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健康管理 / 病気

2020.07.09

【獣医師監修】犬のまぶたが腫れている!原因と対処法を知っておこう

犬のまぶたの腫れは、飼い主さんが気付きやすい症状の一つです。まぶたに異常を感じたら、それは何らかの病気かもしれません。ここでは、犬のまぶたが腫れる場合に考えられる原因や対処法などについてご紹介します。

Author :江野 友紀/認定動物看護士(監修:加藤 みゆき/獣医師)

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犬のまぶたが腫れている場合に考えられる原因とは?

犬 まぶた 腫れ

犬のまぶたが腫れているときに考えられる原因には、まぶたの病気やアレルギー反応などがあります。

まぶたの病気

まぶたの一部または全体が腫れている状態になる病気に眼瞼炎があります。症状として腫れの他に赤くなる、涙がでる、けいれんする、などが見られます。長期化することにより、痒みにより犬が掻いてしまって傷ができたり、脱毛がみられたりします。
眼瞼炎は細菌やカビ、寄生虫などによる感染などがまぶたで起きることが原因となっています。他にアレルギー性や免疫介在性などがあります。

アレルギー反応

人と同じように、犬もアレルギー反応を起こすことがあります。アレルギーでは免疫反応が特定の抗原(アレルゲン)に対して過剰に起こり、犬では皮膚の痒みや消化器症状など様々な症状を呈します。

犬のまぶたが腫れているときに、こんな症状を併発していたら要注意

犬 まぶた 腫れ

涙を流したり、まぶたが痙攣しているときは痛みを伴っていると考えられます。目ヤニが多く出ているときは、感染が疑われます。
ワクチン接種後にまぶたが腫れたり、呼吸が荒くなる、ぐったりとするといった様子が見られる場合は特に注意しなければなりません。短時間でワクチンのアレルギー反応が出た場合は重症化しやすいので、早急な対処が必要です。

犬のまぶたが腫れているときに考えられる病気とは?

犬 まぶた 腫れ

犬のまぶたが腫れている考えられる病気には、次のようなものがあります。

マイボーム腺炎

まぶたのふちにあるマイボーム腺が感染を起こしたり、マイボーム腺が閉塞することによって炎症を起こす状態をマイボーム腺炎といいます。
マイボーム腺炎には、マイボーム腺が細菌感染により急性炎症を起こす「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と、マイボーム腺が詰ることで慢性的な炎症を起こす「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」があります。
なお、高齢になるとマイボーム腺が腫瘍化して腫れる「マイボーム腺腫」ができることがあります。

アレルギー

犬のアレルギーには食べ物が原因で発症する「食物アレルギー」や、狂犬病や混合ワクチンを接種した後に起こる「ワクチンアレルギー」などがあります。
食物アレルギーでは、目の周りや耳、口周りなどが赤くなって痒みがでたり、下痢や嘔吐、脱毛などの症状が現われます。
ワクチンアレルギーは目の周りの腫れや顔がパンパンに腫れる「ムーンフェイス」、呼吸困難、虚脱などの症状が見られます。小型犬、特にミニチュア・ダックスフンドに起こりやすいことが分かっています。

チェリーアイ

犬の目頭の内側には人の目には無い第三のまぶた「第三眼瞼」が存在しますが、この第三眼瞼腺が何らかの原因により飛び出してしまうことがあります。
この状態で炎症を起こして赤く腫れあがる様子がさくらんぼに似ていることから、チェリーアイと呼ばれています。

愛犬のまぶたに腫れが見られたら取るべき対処法とは?

犬 まぶた 腫れ

まぶたの腫れが見られた場合の対処法は原因によって異なります。
目を気にして前足で引っ掻いたり、床に擦り付けてしまうような場合には悪化させてしまう可能性があるので、エリザベスカラーを着用します。
ワクチンアレルギーでは、アレルギーを抑える注射を打つなどの処置が必要になるため、早急に動物病院を受診しましょう。

愛犬のまぶたが腫れていたら、動物病院へ

犬 まぶた 腫れ

犬はまぶたが腫れていると、気にしていじってしまったり、まぶたの出来物によって目を傷つけてしまうことがあります。腫れの原因によっては早期に治療しないと失明してしまったり、命に関わることもあるので、早めに動物病院で治療を受けましょう。

◎監修者プロフィール
加藤みゆき 獣医師

加藤みゆき/獣医師

日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。
日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。

◎ライタープロフィール
江野友紀 認定動物看護士

江野 友紀/認定動物看護士

地域密着型の動物病院にて、動物看護士として14年ほど勤務。看護業務の合間にトリミングもしています。
ドッググルーミングスペシャリスト、コンパニオンドッグトレーナーの資格を保有。
普段の仕事では、飼い主様の様々な疑問や悩みを解消できるよう、親身な対応を心掛けています。
ライターの仕事を通して、犬と人が幸せでより良い生活を送るためのお手伝いさせていただきたいです。

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