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食べもの

2020.07.22

犬はバターを食べてもOK?与える際の注意点とマーガリンとの違い

パンに塗ったり焼き菓子に入れたり、料理にコクを出すときにも使われる乳製品の「バター」。いくつかの理由で愛犬に積極的に与え続けるのはおすすめできませんが、注意点さえ守れば犬に与えても問題がない食材です。
この記事では、犬とバターの相性や与える際の注意点、さらにマーガリンとバターの違いについて見ていきます。

Author :docdog編集部

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犬にバターを与える前に。注意点を知っておこう

犬 バター

バターは、犬にとって中毒性のある成分や有毒な成分が含まれているわけではないので、与えること自体は問題ではありません。
しかし、与える前にはいくつか気にすべき注意点があります。

チェックポイント1:愛犬がアレルギーを持っていないか

乳製品にアレルギーがある場合、身体が過剰反応を起こして様々な皮膚症状や消化器症状を引き起こすことがあります。バターを含む乳製品は、犬の食物アレルギーの原因になりやすい食べ物のひとつとして挙げられていますので、初めて与える際には注意が必要です。

チェックポイント2:与える量によっては肥満の原因に

バターの成分の約80%以上は乳脂肪、つまり脂質でできています。人間がバターをパンに塗ったり料理に使用する程度ではカロリーを気にする必要はありませんが、身体の小さな犬にとってはごく少量でもカロリー過多になる可能性があります。少量を食べさせる程度では問題ありませんが、継続的に多量摂取すると肥満の原因になり兼ねないので注意が必要です。

チェックポイント3:有塩バターはNG

パンに塗ったり料理に使う場合、有塩バターを選ばれることが多いかと思いますが、愛犬に与える際に塩分の多い有塩バターはNGです。塩分過多になり体への負担がかかりますので、与えるのであれば必ず無塩を選びましょう。

【番外編】乳糖不耐症とバターの関係

「乳糖不耐症」とは、牛乳に含まれる「乳糖」という成分を分解することができない体質の子が、牛乳を摂取した時に起こる下痢、嘔吐、お腹の張りなどの症状を指します。不耐症と言われると大変な病気のようですが、どちらかというと「体質」です。

犬の場合でも、体質によっては乳糖を分解する酵素を持っていない/少ないため、乳糖を摂取すると上記のような症状を見せることがあります。

バターは乳製品なので、この乳糖が含まれているように思われるかもしれませんが、実際にはバターは牛乳の「脂肪」を原料としているので乳糖をほとんど含んでいません。乳糖不耐症を理由にバターの摂取を控えるべきという意見が聞かれますが、それは原材料の牛乳や一部の乳製品に対して言えることですのでバターを控える理由にはなりません。

とはいえ、もちろん与える量には細心の注意を払いましょう。

犬にバターを与えて、こんな症状が見られたらアレルギーの可能性も

犬 バター

バターを食べたあとに、愛犬がしきりに身体を掻いたり皮膚を噛んだり舐めている、体を床に擦り付けているなどの行動が見られたら、アレルギーを起こして皮膚に強い痒みが出ている可能性があります。

アレルギー症状が見られた場合の対処法

バターを食べた後に上記で紹介したようなアレルギー症状が現れた場合、バターを食べた時間帯と量、その後どれくらいでどんな症状が出たのかを詳細に記録します。可能であれば、身体を掻いたり舐めたりする様子を録画しておくと、かかりつけの獣医師に相談する際に非常に有効な情報になります。

犬にバターはOK。じゃあマーガリンは?

犬 バター

アレルギーと与える量に気を付ければ犬にバターを与えても良いということが分かりましたが、バターに似たマーガリンの場合はどうでしょうか?

バターとマーガリンは原材料が全く違う

バターが牛乳の脂肪(乳脂肪)を原料にしている一方で、マーガリンはコーン油/大豆油/パーム油/なたね油/綿実油などの植物性の脂肪を原料にしています。

マーガリンには食品添加物が入っている

バターは純粋な乳脂肪を使っていますが、マーガリンの場合は水と油を均一に混ぜ合わせるために乳化剤という食品添加物が加えられています。

マーガリンのトランス脂肪酸が気になる

マーガリンのように油脂を加工する食品には、「トランス脂肪酸」が多く含まれています。このトランス脂肪酸は、アレルギーや心疾患、動脈硬化、不妊の原因になるとして問題視されています。

犬にバターを与えるなら、アレルギーと与える量に注意

犬 バター

過剰摂取による肥満と塩分過多、そしてアレルギーに気を付ける必要があるバター。有塩バターやマーガリンが犬にNGなことは自明ですが、無塩バターを量に気を付けて与える分には大きな問題はありません。愛犬の食を考えるうえで大切なことは、食品の原料まで遡って身体への害を調べ、愛犬の食生活がどうすれば豊かになるかを考える飼い主の姿勢です。

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