
犬種スタンダードで認められているポメラニアンの毛色は13種類で、単色から混合色までバリエーション豊富です。それぞれどんな色なのか具体的に見ていきましょう。
ポメラニアンの毛色の中で、ブラックは珍しいカラーです。クールで知的な雰囲気が魅力的で、海外でも人気があります。
ブラウンはポメラニアンの定番カラーです。コグマを連想させるようなかわいらしい見た目で、根強い人気を誇ります。
チョコレートはその名の通り、チョコレートのような色味で、ブラウンよりも少し薄いブラウンです。希少な毛色なので、見かける機会は少ないでしょう。
レッドは、赤みがかったブラウンの毛色です。元気で愛らしい見た目をしています。
赤と黄色を帯びたブラウン系の色合いのオレンジは見かける機会が多く、ポメラニアンを代表する毛色と言えるでしょう。ゴージャスな雰囲気で、ポメラニアンの美しい被毛がより一層引き立ちます。
成長の過程で、ホワイトからクリームに変化する場合もあります。エレガントで優しい印象が魅力です。
ポメラニアンはスピッツ系の犬種が祖先犬なので、ホワイトは昔から存在する毛色です。綿毛のような純白の毛に覆われたその姿はとても愛らしく、近年人気が高まっています。
ビーバーの毛色は繁殖が難しいと言われているので、なかなか見る機会がないでしょう。濃いクリームとオレンジを混ぜ合わせたような毛色で、ビーバーに色味が似ていることからこのような呼び名が付いています。
青みがかったグレーの毛色で、オレンジやレッドと比べると少しキリッとした印象です。一見、ブラックにも見えますが、光に当たるとグレーの色合いであることが分かります。
オレンジセーブルは、オレンジにタン(褐色)が入った混合色で、毛の先端が黒くなっています。
ベースがクリームで、毛先が黒っぽくなっている毛色です。オオカミの被毛を連想させる色合いで、ワイルドさが感じられます。
ブラックを基調としタンマーキングが入ったブラックタンは、近年人気を集めています。ブラック単色よりも優しい雰囲気です。
ホワイトの地色に、色の濃い斑が1~2色入っている毛色です。斑の比率や位置などは個体により異なるので、それぞれ違った個性が楽しめます。
黒色の毛をもつポメラニアンはどんなルックスをしているのか、写真でご紹介していきます。
ワイルドさがある黒色のポメラニアンは、ルックスがややタヌキに見えるようなところもあります。ボリューミーなふんわりとしたシルエットが魅力的です。
目の上や口の周り、胸、足の先にタンが入っているブラックタンです。タンは全て同じ濃さではなく、このようにそれぞれの箇所で濃淡が違うこともあります。
ダックスフンドのような色合いで、タンの色が濃いブラックタンです。タンの濃淡によって印象が変わってくるのもブラックタンの特徴です。
黒色が入ったパーティーカラーは、上品で凛とした印象です。ポメラニアンは毛が長いですが、一定の長さまでしか伸びない性質をしています。
こちらも黒色が混ざったパーティーカラーですが、目の上にタンが入りワンポイントになっています。パーティーカラーの中でも黒色の毛の比率が少なく、柔らかで優しい印象です。絹糸のようなこの艶やかな被毛を美しく保つには、こまめなブラッシングが欠かせません。
黒色の毛を持つポメラニアンは、単色だけでなくブラックタンやパーティーカラーも存在します。ただし、これらの毛色はどれも珍しく、ペットショップで出会うのは難しいので、飼いたい場合は、ブリーダーに問い合わせてみることをおすすめします。
新井 絵美子/動物ライター
2017年よりフリーランスライターとして、犬や動物関連の記事を中心に執筆活動をおこなう。
過去に、マルチーズと一緒に暮らしていた経験をもとに、犬との生活の魅力や育て方のコツなどを、わかりやすくお伝えします。