いているため、引っ張っても簡単には取れません。ピンセットなどで無理に取ろうとすると、口器だけが皮膚の中に残ってしまい化膿の原因になります。犬の皮膚に付いているのを見つけたら、動物病院で取り除いてもらうようにしましょう。

犬にノミやダニを寄生させないための予防方法

ノミやダニの予防薬を首に投与している子犬

犬にノミやダニを寄せつけないためには、普段からの予防が欠かせません。

ノミ・ダニの予防薬を投与する

犬に定期的にノミ・ダニの予防薬を投与しておくことが非常に大切です。ノミ・ダニの予防薬は、体に垂らすタイプやチュアブルタイプなどがあります。稀に食欲不振などの副作用が出る犬もいますので、一度かかりつけの獣医師に、どの駆除薬を使えばよいかを相談することをおすすめします。

繁殖しない環境作り

犬が過ごす部屋をこまめに掃除機かけをしたり、湿気がこもらないように換気をして風通しをよくするなどして、ノミやダニが繁殖しにくい環境作りを心がけるようにしましょう。また、ノミやダニは熱に弱いので、愛犬のベッドやクッションに熱湯をかけて洗ったり、乾燥機にかけたりするのも予防になります。

この記事もチェック!

定期的なシャンプーとブラッシング

定期的にシャンプーやブラッシングをして犬の身体を清潔に保つことも肝心です。また、体を触りながらお手入れをすることで、皮膚に異常がないかも確認できるので、ノミやダニの早期発見にもつながります。

この記事もチェック!

犬のノミやダニは普段からの予防が大切

掃除機をかけて部屋を清潔に保っている飼い主

ノミやダニに刺されると、強いかゆみや湿疹などで愛犬が辛い思いをしてしまうので、定期的に予防薬を投与して寄せつけないようにしましょう。また、犬が過ごす部屋をこまめに掃除してノミやダニが繁殖しにくい環境作りを心がけることも大切です。繁殖力が強く非常に厄介な存在なので、予防を怠らないように気を付けましょう。

この記事もチェック!
  • 公開日:

    2020.07.17

  • 更新日:

    2021.07.30

いいなと思ったらシェア
ライター・専門家プロフィール
  • 加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。