magazine

食べもの

2020.07.19

犬にプルーンを与えてはいけない理由とは?誤って食べてしまった場合の対処法まとめ

肉厚でとても甘いプルーンは栄養が豊富に含まれており、健康や美容のためのおやつとして食べている方も多い果物の1つです。一般的に目にする機会の多い干しプルーンは、1粒で豊富な栄養が取れますが、実は犬に与えてはいけない食べ物となります。なぜ犬に与えてはいけないのでそしょうか?犬にプルーンを与えてはいけない理由から犬が食べてしまった場合に見られる症状・対処法などをご紹介していきます。

Author :監修:望月 紗貴/犬の管理栄養士(文:関 ゆりな)

この記事をシェアする

犬にプルーンを与えてはいけない理由とは?

干したプルーン

プルーンには食物繊維やカロテンが多く含まれており、人間では美容や健康にいいとされる果物ですが、犬にとっては危険な食べ物です。ここでは、プルーンを与えてはいけない理由と危険性について紹介します。

含まれている成分

プルーンの未成熟な果肉と種には「アミグダリン」という成分が含まれています。アミグダリンそのものが毒であるわけではありませんが、体内で酵素によって分解されるとシアン化水素 (青酸)を発生させます。シアン化水素には強い毒性があるため、犬が中毒症状になると言われています。

乾燥させると毒性が強まる

水分を抜いて乾燥させたドライプルーンは、栄養成分がギュッと濃縮されるため、毒性も強まり特に危険です。さらに「ドライフルーツは砂糖の塊」と言われるほど、生で食べるよりも糖分も高まりますプルーンのジュースやジャムなどの加工品ももちろん、生でも乾燥させたものでも与えないようにしましょう。

カリウムの過剰摂取

プルーンの実には、ミネラルのひとつである「カリウム」が豊富に含まれています。カリウムは、細胞が正常に働くために必要不可欠な成分で、犬にとっても重要な成分です。

しかし、カリウムを過剰摂取すると血液中のカリウム濃度が非常に高くなる「高カリウム血症」が起こる危険性もあります。通常なら尿からカリウムを排出するため問題ないものの、腎不全などの腎疾患を患っていると適切に体外に排出できなくなるため、高カリウム血症を引き起こす可能性が高まります。

犬にプルーンを与えてしまった場合の対処法とは?

犬が舌をベロンと出している様子

犬にとってはNGな食材であるプルーンですが、万が一愛犬が食べてしまった場合にはどのように対処すればよいのでしょうか?万が一に備えて頭に入れておきましょう。

口の中を確認

まずは、口の中にプルーンが残っていなか確認し、残っていれば取り出してあげてください。完全に飲み込んでしまった場合、素人判断で無理に吐かせようとするのは危険なのでやめましょう。

動物病院へ連絡

愛犬がプルーンを食べてしまったことがわかったら、すぐに獣医師に相談して指示を仰ぎましょう。「いつ頃」「どのくらいの量を」食べたのかもなるべく正確に説明しましょう。

どの程度プルーンを摂取すると犬に危険なのかは、明確には言えません。犬によって個体差もありますし、それぞれ健康状態も異なります。たとえ同じ体重の犬であっても、毒に対する体の反応には差があるためプルーンは少量であっても与えないに越したことはありません。誤って犬が食べてしまった場合、素人判断で様子を見てしまうのは危険です。必ず獣医師に相談してください。

犬がプルーンを(危険な量や方法で)食べた場合に考えられる症状

犬 プルーン

ここでは、犬がプルーンを食べたことで起こりうる症状について紹介します。

下痢・腹痛

プルーンに含まれるアミグダリンという成分によって、下痢や腹痛を引き起こす可能性があります。特にシニア犬や幼犬、アレルギー体質の犬などは、少量でもお腹を壊してしまうこともあるため注意が必要です。

呼吸困難

アミグダリンの中毒によって、呼吸困難や痙攣、ショック症状を起こす可能性もあります。最悪の場合は死に至るケースも報告されています。

不整脈

カリウムの過剰摂取による高カリウム血症になると、軽症の場合はほとんど症状はありませんが、筋力低下が見られることがあります。重症化すると不整脈が起こり、心停止してしまうこともあるのです。

愛犬が誤飲しないように環境を整えよう

犬 プルーン

犬はプレーンを食べると中毒を起こす可能性があるため、少量であっても与えないようにしましょう。食べ終わった後に出る種も危険ですが、人間が食べたあとのゴミの処分にも気を付けて、愛犬の届かない範囲に置くなど誤飲させない環境を心がけましょう。

◎監修者プロフィール
望月紗貴

望月 紗貴/犬の管理栄養士、ペット看護士、ペット介護士、ペットセラピスト、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー

3頭の愛犬たちと1頭の保護犬、3匹の愛猫たちと山奥で暮らす真の動物好きライター兼ペット記事監修者。
犬に関しての正しい知識共有を目的とし、ネットメディアでの情報提供活動を行っております。
休日は愛犬バーニーズマウンテンドッグ、ゴールデンレトリバー、ボーダーコリーとの時間を大切に過ごしています。

  • 更新日:

    2020.07.19

この記事をシェアする