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健康管理 / 病気

2020.07.09

【獣医師監修】犬の逆くしゃみってどんな症状?原因は?知っておきたいことまとめ

愛犬が突然、フガフガと苦しそうな呼吸をして驚いたことのある飼い主さんは少なくないのではないでしょうか。これは「逆くしゃみ」と呼ばれるもので、健常な犬でも一般的に見られる生体反応です。ここでは、犬の逆くしゃみの原因や治療法、予防法などについてご紹介します。

Author :江野 友紀/認定動物看護士(監修:加藤 みゆき/獣医師)

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犬の逆くしゃみとは?

犬 逆くしゃみ

くしゃみは空気が鼻や口から急速に押し出される現象ですが、逆くしゃみは鼻孔から空気を急激かつ連続的に吸い込む発作性の呼吸です。犬猫特有の症状で、くしゃみを吸おうとしているような様子からこのように呼ばれています。

逆くしゃみの症状

逆くしゃみの発作が始まると、犬は首を前方に伸ばし「フガフガ」「ガーガー」「ブーブー」と鼻を鳴らします。突然始まり数秒から2分くらいで収まりますが、その後はケロッと何事もなかったかのように過ごします。

逆くしゃみは他の犬や人にうつる?

犬の逆くしゃみは生理現象であるため、他の犬や人にうつる心配はありません。

犬の逆くしゃみが起こる原因

犬 逆くしゃみ

犬の逆くしゃみの原因についてご紹介します。

生理現象

逆くしゃみは健常な犬にも起こる生理現象です。くしゃみ同様、鼻腔に刺激があった際に起こります。

発作のきっかけになり得るもの

ほこりや植物の種などの異物が鼻に入ったときや、鼻炎、歯周病、鼻の中にできた腫瘍などが逆くしゃみを引き起こすことがあるとされています。

かかりやすい犬種や年齢はある?

小型犬全般によくみられるとされていますが、特に短頭種に多いといわれています。犬種としては、トイ・プードル、パピヨン、チワワなどが挙げられます。

犬の逆くしゃみに治療は必要?

犬 逆くしゃみ

犬の逆くしゃみは生理現象であり、ほとんどの場合治療を必要としません。
ただし、逆くしゃみの頻度が増える、高齢になってから突然始まる、発作の後に失神してしまうといった場合には鼻咽頭部の異物やポリープなどの可能性が考えられます。原因を特定するために、早めに検査を受けることをおすすめします。
動物病院を受診する際には、発作の様子を動画で撮影し、発作が起きるタイミングや時間を伝えましょう。

治療にかかる費用

逆くしゃみであれば基本的に治療は必要ありませんが、何らかの原因によって逆くしゃみのような症状が引き起こされているような場合には、本当に逆くしゃみなのかを特定するために検査が行われることがあります。
原因を特定する検査には血液検査やCT、MRI検査などがあります。選択される検査によって費用は異なり、数千円~数万円と幅があります。

自宅でできる対処法

犬の逆くしゃみは自然に収まるので、そっとしておきましょう。
好物の臭いを嗅がせたり、鼻に息を吹きかけることで発作の時間を短縮できることがあるようです。

犬の逆くしゃみの予防について

犬 逆くしゃみ

犬の逆くしゃみは原因が解明されていないため、明確な予防策や対策はありません。病気ではないため、ほとんど研究はされていないようです。

再発する可能性

犬の逆くしゃみは何度も再発することがあります。通常治療は必要ありませんが、まれに症状が進行することがあます。逆くしゃみの回数が増えたり、長時間あるいは毎日起こる、元気がないなど他の症状を伴う場合には、何らかの病気が隠れている可能性があるので動物病院に相談しましょう。

犬の逆くしゃみとの向き合い方

犬 逆くしゃみ

逆くしゃみは病気ではありませんが、飼い主さんには逆くしゃみなのか、病気なのか判断することが難しいかもしれません。発作が徐々にひどくなったり、舌が紫になり酸欠状態になってしまうような場合にはきちんと動物病院で診てもらう必要があります。
発作を撮影した動画は、原因の特定に役立ちます。撮影が可能であれば、病院を受診する際に持って行きましょう。

◎監修者プロフィール
加藤みゆき 獣医師

加藤みゆき/獣医師

日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。
日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。

◎ライタープロフィール
江野友紀 認定動物看護士

江野 友紀/認定動物看護士

地域密着型の動物病院にて、動物看護士として14年ほど勤務。看護業務の合間にトリミングもしています。
ドッググルーミングスペシャリスト、コンパニオンドッグトレーナーの資格を保有。
普段の仕事では、飼い主様の様々な疑問や悩みを解消できるよう、親身な対応を心掛けています。
ライターの仕事を通して、犬と人が幸せでより良い生活を送るためのお手伝いさせていただきたいです。

  • 更新日:

    2020.07.09

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